鼻を覆う水中眼鏡とシュノーケル、ライフジャケットとフィンを使って水中を漂い、魚を鑑賞するシュノーケルは人気のマリンスポーツです。
今回は、シュノーケリングによる心身への健康効果について、安全にシュノーケリングを楽しむためのポイントと一緒に解説します。
シュノーケリングで得られる体や心のメリットは?
シュノーケルで呼吸をし、水中の美しいサンゴや魚の様子を眺められるシュノーケリングは、私たちの心身に以下のメリットをもたらしてくれます。
水辺に漂い、美しい水中景色を楽しむことによる癒し効果
水にぷかぷかと浮く感覚、そして眼下に広がる水中風景は私たちに良い刺激を与え、心身をリラックスさせてくれます。
誰かと勝敗を競うようなスポーツでもないため、精神的なストレス軽減や体の緊張・コリをほぐす効果が期待できるでしょう。
有酸素運動による健康・痩身効果
水面に浮かんだ状態のまま呼吸をし、フィンを使っての水泳を数十分単位で行うシュノーケリングは、立派な有酸素運動です。
このため、シュノーケリングには有酸素運動による健康・痩身効果も期待できます。
例えば30歳で身長175㎝・体重65㎏の男性、同じく30歳で身長160㎝50㎏の女性が1時間シュノーケリングをした場合、以下のカロリーを消費が見込めます。
1時間のシュノーケリングによるカロリー消費量
- 男性
- 273kcal
- 女性
- 222kcal
この値は、地上で同じ時間ウォーキングをした場合のおよそ3~4倍にあたります。
地上で行う有酸素運動に比べ、水面で行うシュノーケリングの方が消費カロリーが大きくなるのは、以下の理由からです。
- 浮力により体にかかる重力が減り、筋肉がリラックスした状態になって筋肉の可動域や柔軟性が高まる
- 効率的に筋肉を動かせるようになり、筋力トレーニング効果が高まる
- 肺に水圧がかかって容積が小さくなり、酸素の取り込みが困難になる
- 必要な酸素量を得るために無意識に深呼吸し、肺や呼吸筋の機能、持久力が上がる
有酸素運動のなかでも、水面で行うシュノーケリングは効率的に心臓や肺、血管の機能、筋力、持久力、基礎代謝をアップさせることのできる運動といえるでしょう。
効率的な有酸素運動を行えば、筋肉量の増加から生命維持に必要なカロリー量=基礎代謝量も増加し、痩せやすい体になることも期待できます。
初心者がシュノーケリングするとき心がけることは?
自然を相手に行うシュノーケリングには、常に自己やケガのリスクがつきまといます。
安全にシュノーケリングを楽しむために、必ず以下のルールを守って海に入ってください。
- 海に入る前には
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- 足をつる、急な体調不良を防ぐためにも必ず準備運動やストレッチをしよう
- 必ずマスク、シュノーケル、フィン、ライフジャケットを用意し、不備がないかチェック
- 浜辺、岩場を歩くときはケガ防止のため、必ず靴やサンダルを着用すること
- 足のつく浅瀬でうつ伏せ、体を回転させて立つ、仰向けに浮かぶ基本姿勢がすべてスムーズにできるか確認を
- 海に入った後は
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- シュノーケルから水が入ってしまわないよう、視線は常に斜め下辺りを意識する
- 呼吸は口から、ストローを吸うイメージで長く細く吸って、大きく吐き出すと良い
- フィンを使うときは、ひざ下だけでなく足の付け根から2~3回動かすようにする
- 毒を持っていたり、攻撃される恐れがあるので、水中生物には基本的に触らない
- 自然環境を守るため、休憩したくなってもサンゴなどの上に乗らない、立たない
- 急激な体調悪化の原因となるため、体調に不安があるときや飲酒後は入水しない
- 離岸流による遭難を防止するため、サンゴの切れ目や周囲と海水の色が違うところ、波の表面がざわざわしているところには近づかない
- 離岸流に巻き込まれてしまったら、ビーチに向かい斜め45度に泳ぐ、ビーチに対し平行に泳ぎ流れから逃れたら陸へ向かう、または浮いたまま助けを待つ
おわりに:心に癒しを与え、有酸素運動効果もあるシュノーケリングは健康づくりに役立つ!
目から鼻まで覆うマスクとシュノーケル、ライフジャケット、フィンを付けて水面で楽しむシュノーケリングは、誰でも手軽に挑戦できるマリンスポーツです。海を漂い魚やサンゴを見る時間は、私たちの心身を癒し、有酸素運動による健康・痩身効果ももたらしてくれます。ただし、自然を相手に行うスポーツなので常に事故やケガのリスクはあります。初心者はまずツアーに参加し、安全に楽しむための知識・技術を身に着けてから挑戦しましょう。
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