湯あたりを起こしやすい温泉がある?頭痛や嘔吐が出たときの対処法って?

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温泉に行くと長時間、何度も入浴してお湯を堪能したくなりますが、これにより体調不良を起こすケースもあります。
今回は温泉入浴の際に起こり得る体調不良「湯あたり」について、登瀬との違いや原因、発症予防や症状改善のためのポイントまで解説していきます。

温泉入浴中の頭痛は湯あたりかも?のぼせとの違いは?

温泉への入浴を複数繰り返した際に現れる諸症状のことを、湯あたりと言います。症状には全身的に現れるもの、局所的に現れるものがそれぞれありますが、自覚できるかどうかには個人差が大きいと言われています。

湯あたり症状の具体例
熱、寒気、腹痛、下痢、頭痛、めまい、強い倦怠感、吐き気、嘔吐、皮膚炎、眠気 など

なお、湯あたりと混同されやすい症状に入浴による「のぼせ」が挙げられますが、これらは同じ症状ではありません。
のぼせと湯あたり、それぞれの特徴と違いは以下の通りです。

湯あたりとのぼせの特徴、違い

  • のぼせは長時間の入浴、熱いお湯への入浴で起こり、どんなお湯でも起こる
  • のぼせの主症状は顔のほてり、めまいなど、血流増加や血管拡張によるもの
  • 湯あたりは、温泉に入ったときのみ発症し得る症状
  • 温泉成分による体の反応として起こるもので、数日続けて入浴することで起こる

湯あたりの原因は?発症しやすい泉質ってあるの?

温泉成分に対し、体の各所に症状が現れる湯あたりは、以下条件を満たす温泉入浴で特に発症しやすいことがわかっています。

湯あたりの原因になり得るもの

  • 血圧が上昇し、心臓や血管への負担が大きくなる42度以上の高温湯への入浴
  • バセドウ病や自律神経失調症、更年期障害など、もともと持病や体調不良がある
  • 食べ物を消化するための血液が足りなくなる、食後すぐの入浴

また、温泉の泉質も湯あたりの原因になることがわかっています。
特に湯あたりを起こしやすい泉質と言われているのは硫黄泉、酸性泉です。

硫黄泉の特徴

  • 硫化水素を発しているため、卵が腐ったような独特のにおいがする
  • 気管支を拡張し、痰を取る作用がある他心臓病、高血圧への効果が期待できる
  • ただし、肌の弱い人はただれや湯あたりを起こしやすいとされる

酸性泉の特徴

  • 水素イオン、硫酸、塩酸成分を多く含む
  • 殺菌作用が強く、水虫など感染症による皮膚疾患に効果的
  • 酸性が強いため、肌への刺激も強い

これらの2つはいずれも硫化水素、酸と人体にとって刺激の強い成分であるため、副作用のようなかたちで湯あたりも起こりやすくなるのです。

一方で湯あたりを起こしにくい泉質としては、単純泉が挙げられます。日本で最も多い泉質であり、無色透明な単純泉は刺激の少ないアルカリ性。皮脂を溶かす、ヌルヌルした肌ざわりが特徴です。子どもから高齢者まで利用でき、さまざまな効能が期待できるため、昔から名湯と伝えられてきた温泉の多くがこの単純泉に当たります。

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湯あたりは「好転反応」?温泉にまた入って大丈夫?

体調不良を招く湯あたりですが、一説には温泉成分が体に作用し、温泉浴の効果が現れてきた証拠と捉える考えもあります。このように温泉成分の影響を受け、体が治癒・回復する過程で一時的に体調が悪化することを「好転反応」と呼びます。

好転反応か湯あたりかを見極めるには、体調不良が起きた後に1日、温泉入浴を控えるのが効果的です。1日温泉入浴を控えて体調が回復すれば、湯あたりではなく好転反応だったと考えられるため、翌日から温泉入浴を再開して問題ありません。

もし、1日温泉入浴を控えても体調が回復しない場合は、その温泉の泉質が体に合わず湯あたりを起こしていると考えられます。入浴を継続しない方が良いでしょう。

入浴前後も要注意!湯あたり予防法

温泉入浴による湯あたりを予防するには、以下の対策を取るのが効果的です。

有効な湯あたり予防対策

  • 足からおなか、肩と心臓に遠い箇所から掛湯をして、徐々に体感温度を上げる
  • 温泉に入るときもいきなり全身を浸けず、足からゆっくりと入っていく
  • 選べるなら、ぬるめの温度に設定された温泉から入るようにする
  • 熱めのお湯に入るなら短時間の入浴に留め、長湯せずに休憩する
  • 温泉入浴の前後にそれぞれコップ1杯ずつの水分を摂り、脱水を防ぐ
  • 長期間滞在し湯治するときは、1日当たりの入浴回数は徐々に増やすようにする

体に急激な温度変化を加えないようにすること、脱水を予防すること、そして温泉に体が慣れないうちに入浴し過ぎないことが湯あたりを防ぐコツと心得ましょう。ちなみに、長期にわたり温泉地に滞在して湯治する場合、1~3日目までは続けて温泉入浴しても良いですが、4日目は1日入浴を控えるべきとされます。

これは、湯あたりによる体調不良が温泉入浴を始めてから3~7日の間に起こりやすいため。好転反応の可能性もありますが、いずれにせよ体調を崩す可能性が高いということですので、湯治を始めてから4日目の温泉入浴は控えたることをおすすめします。

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自分や子どもが湯あたりを起こしたらどうする?

湯あたりを起こした場合には、以下の対処をして体調が安定するのを待ちましょう。

湯あたりが起こったときの適切な対処法

  • まずはその場で横になって休み、めまいによる転倒やケガを防ぐ
  • 水風呂があれば手足をつけて、露天風呂があるなら外に出て体を冷やし、全身の体温を少しずつ下げていく
  • 意識を失っている場合はのどをまっすぐにして気道を確保し、嘔吐があるようなら吐しゃ物による窒息を防ぐためうつ伏せに寝かせて、救急車を呼ぶ

体重に対し、体の表面積が少ない子どもは大人に比べ湯あたりを起こしやすいとされます。子どもに湯あたりの症状が見られた場合は、可能な限り早く小児科の医師に診てもらってください。

もし嘔吐がある場合は、うつ伏せに寝かせ窒息を防ぐ姿勢にしてから救急車を呼ぶか、嘔吐が治まるのを待って病院へ向かいましょう。

おわりに:硫黄泉と酸性泉は湯あたりを起こしやすい!症状が現れたら横になり、ゆっくり体を冷やして

温泉に入浴したときにだけ現れる湯あたりは、温泉成分の作用によって起こる体調不良の総称です。数日間続けて温泉入浴をした際に現れるとされ、なかでも硫黄泉と酸性泉への入浴時に起こりやすいことが分かっています。

湯あたりを予防するには、掛湯などで体をゆっくり温めるようにすること、また入浴前後にしっかり水分を摂ることで予防できます。もし湯あたりが起きてしまったら、その場で休み、ゆっくり体を冷やして回復を待ちましょう。

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