登山初心者が知っておきたい山岳保険の選び方-短期加入と長期加入どっちがいい?

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登山中には、どうしても事故やケガ、遭難などのトラブルに合うリスクが高くなります。

そんな登山中のリスク軽減のため、登山初心者が入っておきたいのが山岳保険です。
今回は山岳保険とは何か、その必要性や種類、自分に合った保険商品の選び方のポイントまでまとめて紹介していきます。

山岳保険の加入が必要な理由って?

ケガや事故、体調不良、また道に迷うなどの理由で登山中に動けなくなると、警察や消防、自衛隊員、その他民間機関による救助を受けることとなります。

登山中に救助を受けることになった場合、以下2つのケースでは特に登山者が費用を請求されることはありません。

救助者が、山岳救助の費用を請求されない条件
  1. 警察、消防、自衛隊など公的機関の人員だけで救助活動が行われた場合
  2. 大規模な噴火活動などにより、「災害救助法」が適用された場合

ただし、公的な機関とあわせ民間機関の協力も得て山岳救助が行われる場合には、その活動にかかった費用は原則として登山者、またはその家族に支払いの義務が生じることがあります。

登山の熟練度によらず、山中でトラブルに見舞われて遭難する可能性は誰にでもあります。
月額、または年間で一定額の費用がかかるとしても、万が一のときに高額の救助費用を支払う義務が生じることを考えると、山岳保険に加入しておいて損はないでしょう。

ヘリや捜索救助隊の出動にはいくらかかる?

民間機関に山岳救助をしてもらう際にかかる費用は、救助活動の内容により変わります。

登山者に請求される、民間機関救助費用額の内訳の具体例は以下の通りです。

支払いを求められる、民間機関の救助費用の内訳
  • 救助活動に加わった人達への日当、出動した人数×活動日数分
  • 救助活動に参加した人の交通費、宿泊費、保険費、消耗品費

民間機関から請求される救助費用額の目安は、最低でも数十万円。
救助活動の期間が長いほど、かかわった人員が多いほど、請求される費用も高額になります。

また、救助活動のためにヘリの出動があった場合には数百万円もの費用を登山者が請求されるケースもあるそうです。

山岳保険はたくさんの種類があるので要確認

山岳保険は、以下さまざまな基準により複数の種類に分けられます。

山岳保険の種類を分けるもの
  1. 登山の内容:歩くだけの軽登山かアイゼン、ピッケル、ザイルを使う本格登山か
  2. 補償の期間:1日、または1泊2日などの短期か、数か月単位~1年以上の長期か
  3. 補償の内容:遭難や救助費用のみ補償するのか、他の傷害への補償もするのか
  4. 原因の違い:ケガや事故原因の遭難のみ補償か、既往症など疾病原因の遭難も補償か
  5. 補償の範囲:富士山など特定の山登りのみ補償する、ヘリ使用の費用のみ補償する

どの山岳保険を選ぶかにより、保障される費用の額や期間、トラブルの範囲は大きく変わってきます。

補償内容をきちんと確認したうえで、山岳保険を選ぶ必要があると覚えておきましょう。

山岳保険の選び方は?注意したいポイント

安心して登山を楽しむための山岳保険を選ぶポイントは、以下の3つです。

参考にして、複数社の保険商品・プランを比較検討のうえで、あなたに合った山岳保険を選んでくださいね。

自分の登山頻度に適した補償期間か

年に数回しか登山しない人と、1年のうち数か月間かけて登山に挑戦する人とでは、必要な補償期間がことなりますよね。

登山の頻度と1回あたりの期間が短いなら1日保険か1泊2日の補償期間の保険を、登山の回数や期間が長いなら年間契約の山岳保険を選びましょう。

自分の登山スタイルに、補償内容が合致しているか

アイゼン、ピッケル、ザイル、ハンマーなどの用具を使って行う登山、クライミングを伴う登山は徒歩をメインとする通常の登山に比べケガや事故のリスクが高いです。

このため、一部の山岳保険や傷害保険では、これらの用具を使った登山を補償の対象外としていることもあります。

あなたの登山スタイルが補償の対象になっているかは、入念に確認してください。

既に加入している他の保険商品と、補償内容が重複していないか

一部の傷害保険や生命保険には、登山などによる遭難救助費用が補償対象となっていることがあります。

既に加入している保険があるなら、手元の契約書内容をしっかり確認したうえで補償が重複しない山岳保険を選ぶべきでしょう。

人気山岳保険の比較!コンビニ手続き可能やスマホ故障の対応も

山岳保険のなかには、スマホやコンビニでの手続きだけで加入できるものもあります。

その代表的なものが、三井住友海上の「1DAYレジャー保険」です。
同サービスの「ハイキング・軽登山者向け」プランの保険料は、1日あたり500円と700円の2種類。それぞれの補償内容は、以下の通りです。

1日500円:三井住友海上の1DAY登山者向け保険の補償内容

ケガの補償
  • 傷害死亡保険金…200万円
  • 傷害入院時一次保険金…10万円
  • 骨折時一次保険金…7万円
賠償の補償
  • 日常生活賠償保険金(本人のみ補償)…1億円
その他の補償
  • 救援者費用等保険金…300万円

1日700円:三井住友海上の1DAY登山者向け保険の補償内容

ケガの補償
  • 傷害死亡保険金…250万円
  • 傷害入院時一次保険金…15万円
  • 骨折時一次保険金…10万円
賠償の補償
  • 日常生活賠償保険金(本人のみ補償)…3億円
その他の補償
  • 救援者費用等保険金…450万円

少額・短期間でありながら、何かあったときには本人と救助者の両方へ高額の保険金が支払われる仕組みとなっていますね。

以下からは三井住友海上の商品以外にも、1日~数日の登山に適した山岳保険の例を3つ、それぞれの特徴と一緒に紹介していきます。

あなたに合う山岳保険選びに、ぜひ役立ててくださいね。

▼ 三井住友海上 1DAYレジャー保険

YAMAP登山保険

補償期間
  • 1日から設定可能、30日プランや1日プランもある
保険料
  • 補償期間により変わるが280円から、30日プランでは450円から
補償内容
  • 1日のみ、280円プランの場合は遭難救助費用を最大300万円まで補償
  • その他最大10万円までのアイテム補償、ケガへの補償の追加、ケガへの補償などがプランによっては追加される

▼ YAMAP登山保険

モンベル 野あそび保険(国内旅行傷害保険)

補償期間
  • 1泊2日、3泊4日、6泊7日
保険料
  • 250円、または500円
補償内容
  • 1泊2日プランの場合、死亡・後遺障害は519.6万円または316.9万円
  • 入院保険金は日額3,500~7,500円
  • 自賠償責任は1億円、救援者費用等保証は300万円
  • 一時払い保険料は250~500万円

▼ モンベル 野あそび保険(国内旅行傷害保険)

ドコモ ワンタイム保険

補償期間
  • 1日、または1泊2日
保険料
  • 300円、410円、590円
補償内容
  • 300円プランの場合は死亡・後遺障害に対し297万円、入院日額4,000えん、賠償責任2,000万円、携行品損害10万円
  • 救援者費用等を補償するのは、最も高額な590円プランのみで200万円まで

▼ ドコモ ワンタイム保険

登山頻度が高い人は長期・年間契約が安心

ここまでは1日、または数日以内の短期保証の山岳保険について紹介しましたが、補償期間を1年以上の長期とする山岳保険についても見ていきましょう。

1年以上の単位で年間契約できる山岳保険プランの例としては、以下2つが挙げられます。
登山頻度が高い、登山にかける期間が長いと言う人には、以下のような年間契約を結べる山岳保険がおすすめです。

モンベル 野外活動保険

補償期間
  • 1年、3年、5年
  • 仕事中の事故を除き補償する「就業中対象外プラン」と、就業中かどうかにかかわらず補償する「24時間補償プラン」の2種類がある
保険料
  • 1年の場合…3,110~57,890円
  • 3年の場合…7,790~144,680円
  • 5年の場合…12,440~231,420円
補償内容
  • 死亡・後遺障害、入院、通院、傷害医療費用、救援者費用を補償

▼ モンベル 野外活動保険

日本山岳救助機構会員制度 略称jRO(ジロー)

補償期間
  • 1年
保険料
  • 入会金+会費で4,000円
  • 家族、団体割引あり
補償内容
  • 捜索、救助費用を最大330万円まで補償

▼ 日本山岳救助機構会員制度 略称jRO(ジロー)

おわりに:山岳保険の加入期間は、自分の登山頻度に合わせて選ぶべし

登山の熟練度によらず、登山中にケガや事故に見舞われ遭難するリスクは誰にもあります。このため、登山の頻度や期間にかかわらず、登山者には山岳保険に加入することが推奨されています。保険料は数百円のものから、補償期間は1日から1年以上のプランまで、その内容は保険商品によってさまざまです。

山岳保険は複数社のプランを比較し、自身の登山頻度・期間・内容、また付帯したい補償内容に合うものに加入しましょう。

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