徳島・剣山はリフトで山頂まで楽々到達!若返りの言い伝えがある湧水が人気 | ウェル旅 - well trip -
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徳島・剣山はリフトで山頂まで楽々到達!若返りの言い伝えがある湧水が人気

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四国地方・徳島県には、剣山(つるぎさん)という比較的なだらかな霊峰があります。

今回は剣山と人気登山コースの概要、初心者でも無理なく登山に挑戦するためのポイントから季節や時間帯ごとにの剣山の楽しみ方まで、まとめて見ていきましょう。

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剣山の山頂はゆるやかで広々!気持ちよい眺めを目指そう


徳島県西部にある剣山は標高1,955m、日本百名山にも選出されている山です。
南西方面に隣接し、似たような高さ・姿をした次郎笈(じろうきゅう)とは兄弟峰であるため、次郎笈に対して「太郎笈(たろうきゅう)」という別名でも親しまれています。

登山スポットとしては、人の手がほとんど入っていない原生林や高山植物の群生地があり、西日本で2番目に高くも上りやすい山です。
今でこそ、標高の割に難易度の低い登山スポットとして知られる剣山ですが、地元では古くから山岳信仰の対象として崇められてきました。
このため、麓から山頂に至るまでには複数の神社や、霊峰に挑む人々の修行の場である行場(ぎょうば)を見ることができます。

剣山という名前にも、この山の霊山としての歴史が深くかかわっています。
山頂付近にあり、大剣(おおつるぎ)神社で祀られている2本の巨大な石柱・御塔石(おとうせき)が「悪縁を断つ剣」に見立てられたことから、剣山と呼ばれるようになったそうです。

山頂からは周囲に連なる1,800m級の山々と土佐湾、そして西日本でもっとも高い石鎚山(いしづちさん)の雄姿を360度の大パノラマで堪能することができますよ。

体力に不安があるなら剣山観光登山リフトやバスを使うと便利


初夏から秋にかけての登山シーズンには、JR穴吹駅から標高1,420mの見ノ越登山口まで、片道2時間で結ぶ「ぐるっと剣山登山バス」の運行が開始されます。

また、見ノ越登山口から標高1,750m地点の西島までは「剣山観光登山リフト」が運行。
標高差330m、距離にして830mをおよそ15分かけて上ってくれるため、眼下に四国山脈や高山植物を望みながら山登りを楽しめるようになっています。

剣山観光登山リフト・西島駅からであれば、頂上までの標高差は200mほど。
歩いて1時間前後の距離になりますから、体力や登山経験に不安のある女性や子ども、登山初心者でも安心して剣山登山をすることができますよ。

▼ 剣山観光登山リフト株式会社

剣山コースで次郎筏や大剣神社へ!若返りの水の伝説がある?


ここからは、バスやリフトを活用しつつ剣山山頂をめざす2つの登山コースの概要を説明していきます。
まずは、最短距離で剣山頂上をめざし大剣神社を通って下山する「剣山コース」から。

剣山コースの概要

順路

  1. 登山リフト・西島駅
  2. 徒歩40分
  3. 剣山本宮宝蔵石神社
  4. 徒歩5分
  5. 剣山山頂
  6. 徒歩15分
  7. 登山リフト・西島駅

所要時間

  • およそ2時間

見どころ

キレンゲショウマ群
剣山コースの往路にある、絶滅危惧種に指定されている高山植物の群生地。7~8月に見ごろを迎える
剣山本宮宝蔵石(つるぎさんほんぐうほうぞうせき)神社
神器の剣、または埋蔵金を封じ込めたという伝説ののこる岩
お社が建てられていて、毎年7月の剣山本宮例大祭では神輿が運ばれてくる
大剣神社
剣山のシンボル、御塔石または大剣岩をご神体とする神社
剣山コースの復路で立ち寄ることができる場所で、ご神体の下から湧き出す水には若返り効果があるとされる

上りの角度は少し急になりますが、比較的なだらかな道を下ることができるルートです。

なお、剣山コースでは山頂から尾根伝いに60分歩いて次郎笈まで縦走した後、大剣神社方面へ戻って下山するルートを取ることも可能です。
ただし次郎笈まで縦走する場合は、所要時間はおよそ4時間30分となります。

尾根道コースは山頂まで最短距離だけど階段が多い


次に、急な階段をメインに山頂方面めがけて進んでいく「尾根道コース」を紹介します。

尾根道コースの概要

順路

  1. 登山リフト・西島駅
  2. 徒歩40分
  3. 剣山頂上、剣山本宮宝蔵石神社
  4. 徒歩40分
  5. 登山リフト・西島駅

所要時間

  • およそ1時間30分

見どころ

刀掛けの松
源平の争いにおいて、6歳でその生涯を閉じたとされる安徳天皇の逸話がのこる場所
剣山に宝剣を収めに訪れた安徳天皇が、従者を気遣い「刀を立て掛けるように」言葉をかけたと言われる松の木がある

剣山コースのうち、剣山本宮宝蔵石神社までの最短ルートを往復するコースです。
このため、キレンゲショウマの群生地や剣山本宮宝蔵石神社も、一緒に見ることができます。

往復ともに急な階段が続くので体力的には少々きついですが、限られた時間のなかで剣山登山を楽しみたい人にはおすすめです。

夏と秋のイベントや剣山ヒュッテの星空観察に参加しよう


上りやすく、初夏から秋にかけて登山客・観光客を受け入れている剣山では、夏と秋にお祭りを楽しむことができます。

剣山の夏祭り

山中に社を置く大剣神社、地域住民が主体となって行われる夏のお祭り。剣山に夏の訪れを告げる、一大イベントとして親しまれています。

  • 毎年7月17日に剣神社によって行われる、剣神社例大祭
  • 毎年7月17日、または以降直近の日曜日に宝蔵石神社によって行われる、剣山本宮山頂大祭

剣山の秋祭り

10月上旬~中旬にかけて、剣山全体が美しく紅葉します。
期間中ならいつでも紅葉の絶景を楽しめますが、特に毎年10月の1か月間はもみじ祭りが開催され、記念品を受け取ることができます。

また、市街地の明かりが届かない剣山山頂では、年間を通して星空の観測を行えます。その美しさは、天体ファンに「ハワイの山にも匹敵する」と言わせしめるほどだそうです。

剣山山頂の宿泊施設「剣山山上ヒュッテ」では、宿泊客のために出入り口の一部を24時間開放し、自由に星空観察できるようになっています。
見られる星の種類・量は天候や季節に大きく左右されますが、せっかく剣山に登るなら、時期を選んで一泊してみるのも良いでしょう。

▼ 剣山山頂ヒュッテ

おわりに:剣山に登るなら、景色はもちろん霊山としての名所や星空まで楽しみつくそう!

西日本で2番目に高い標高1,955mの剣山は、標高1,420mの見ノ越登山口まではバスで、標高1,750mの西島駅まではリフトで上れるよう整備されています。また山そのものも標高の割になだらかであるため、体力に自信のない人や登山初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。地域住民から霊山として崇められてきた歴史を持っているので、季節よって移り変わる登山道・山頂の景色とあわせ、歴史的な逸話ののこる霊場も楽しんでくださいね。

▼ 徳島県観光情報サイト 阿波ナビ

▼ 剣山観光推進協議会

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