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赤ちゃんの温泉デビューは何歳から?妊娠中の温泉浴の注意点

温泉
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赤ちゃんが生まれたら、リフレッシュもかねて一緒に温泉旅行へも行きたいですよね。しかし、生後間もない赤ちゃんの温泉入浴には不安もあります。
そこで今回は、赤ちゃんの温泉デビューにおいて注意すべきポイントと、適切な入浴方法を解説します。

赤ちゃんが温泉に入るのは何歳からが安心?温度はどのくらい?

一般的に、赤ちゃんの温泉デビューは1歳前後から、早くても生後6か月以降になってからが望ましいとされています。この生後6か月~1歳という目安の根拠は、赤ちゃんの健康と安全への配慮によるもの。温泉のお湯には、目に見えない雑菌が少なからず潜んでいます。
大人であれば特に害のない種類、数の細菌であっても、免疫力の低い赤ちゃんには健康トラブルの原因となる可能性があるのです。

また、首が座っていない状態で大浴場の大きな浴槽に入るのは危険とされます。赤ちゃんの温泉デビューの時期は1歳前後を目安に、以下条件をクリアしたタイミングが良いと心得ておきましょう。

赤ちゃんの温泉デビューにあたり、満たすべき条件

  • 首が座っている
  • ベビーバスでの沐浴を卒業し、浴室で入浴を始めている
  • ある程度体力がついてきて、体調が安定している

赤ちゃんの発育速度には個人差もありますから、月齢や年齢よりも、上記条件をクリアしているかを基準に考えた方が良いかもしれませんね。なお、赤ちゃんの温泉デビューに際しては、時期以外に温度にも気を付ける必要があります。

赤ちゃんは、お母さんのおなかの中の羊水と同じ37~38度くらいのお湯を好みます。これ以上温度が高くなると、赤ちゃんには熱すぎては入れないことが多いです。赤ちゃんを連れ、家族で温泉旅行へ行く際には、行き先の源泉や宿が設定する温泉の温度も必ず確認しましょう。

赤ちゃん連れ温泉宿の選び方は?ママ・パパにうれしいサービスも!

赤ちゃんと一緒に、家族みんなで温泉を楽しむにはしっかりとした事前準備が必要です。行き先を決める段階で、少なくとも以下5つの項目については確認しておきましょう。

赤ちゃん連れの温泉旅行において、事前に確認すべき5つのこと

赤ちゃんの入浴、宿泊を受け入れているか

入浴施設や宿によっては、特定の年齢の子どもや、おむつの取れていない赤ちゃんの利用を制限しているところもあります。行き先を決める前に、必ず利用・宿泊を予定する施設に赤ちゃんの月齢や年齢を伝え、利用可能かどうかを確認してください。

家族で入れる貸し切り風呂があるか

温泉の大浴場は通常、男湯と女湯に分かれていますよね。しかし慣れない大浴場で、両親のどちらか一人で赤ちゃんを温泉に入れるのは大変です。
そこでおすすめなのが、家族一緒に混浴を楽しめる貸し切り風呂。近年では大浴場と併せ設置している施設も多いので、事前に電話で有無を確認のうえ、利用予約をすると良いでしょう。

赤ちゃん入浴用品の貸し出しがあるか

浴室で使うベビーバスやバスチェア、低刺激なボディソープ、脱衣所で使うベビーベッドなど、赤ちゃん用の入浴グッズがあるとかなりラクになります。赤ちゃんの月齢・年齢を伝え、宿泊や利用が可能かを確認する際に、これら赤ちゃん用品の貸し出しがあるかどうかも聞いてみてください。

無料での予約変更やキャンセルは、いつまで可能か

小さな子どもや、産後間もないお母さんは非常に体調を崩しやすいです。万全の準備をしても、直前に温泉旅行のキャンセルを余儀なくされることも当然あります。
そんなときのために、いつまでなら予約の変更やキャンセルが無料でできるのか、いつからキャンセル料が発生するのかについても、予約時にしっかり確認しておきましょう。

行き先の温泉街近くに、小児科の医療機関があるか

旅行中、赤ちゃんが急な体調不良に陥る可能性は十分にあります。そんなときでも、慌てず冷静に対処できるように、宿泊する宿や温泉街近くに小児科の医療機関があるかどうか、またその所在地も地図でしっかり確認しておいてください。なお、休日・祝日や夜間診療に対応している医療機関の有無と所在地も一緒に確認しておくと安心です。

赤ちゃん連れの温泉旅行、宿と部屋選びのポイント

上記5つの条件をクリアする温泉街、宿の候補が絞り込めたら、以下を参考に宿泊する宿と部屋のタイプを絞り込むと選びやすいです。あなたの赤ちゃんの月齢や年齢、性格や発育速度に合った宿を選んでください。

  • 部屋は赤ちゃんが自由に寝転がれる、畳敷きの和室がおすすめ
  • 土足禁止かつ禁煙の部屋を選ぶと、衛生面でも安心
  • お風呂は原則、気兼ねなく入浴できる貸し切りの内風呂を使おう
  • 専用の内風呂、露天風呂がついた部屋に泊まるのもおすすめ
  • 授乳中、離乳食の期間中なら、食事はキッズチェアを借りて部屋食にするのがベスト
  • 食事、布団不要の乳児なら宿泊料金がかからない「添い寝無料」の宿を探そう
  • 「添い寝無料」の場合、赤ちゃん用にどんなアメニティがついてくるのか必ずチェック
  • アメニティの内容、利用金額を確認のうえ荷造りして、荷物を減らそう

温度や環境も沐浴とは違う!赤ちゃんの温泉の入れ方

赤ちゃんと一緒に温泉に入るときの手順は、以下のポイントをチェックすると選びやすいです。脱衣所での入浴準備から温泉入浴、温泉を出た後の時系列で赤ちゃんを温泉に入れるときのポイントをまとめていますので、参考にしてください。

赤ちゃんを温泉に入れるときのポイント

浴場を入る前、脱衣所で

おむつが取れている赤ちゃんなら、できるだけトイレを済ませておきましょう。そのうえで、赤ちゃんが温泉から上がった後に使うタオル、下着またはおむつ、タオルを用意して、お母さんまたはお父さん、赤ちゃんの順に服を脱ぎます。
なお、お父さん・お母さんが服を脱いでいる間や入浴の準備中には、ベビーベッドなど安全な場所で赤ちゃんに待っていてもらいます。

浴場、浴槽では

まずシャワーで赤ちゃんに掛湯をし、軽く体の汚れを落とします。その後、赤ちゃんをベビーチェアなどに座らせたうえで、お父さん・お母さんも掛湯をしてください。そのまま体を洗う場合は、湿らせたガーゼで赤ちゃんの顔を拭いて、赤ちゃん用のソープやシャンプーで体を髪の毛を洗ってあげましょう。

浴槽に入るときはお尻を支えるようにして赤ちゃんを抱っこし、足からゆっくり入れます。後頭部を支えるようにして入浴させ、赤ちゃんの体が温またら切り上げましょう。
なお、赤ちゃんはのぼせやすいので長湯は厳禁です。少し早めに入浴を切り上げ、上がり湯を掛けて浴場を出ましょう。

入浴後、脱衣所で

まず赤ちゃんをタオルで拭き、服を着せてからお父さん・お母さんも身支度をします。全員の着替えが終わったら、脱水を防ぐため水分補給をさせてあげます。20~50ccを目安に湯冷ましか母乳、ミルクを与えましょう。

赤ちゃんにおすすめできない温泉タイプと入浴後の注意

含まれる成分によっては、赤ちゃんの入浴に適さない泉質の温泉もあります。具体的には、体への刺激が強く「皮膚または粘膜の敏感な人」の入浴を禁じている硫黄泉、酸性泉への赤ちゃんの入浴は避けるべきでしょう。

また感染症へのリスクを考えると、一度使ったお湯を循環・ろ過し、再び使用する循環式浴槽の温泉への入浴も避けた方が無難です。赤ちゃんの温泉デビューには、単純温泉など刺激が少なく湯あたりしにくい泉質で、お湯の循環と再利用をしないかけ流しの温泉を利用するのがおすすめです。

なお、体温の高い赤ちゃんは温泉に入浴するとたくさん汗をかき、体から水分を失います。皮膚の乾燥と肌荒れを防ぐため、体に保湿クリームを塗るのも忘れないでくださいね。

また、温泉には浸かって楽しむ浴用の他に、消化器病などを改善する目的で源泉を飲む利用方法もありますが、これは大人を対象とした用法です。赤ちゃんを含め、子どもが飲む場合には医師の指導を受ける必要がありますので、赤ちゃんが誤って飲まないよう注意してあげましょう。

妊娠中の温泉はNGなの?妊婦さんのための温泉浴のポイント

妊娠中の温泉入浴に際し、発生するリスクとしては以下が挙げられます。

妊娠中の温泉入浴にあたり、発生し得るリスク
体調が変動しやすい状況であるため、入浴による不調起こりやすい
妊娠初期の場合、温泉の刺激がきっかけで流産や早産、出血が起こる可能性がある
妊娠後期の場合、足元が見えずバランスを崩しやすいため転倒のリスクが大きい
入浴による血圧上昇で息切れやめまい、貧血などに見舞われやすくなる

実際、近年になるまで温泉浴の禁忌症として「妊娠中(とくに初期と末期)」が記載され、妊娠中の女性は温泉入浴をすべきでないと考えられてきました。しかし、平成26年7月1日、医学的根拠が確認されないとして温泉浴の禁忌症から妊娠中が削除され、妊娠中も入浴して良いという内容に書き換えられたのです。

ただ、妊娠中の女性が通常とは異なり、温泉入浴によって体調不良や転倒、流産、早産、出血、破水を起こしやすい状態であることは事実です。このため、現在も妊娠中の温泉入浴は体調が不安定になりやすい初期・末期をできるだけ避け、体調の安定しやすい中期に行うのが望ましいと考えられています。

以下に、妊娠中に温泉入浴する場合の注意点をまとめて紹介しますので、参考にしつつ体調と相談して入浴を楽しんでください。

妊娠中の温泉入浴で守るべき注意点
血圧の急な上下を防ぐため、熱すぎるお湯やサウナ、水風呂は避ける
のぼせやすいため、ぬるめのお湯でも10分以上の入浴は避ける
洗い場や浴槽での転倒を避けるため、足元を確認しつつゆっくり移動する
貧血や消化不良を防ぐため、空腹や満腹での入浴を避ける
入浴前、入浴中、入浴後と1回あたりコップ1杯を目安にこまめに水分補給する
何かあったときのため、できるだけ一人での入浴は避け、部屋風呂を利用する
もしものときのため、母子手帳と健康保険証を持参し、近くの医療機関も調べておく
体調の変化や疲れを防ぐため、温泉への移動時間も2時間以内に抑える
湯冷めを避けるため、お腹を温める腹巻やマタニティパジャマなどを持参する

おわりに:赤ちゃんの温泉デビューは1歳からが目安!家族みんなで楽しめるよう、しっかり準備と宿選びを

生まれて間もなく、身体機能も免疫機能もまだまだ未熟な赤ちゃんですが、単純温泉など刺激の少ないぬるめの温泉になら入ることができます。入浴が可能になる年齢の目安は1歳ですが、首が座っていてベビーバスを卒業し、体調が安定しているなら1歳未満で挑戦しても良いでしょう。ただし、赤ちゃんと一緒の温泉旅行には事前準備が必要です。本記事を参考に万全の準備と宿選びをして、家族での始めての温泉旅行を楽しんでください。

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