アクアポニックスとは、養殖漁業と両立できる循環型農業です。魚と野菜の収穫が可能であり、環境にもやさしいため、SDGsの観点からも注目されています。
今回は、アクアポニックスのメリットと、アクアポニックスで栽培可能な魚と野菜の種類を紹介します。お魚好き、野菜好きの人、環境問題に興味がある人、農業や養殖を始めたい人はぜひ参考にしてください。
アクアポニックスは陸上養殖が可能な循環式農業
アクアポニックスは、栽培漁業(養殖漁業)のアクアカルチャー(Aquaculture)と水耕栽培のハイドロポニックス(Hydroponics)を組み合わせた造語です。発祥地のアメリカでは、ブランド産業として定着していて、オーストラリアやヨーロッパにも広がりを見せています。
アクアポニックスは、魚や貝などの排泄物(フンなど)をバクテリアが分解したものを、野菜やハーブなどの肥料として利用する循環型農業です。閉鎖循環式陸上養殖と有機栽培を同時に行えるだけでなく、水の交換がほとんど必要なく、農薬や化学肥料を使う必要がありません。
排水で川や海などを汚染する心配がなく、水の節約が可能で、近年問題になっている水産資源を守ることにもつながる、環境にやさしいサスティナブルな農業、養殖漁業として注目されています。
アクアポニックスの仕組み
アクアポニックスの設備は、野菜栽培と養殖水槽に分かれています。
養殖水槽
養殖水槽は、魚が生息する水槽、ゴミなどをスポンジなどでキレイにする物理濾過装置、魚の排泄物をバクテリアがキレイにする生物濾過装置、空気を供給するエアポンプ、水を汲み上げる水流ポンプで構成されています。
野菜栽培
野菜栽培の設備は、設置環境や育てる野菜の種類で変わってきます。大きく分けると、屋外のビニールハウスなどで太陽光を当てて温室栽培をするシステムと、太陽光の代わりにLEDライトを当てて屋内で栽培するLED型システムがあります。
栽培のシステムには水耕栽培と培地システムがあり、さらに以下の種類に分けられ、栽培規模や栽培する野菜の種類などで使い分けされます。
- NFT(薄膜水耕)
- 桶やパイプに水を流して栽培するシステム。大型農場で多い
- DWC(潅液水耕)
- 水槽に水耕パネルを浮かべて栽培するシステム。NFT同様、大型農場に多い
- F&D(礫耕栽培)
- ハイドロボールなど、培地を敷いた栽培槽にオートサイフォンを設置して栽培するシステム。小規模の栽培や家庭菜園などで使われる
アクアポニックスで水が循環、浄化される仕組み
- 1. 魚がエサを食べ、フンを排泄する
- フンなどの排泄物にはアンモニアが含まれ、水を汚す原因になる
- 2. 生物濾過装置で水の汚れを肥料に転換
- 生物濾過装置のバクテリアは、排泄物のアンモニアを亜硝酸に分解し、さらに亜硝酸塩を硝酸塩に分解する。この硝酸塩は植物の栄養になり、野菜の肥料になる
- 3. 植物が水を浄化する
- アンモニアを分解してできた硝酸塩を植物が栄養として吸収することで、水が浄化されキレイになる
- 4. 浄化された水を水槽に戻す
- 硝酸塩が吸収されてキレイになった水は、再び水槽に戻され、キレイな水で魚が育てられる。水がほとんど減らないので、かなり節水できる
シングルループとダブルループ(デカップル)
アクアポニックスの循環システムの基本はシングルループです。シングルループとは、養殖水槽、濾過装置、野菜栽培システムが1つにつながっている仕組みになっています。
対して、ダブルループ(デカップル:De-couple)は、水槽とフィルタ―の養殖エリアと野菜栽培システムとで水の循環が分けられているシステムです。養殖側の水を定期的に野菜栽培側に移したり、浄化されてきれいになった野菜栽培側の水を養殖側に移したりして水を循環する仕組みになっています。
シングルループとダブルループ(デカップル)には、以下のメリット、デメリットがあります。
シングルループのメリットとデメリット
- メリット
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- 構造がシンプルで設置しやすく、管理しやすい
- 小型化しやすい
- 同じ水を利用し続けるので、かなり節水できる
- コストがかからない
- デメリット
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- システム全体で水質が統一されるため、魚、野菜、バクテリアが共通して適した環境になるように栽培、管理する必要がある
- 使用できる農薬がかなり限定される(基本的には使えない)
- システムを分離できないため、魚、野菜、バクテリア(濾過装置)のどこかでトラブルがあると、全体に影響する
ダブルループ(デカップル)メリットとデメリット
- メリット
-
- 養殖水槽と野菜栽培で環境を変えられるので、魚と野菜のそれぞれに適した環境で栽培できる
- シングルループでは難しい、低水温を好む魚や、海水での栽培が必要な魚の養殖も可能
- 水を循環させない場合は、農薬や魚の治療薬が使えることがある(トラブル対応しやすい)
- 水に含まれる栄養の量を調節できる
- デメリット
-
- シングルループに比べて初期投資のコストが高くなる
- シングルループに比べて維持費が高く、手間もかかる
- 管理がしにくく、専門的で複雑な管理が必要になることもある
アクアポニックスのメリットとデメリット|将来性はある?
アクアポニックスは、サスティナビリティでSDGsの考え方にも合致する環境にやさしい陸上養殖であり、新しい農業です。
アクアポニックスには以下のメリットとデメリットがありますが、双方を理解することで、うまく栽培を進められるようになります。趣味や教育としても役立ちますし、副業やメイン事業としての利用もおすすめです。
アクアポニックスのメリット
アクアポニックスは生産効率性が高く、環境にやさしいことがメリットです。小規模から大規模まで自由に設定できるので、自分の目的にあったかたちで始めやすいこともメリットとして挙げられます。
また、アクアポニックスには以下のメリットもあるため、ビジネスとしても、趣味や教育ツールとしても将来性が高く、今後技術が進めば、さらなる発展が期待できます。
- 新鮮で安全な有機野菜や養殖魚を栽培、収穫できる
- 連作障害がなく、除草などの手間がいらない
- 魚、野菜、バクテリアのバランスが保てれば、規模や栽培の幅の調節が自在
- 生産性、収益性が高く、生産量を安定させやすい
- 省エネルギーで、工場栽培やほかの養殖に比べてコストが低い
- 教育事業、観光事業など、野菜や魚の販売以外の収益を得られる可能性がある
- 設置場所や設置環境を選ばない
- 環境にやさしく、サスティナビリティの意識を広められる
アクアポニックスのデメリット
アクアポニックスは、将来性が高く、さまざまな可能性が見いだせる養殖システム、農業システムではありますが、デメリットやリスクがないわけではありません。病害虫管理やブランディングが難しいなど、以下のデメリットには注意が必要です。
- 栽培可能な野菜やハーブが限定される
- 基本的には淡水魚しか養殖できない(特定の条件で海水魚も養殖できる場合がある)
- 農薬や魚の治療薬が使えないので、病気や害虫の管理が難しい
- 植物工場と比べるとコストは低いが、畑で栽培する露地栽培に比べるとコストが高く、ある程度のコストがかかる
- アメリカと違い、アクアポニックスのブランディングが難しく、野菜や魚の販売価格の安定が難しい
- ある程度の知識と技術が’必要
- 電気を使用するので、サスティナビリティを意識するなら、太陽光などのエネルギー対策も必要
初心者は自宅でできるアクアポニックスキットもおすすめ
アクアポニックスは、サスティナブルな養殖漁業、農業であり、環境にもやさしいので、SDGsの普及につながるビジネスとして注目されていますが、個人で楽しむ「趣味」としての利用もおすすめです。
家庭菜園として利用したり、魚を定期的に収穫したりすることで、半自給自足の生活を楽しむことができます。自給自足に興味がない人も、アクアリウムと観葉植物を組み合わせることで、自宅にアクアテラリウムに近い環境を作ることも可能です。
自分好みの環境を作り込み、自然のアートを楽しむことは、おうち時間の充実にもなりますし、レジャー気分、旅行気分を楽しむことにもつながります。
また、魚がエサを食べ、排泄したフンをバクテリアが分解し、植物が栄養として吸収して水を浄化するという「生命のサイクル」を身近に感じる機会にもなります。情操教育の一環としてとても有意義な体験をできますし、ちょっとした農業体験、漁業体験気分も味わえます。
アクアポニックスはDIYで自作できますが、初心者がいきなり自作するのはハードルが高いです。認知度が高まったことで、気軽に楽しめる小規模のアクアポニックスキットも増えてきています。興味がある人は、ぜひ試してみてください。
アクアスプラウトSV|アクアポニックス 水耕栽培キット
- アクアポニックスシステムと栽培スタータキットがセットになっている
- お好みの魚と野菜を購入すれば、すぐに栽培を始められる
- スタイリッシュでインテリア性も高く、室内での栽培におすすめ
- アクアポニックスを手軽に楽しみたい人におすすめ
小型DIYアクアポニックスキット
- 日光が当たる広い屋内、屋外で使えるDIY型アクアポニックスキット
- お好みの魚と野菜を購入すれば、すぐに栽培を始められる
- 軽くて栽培しやすく、使いやすい
- 観賞よりも収穫を目的としている、アクアポニックス初心者におすすめ
中型DIYアクアポニックスキット
- 中型サイズのDIY型アクアポニックスキット
- 日光が当たる場所で、十分スペースがあれば、屋内でも使える
- お好みの魚と野菜を購入すれば、すぐに栽培を始められる
- サイズが大きいので、たっぷり収穫できる
- もっと収穫を増やしたい、アクアポニックス初心者におすすめ
アクアポニックスで栽培可能な魚と野菜|収益化は可能?
アクアポニックスでは、栽培可能な魚と野菜が限られます。また、日本では葉物野菜が豊富に収穫されていたり、淡水魚の食用ニーズが低かったりすることもあり、価格の安定が難しいです。
アクアポニックスで陸上養殖可能な魚の種類と栽培が可能な野菜とハーブの種類について、収益化の可能性も含めて、以下で紹介していきます。
陸上養殖が可能な魚の種類
アクアポニックスで陸上養殖が可能な魚は、食用、観賞用どちらもあります。また、個人で楽しむ、水族館のように魚の生態を観賞してもらうことで収益を得るという方法もあるので、苔など、水槽の汚れを掃除してくれる生物を飼育するのもおすすめです。
食用可能な魚一覧
- ティラピア(いずみ鯛)
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- 海外では一般的に食べられるため、アクアポニックスでの養殖例が多い
- 最近は、いずみ鯛として大手スーパーで取り扱われる例も出てきた
- 適温が24℃〜30℃で雑食、飼育の難易度も低い
- 寒くなる地域ではヒーターが必要になる場合がある
- 比較的美味で可食部も多く、収益化しやすい部類の魚
- ナマズ
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- 日本ではまだ一般的でないが、海外では普通に食べられている魚
- ウナギの代替魚として注目されている
- 適温は15℃〜30℃と広いが、共食いすることがあるので飼育の難易度は中程度
- 1匹あたりの販売価格は高くなるので、販路を獲得できれば収益化の可能性がある
- 鯉
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- 鯉のあらい(刺身)や鯉こく(味噌汁)など、昔から食べられていた
- 適温は8℃~30℃と広く、環境の変化に強いので飼育難易度は低い
- 幼魚の入手もしやすく、販売先も多い
- 品質にもよるが、高額で販売できることもあるので収益化の可能性は高い
- サーモン、マス類
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- サーモン、マス類は、需要が高く収益化の可能性が高い
- 適温が7℃~20℃のためチラー設備(冷却設備)が必要だが、飼育の難易度は中程度
- イワナ、ニジマス、サクラマスなど、高値がつく美味しい魚をブランディングできるチャンスもある
- デカップルシステムの導入が必要になることがある
- チョウザメ
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- 養殖漁業では、チョウザメはキャビアを目的に養殖されることが多い
- 魚肉も高タンパク低カロリーで美味しく、注目されている
- 適温は6℃~27℃と広いが、1年目は死亡率が高いので注意
- キャビアの採取は7年以降になるので、初期投資が大きい
- アクアポニックスでは飼育自体の難易度は中程度だが、水温管理の面で品質維持の難易度が高いとされている
- ドジョウ
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- カルシウムやビタミンが豊富で滋味
- 江戸前料理として昔から人気の魚
- 取引先が限られるが、販路が確保できるなら収益が見込める
- 適温は5℃~30℃と広く、飼育難易度は中程度だが成功例も多い
- ウナギ
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- 非常に美味しく人気が高い魚で、絶滅危惧種でもあるため養殖への需要が高い
- 水産庁からの許可制であること、稚魚のシラスが高価であることなどから、ビジネスとして新規参入するのは難しい
- 養殖の適温は27℃~31℃であり、飼育の難易度も高く、品質管理も難しい
- ホンモロコ
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- 琵琶湖の固有種だが、さまざまな湖に移植され、養殖も盛ん
- 非常に美味な淡水魚で、高級魚として扱われる
- 天ぷら、南蛮漬け、佃煮、塩焼きなど、食べ方も幅広い
- 産地によりブランド化されているので、価格の安定が難しいが、販路が確保できれば収益化できる可能性もある
- 適温は10℃~29℃で、飼育の難易度は中程度
- ヒラメ
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- ヒラメは海面養殖(網の生け簀での養殖)での死亡率が高いので、現在は陸上養殖がメイン
- 非常に美味な高級魚ではあるが、アクアポニックスでは大規模養殖の技術が確率されていない
- 海水での飼育になるため、アイスプランツなどの耐塩性を持つ野菜を育てる必要がある
- 適温は18℃~25℃、飼育の難易度も高く、試験栽培から始める必要がある
- オニテナガエビ
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- 和洋中、アジア料理と世界中で食べられているエビ
- 栄養価が高く、旨味と香りも強く、非常に美味
- 適温は25℃~30℃で共食いも多く、飼育難易度は高い
- アクアポニックスではオニテナガエビ単体で野菜の栄養を供給できないため、ほかの魚の養殖が必要になる
観賞用の魚一覧
- メダカ
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- 適温は5℃〜28℃、水質の変化にも強いので、飼育難易度は低い
- 最近は、さまざまな色や柄のメダカが出てきており、高価なものある
- 肉食性が強い魚でなければ、ほかの魚も混泳可能
- 激しい水流には強くないため、水流を作って養殖する場合は注意
- 金魚
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- 趣味や観賞用魚の養殖として、アクアポニックスでの飼育例が多い魚
- 適温は10℃〜26℃、水質の変化にも強く、飼育難易度は低い
- ほかの魚との混泳もしやすいので、初心者にもおすすめ
- メダカと同様、激しい水流に弱いので注意
- タナゴ
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- 釣りの対象になり食用にもされるが、観賞魚としての需要が高い
- ウミタナゴとは別の種類の魚
- 同種の間では小競り合いがあるが、ほかの魚と混泳しやすい
- 適温は5℃〜25℃、水質変化にも強く、飼育難易度は低い
- 植物性のエサを好むので、観賞用の水草を入れる場合は食べられないように注意
- グッピー
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- メダカサイズのポピュラーな観賞魚。ヒレが優雅で美しい
- 同じサイズであれば、ほかの魚との混泳も可能
- 適温は20〜28℃、熱帯魚のためヒーターが必要だが飼育難易度は低い
- 繁殖力が強いため、増えすぎには注意が必要
- 錦鯉
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- 鯉を観賞用に改良した日本の国魚
- 適温は8℃~30℃で水質変化に強く、混泳も可能で飼育難易度も低い
- 中型の設備が必要だが、アクアポニックスでの養殖、飼育例も多い
- ドジョウ
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- 食用でも流通するが、混泳しやすく、観賞魚としての需要も高い
- 寒さや水質変化に強いので飼育難易度も低く、食べ残しのエサや苔などの掃除もしてくれる
- 観賞用アクアポニックスキットのセット魚になることも多い
水槽の掃除、アクアリウムにおすすめの魚
- ヤマトヌマエビ
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- 藻類や苔、魚の食べ残しを食べて掃除してくれる
- 適温は20℃~28℃、水質の変化に順応しやすく、飼育難易度が低い
- ミナミヌマエビに比べてサイズが大きく、数が少なくても掃除ができる
- 小型であればほかの魚とも混泳可能だが、中型以上の魚には捕食されるので注意
- ミナミヌマエビ
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- ヤマトヌマエビ同様、藻類や苔、魚の食べ残しを食べて水槽を掃除してくれる
- 適温は10℃~28℃で、ヤマトヌマエビよりも寒さに強い
- 水槽内での繁殖が可能で、飼育難易度も低い
- オトシンクルス、オトシンネグロ
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- 観賞用のナマズの一種。苔を食べて掃除してくれる
- 適温は20~28℃、熱帯魚のためヒーターが必要
- 温和な種類の魚であれば混泳もできる
- 水質や水温の変化に敏感で、飼育難易度は中程度
- プレコ
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- あまり大きくならず、苔をとってくれるのでアクアリウムでも人気
- 適温は20℃〜28℃。熱帯魚なのでヒーターが必要
- 水質の変化には強いので、水温管理ができれば飼育難易度は低い
- 石巻貝
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- 水槽の側面に張り付いて、苔を食べて掃除してくれる
- 適温は10℃〜28℃で、水質や水温の変化に強く、飼育難易度が低い
- 淡水環境では繁殖できないため、増えすぎによるトラブルもない
- 鯉やティラピアなどには捕食される可能性があるが、大型魚でなければ混泳が可能
栽培が可能な野菜、ハーブの種類
食用可能な野菜、ハーブ
- リーフレタス
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- 普通のレタスのように結球しないレタス
- サニーレタス、サラダ菜、ロメインレタスなど、レタスは種類が豊富
- 苗から収穫まで25日から30日と栽培日数が短い
- 栽培難易度が低く、アクアポニックスでの栽培例も多い
- 小ネギ(万能ネギ)
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- 小ネギは、香味野菜、薬味として和食に人気の野菜
- 苗木から収穫まで30日程度で、同じ株から複数回収穫できるので便利
- 個人、家庭では、少量の栽培でも十分楽しめる
- 大葉(シソ)
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- 大葉は、刺身や冷奴、そうめん、パスタなどに使われる日本のハーブ
- 苗から収穫まで35日程度。収穫した後も、さらに葉が生えてくるので再収穫可能
- 個人、家庭では少量でも楽しめ、料理のレパートリーも増える
- 空芯菜
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- 空芯菜は、中華やアジア料理の炒めもので人気の野菜。栄養も豊富
- 若い葉と茎を食べるので、わき芽を切り取って収穫する
- 同じ株から何度も収穫できる
- 種から収穫まで30日程度なので、収穫まで早い
- からし菜
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- からし菜は、ピリ辛でスパイシーな風味が人気の野菜
- おひたしや浅漬で食べられることが多い
- 種から収穫まで50日かかり、個人で楽しむ場合は外側の葉を収穫すると便利
- 三つ葉
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- 三つ葉は、和食には欠かせない日本のハーブ
- 薬味だけでなく、天ぷらなど料理の具材としても使われる
- 種から収穫まで50日かかるが、販売単価は高い
- ルッコラ
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- ルッコラは、サラダ、炒めもの、パスタソースなど、いろいろな料理に使える人気のハーブ
- 外側の葉を摘み取り、収穫する
- 花が咲くと葉や茎が固くなり長く収穫できなくなるので、花芽をこまめに摘み取る必要がある
- イタリアンパセリ
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- ビタミンや鉄分が豊富で、さわやかな風味が人気のハーブ
- ルッコラ同様、さまざまな料理で使える
- 花を咲かせないように、花芽をこまめに摘み取ると収穫期間が伸びる
- バジル
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- バジルは、家庭菜園でも人気の定番ハーブ
- さまざまな料理に使えるうえ、品種による風味の違いも楽しめる
- 花を咲かせないように、花芽をこまめに摘み取ると収穫期間が伸びる
- アクアポニックスは害虫がつきにくいが、環境によってはアブラムシなどがつくときがあるので注意
- クレソン
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- クレソンは、大根に似た辛味を持つ、肉料理の定番ハーブ
- 繁殖力が強く、水耕栽培でもかなりの収穫が期待できる
- 花を咲かせないように、花芽をこまめに摘み取ると収穫期間が伸びる
- パクチー
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- パクチーは、コリアンダーとも呼ばれる、独特の香りが特徴のハーブ
- 若い世代の人気も高まっていて、専門店もある
- 害虫が寄ってきやすいので、必要に応じて防虫ネットで対応する
- 花を咲かせないように、花芽をこまめに摘み取ると収穫期間が伸びる
- ミント
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- 料理、ハーブティー、カクテル、デザートなど幅広い使い方ができる定番ハーブ
- 非常に繁殖力が強いので、収穫量が期待できる
- 花を咲かせないように、花芽をこまめに摘み取ると収穫期間が伸びる
- トマト、ミニトマト
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- トマトは、家庭菜園でも人気の野菜
- 水耕栽培よりは培地システム向き
- わき芽摘み、誘引、摘心など、ケアが必要
- 苗木から収穫までは2か月から3か月。太陽光が当たるところでの栽培がおすすめ
- キュウリ
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- キュウリは、カリウムが豊富な野菜。初心者でも栽培しやすい
- 水耕栽培よりは培地システム向き
- わき芽摘み、誘引、摘心など、ケアが必要
- 育ちすぎると美味しくなくなるので、収穫時期には注意
- 太陽光が当たるところでの栽培がおすすめ
- ゴーヤ
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- ゴーヤは、レシピも多く栽培しやすいため家庭菜園の人気も高い
- 水耕栽培よりは培地システム向き
- グリーンカーテンなどでも使われる
- わき芽摘み、誘引、摘心など、ケアが必要
- 育ちすぎると美味しくなくなるので、収穫時期には注意
- 太陽光が当たるところでの栽培がおすすめ
- ラディッシュ
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- ラディッシュは、色彩がキレイな小型の大根
- 早く収穫できるので家庭菜園でも人気
- 水耕栽培も可能だが、培地システム向き
- 暑さに弱いため、真夏の栽培は不向き
- 育ちすぎると、すが入って美味しくなくなるので、収穫時期には注意
- トウガラシ
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- 刺激的な辛さが人気の香辛料。栽培しやすいので家庭菜園でも人気
- 水耕栽培よりは培地システム向き
- 収穫後、乾燥させて保存するが、生のトウガラシの実も食べられる
- 実りを良くするため、間引きが大切
- サヤインゲン
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- サヤインゲンは、未成熟なインゲン豆を収穫したもの
- 水耕栽培よりは培地システム向き
- つるありとつるなしがあるが、つるなしのほうが省スペースで栽培しやすい
観賞用の植物、観葉植物
- ポトス
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- 初心者でも栽培しやすい、ポピュラーな観葉植物
- 培地システム向き
- 太陽光に当てたほうが良いが、強い直射日光は葉焼けの原因になる
- 蛍光灯でも育つが、日照不足は葉の色が悪くなる原因
- ガジュマル
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- 栽培しやすく縁起も良いことから人気の観葉植物
- 培地システム向き
- 寒さに強く日陰でも育つが、太陽光を当てたほうが葉の色は良くなりやすい
- 急激な変化に弱いので、環境が変わらないように気をつける
- アグラオネマ
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- 映画「レオン」に登場した観葉植物
- 種類が多く栽培しやすいので人気がある
- 培地システム向き
- あまり大きくならないので、栽培場所に困らない
- 寒さに弱いので、冬は室温管理に注意
おわりに:アクアポニックスはビジネスでもレジャー代わりでも、教育目的でも楽しめるサスティナビリティな養殖、農業形態
アクアポニックスは、魚の排泄物をバクテリアが肥料に分解し、植物が吸収して水を浄化するという、生態系という生命のサイクルを学べる循環式農業です。養殖漁業としての可能性も高く、ビジネスとしての将来性も高いです。
また、個人で楽しむうえでは、自給自足や情操教育、生物観賞など、いろいろな楽しみ方があり、癒しやリラックスにつながり、ストレス解消にも役立ちます。子どもからシニア・プレシニアまであらゆる年代の人にメリットがあるので、家族ぐるみで楽しむのもおすすめです。
アクアポニックスのシステムは、DIYできますし、大規模なものから小規模なものまで、導入することができます。初心者向けのアクアポニックスキットもありますので、興味がある人はぜひ試してみてください。
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