餃子は身近で手軽に楽しめるごちそうです。全国各地にご当地餃子があり、マイクロツーリズム、お家時間が広まった関係でお取り寄せできる餃子が増えてきています。
自宅でも作りやすい餃子は、お取り寄せで旅行気分を味わうにはピッタリのグルメです。今回は、全国のおすすめご当地餃子の魅力と焼き方のコツを紹介するので、お家時間の充実と現地を訪れたときのグルメやお土産選びの参考にしてください。
ご当地餃子のお取り寄せ、再現で旅行気分を味わおう
餃子の起源は、諸説ありますが紀元前の中国の「小麦粉の皮で肉や魚や野菜を包んだ料理」といわれています。日本では、アレンジしやすくて栄養バランスも良く、材料費が安くて家庭で作りやすいということから、第二次世界大戦後に大衆化しました。
現在では、各都道府県で「ご当地餃子」が誕生し鎬を削り合っています。また、家庭ごと、地域ごとで材料や作り方が違うことから、家庭の味、ふるさとの味としても親しまれていますね。
旅行や外食がしにくい状況で家にこもりがちになってしまい、ストレスもたまっていると思います。餃子は、地域の名店からお取り寄せもできますし、レシピが公開されているものであれば自分でも作れます。
自宅で行きたい地域の餃子を食べながら、地域のお酒や写真、動画、ストリートビュー、Google Earthを楽しむ「リモート旅」もなかなかオツなものです。
地域や地元の産業やお店を応援するためにも、旅行や外食できない状況のときは「自宅で餃子旅」をおすすめします。
餃子はダイエットにもおすすめ
餃子は、栄養バランスが良く、カロリー管理がしやすい料理です。食物繊維やビタミン類を増やしたいときは野菜やきのこ類をたっぷり使い、パワーをつけたい、体力を回復したいときはお肉や大豆を多めにするなど、体作りのためのアレンジにも向いています。
ご当地餃子もカロリー量や栄養量が表示されているものが多いので、ダイエット目的でも使いやすいでしょう。ただし、餃子はご飯やお酒が進みやすいです。ダイエットや体作りが目的の人は、ご飯の量やお酒の量には十分に注意してくださいね。
ご当地餃子北海道編|札幌 苫小牧
「北海道 餃子」といえば、餃子の入った独特なカレー「みよしのぎょうざカレー」をイメージする人も多いと思います。札幌では「餃子といえばカレー」というほどの餃子文化を作ったソウルフードです。
また、業務用まで扱っていて、チーズ餃子や手羽餃子がメディアでも拡散されている宝永餃子も絶対に食べて欲しいです。
札幌|みよしの
みよしのは、札幌市を中心に北海道全体に展開しているチェーン店です。みよしの餃子の魅力は、モチモチ、プリプリの弾力を楽しめる極薄の皮。皮のなかには、たっぷりの新鮮野菜と卵、お肉で作られた餡が詰まっています。プリプリの熱々餃子をお口に入れると、皮からは旨味たっぷりの肉汁があふれてきます。
お肉は牛と豚の合い挽き。オリジナルスパイスでバランスよく仕上げられているので、カレーだけでなく、いろいろな料理とも相性が良さそうです。お肉の旨味のコントロールが抜群といった印象でしょうか。
お取り寄せはチルドタイプです。モチモチ、プリプリな皮の食感を楽しむには、フライパンを使っての蒸し焼きがおすすめ。慣れていない人は、パッケージ裏の作り方を参考すると、失敗しにくいです。
苫小牧| 宝永餃子
宝永餃子は、音更町の宝永食堂が起源の、持ち帰り、お取り寄せ餃子専門店です。宝永食堂は今も健在であり、宝永餃子の聖地として多くの餃子ファンに愛されています。手作りにこだわり、直営店の数自体も多くないため予約待ちは発生しますが、お取り寄せ専門ということもあり、メディアで注目された大人気店のわりには比較的手に入りやすいです。
チーズ餃子、手羽餃子は、変わり種ではありますが、バランス感が完璧です。独特なのに飽きがこない、ごちそう餃子なのに毎日食べられる、不思議な魅力があります。各方面で人気のメニューなので、ぜひ一度は食べてみてください。
オリジナルブレンドの小麦を使った皮はモチモチ感が抜群で、焼き餃子にすると「バリッ、モチッ、ジューシー」の食感が三拍子で楽しめます。ちなみに、厚みがある皮なので、水餃子にしてもモチモチ食感が楽しめます。揚げ餃子にしてサクサク、パリパリとした違った食感を楽しむのもいいですね。
スタンダードの餃子餡は、豚肉、鶏肉、ニラ、生姜、キャベツという基本的な材料を使っていますが、そのバランスが抜群です。お肉の旨味を楽しむならスタンダードのニラ餃子、野菜の旨味を楽しむならマイルド餃子がおすすめ。チーズ餃子、手羽餃子も良いですが、餃子好きならスタンダードなニラ餃子、マイルド餃子もあわせて取り寄せたいところですね。
ちなみに、「音更ぎょうざの宝永」は起源は同じですが別会社で、違ったメニュー、違った美味しさが楽しめます。別々にお取り寄せして、食べ比べてみるのもおもしろいかもしれませんね。試しながら、自分の好みを見つけてください。
ご当地餃子東北編|福島
東北の餃子といえば、宮城仙台の雪菜をつかった青葉餃子、秋田の地場野菜にこだわった餃天の赤餃子、青森十和田のニンニクを使った十和田おいらせ餃子、岩手名物のキャベツの甘みが特徴のしんいちろう餃子など、地元の名産を使った名物餃子が、ここでは書ききれないくらいたくさんあります。
なかでも、福島の円盤餃子は、知名度、美味しさどちらもトップクラスではないでしょうか。多くのメディアで何度も取り扱われた円盤餃子は、薄皮タイプでカリッとジューシーな食感が楽しめます。
福島|円盤餃子 餃子の照井
餃子の照井の円盤餃子は、ご当地系のTV番組で何度も紹介されています。創業時は居酒屋からのスタートでしたが、その後餃子専門店の名店となりました。
小麦粉と水だけを使ったこだわりの薄皮が原因で冷凍販売が難しく、これまでは店舗でしか楽しめませんでしたが、冷凍技術の発達と照井さんの企業努力により、冷凍販売をスタートすることが決定しました。
2021年4月の段階では南矢野目店での店頭販売でしか購入できませんが、全店舗での販売やHPからの注文も開始できるように準備を進めているそうです。
すぐのお取り寄せはできませんが、持ち帰り可能で将来的にお取り寄せが始まることから、今回紹介することにしました。
すでに紹介した薄皮のパリッ、カリッとした心地よい食感と、キャベツをベースにしたブランド豚の旨味の詰まった餡が美味しさの秘密です。豚肉はやわらかさ、脂の旨味、肉の甘味のバランスに優れた厳選した国産豚肉を使用し、野菜も厳選した国産のものを使用しています。
やみつきになる味の決め手になっているのが、キャベツの下ごしらえです。仕込みの水抜きと塩加減が重要とのこと。早く全国で楽しめるようになってほしいですね。
なお、円盤餃子をはじめとする福島餃子は、ふくしま餃子の会加盟店で楽しむことができます。
ご当地餃子北関東編|栃木
北関東がどの県にあたるかには諸説ありますが、一般的には茨城県、栃木県、群馬県の3県を指します。
北関東では、茨城の丸満餃子、群馬の餃子の金星、餃子雪松が有名ですが、やはり餃子王国宇都宮を取り上げないわけにはいきません。2020年の餃子支出額ランキングでは宮崎市に1位の座をゆずることになりましたが、長年1位をキープしてきた実績は伊達ではありません。
野菜たっぷりのヘルシー餃子は、サッパリしていて飽きが来ず、いくらでも食べられます。
宇都宮|みんみん
宇都宮餃子を語るうえで、「みんみん」は外せません。白菜主体に、地元のニラ、キャベツ、長ネギをたっぷり使った野菜が主役の餃子です。肉やニンニクは、野菜の旨味を引き立てるためのサポートとして、控えめにつかっています。
野菜が主役のあっさり餃子ということで、食べごたえを心配する声もありますが、旨味はかなり強く、飽きがこないですが食べた感はバッチリです。皮がしっかりしているので、焼き餃子、水餃子、揚餃子をすべて楽しめます。公式HPに餃子の調理のコツがあるので、参考にしてみてください。
宇都宮|ぎょうざ専門店正嗣(まさし)
宇都宮餃子の名店として、みんみんと肩をならべるのが「正嗣(まさし)」です。宇都宮餃子らしく野菜たっぷりなところは同じですが、みんみんよりもしっかりとした味と食感を楽しめます。店舗では鉄鍋で焼くため、羽根、皮、野菜の食感と香ばしさが倍増します。機会があるなら、店舗でも食べてみてください。
お取り寄せを楽しむときは、フライパンに餃子を並べたらすぐに「熱湯」をかけ、フタをするのがポイント。詳しい餃子の焼き方は公式HPでも紹介しているので、必ず参考にしてください。
宇都宮|和の中
和の中は、季節ごとに薬膳スパイスの調合を変えて餡に練り込む「薬膳餃子」が食べられるお店です。キャベツと豚肉というシンプルな具材にすることで薬膳スパイスの風味をより楽しめるようになっています。「薬膳スパイス」と聞くと、スパイシーで独特の味がするかと思いきや、非常にやさしい仕上がりになっているので、ニンニク醤油との相性もバッチリです。
現在は、餃子のみお取り寄せ可能です。スタッフ手作りのため、到着まで時間がかかる場合もありますが、待つだけの価値はあります。店舗推奨の焼き方の紹介はありませんので、好みの方法で焼いてかまいません。
香りを立たせるためにごま油を使い、冷凍のままの餃子が3分の1程度ひたるくらい水を入れ、フタをしたまま水がなくなり焼き目がつくくらいまで(5分程度)強火にかけるという焼き方が、初心者の場合はやりやすいと思います。
ご当地餃子北関東編|千葉 東京
南関東は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県を指すのが一般的です(埼玉県は北関東になる場合もあり)。神奈川の山東冷凍水餃子、世田谷の羽根木餃子、埼玉のぎょうざの満洲など、それぞれの都県が餃子大国であり、数多くの餃子店があるので、この記事では紹介しきれません。
今回は、体にやさしい三鷹のハルピン、千葉県野田市に本店を構え関東全域にグループ展開しているホワイト餃子を紹介しましょう。
三鷹|餃子のハルピン
三鷹の餃子のハルピンは、TVやインターネットなど、さまざまなメディアで紹介されてきた餃子で、現在は宅配注文でお取り寄せできます。モチモチ食感の厚めの皮からあふれる「たっぷりの肉汁」は、まるで小籠包のようです。
医食同源をテーマに、たくさんの食材とスパイスを練り込んだ餡は、ニンニク、卵、ラードを使っていないので、お腹にやさしくヘルシーに仕上がっています。具材も、肉系、海鮮系、野菜系と豊富なので、ヘビロテしても飽きませんね。
お店推奨の焼き方は、餃子を冷凍のままフライパンに入れ、餃子が3分の1つかるくらいまで水を入れたら、フタをして強火で10分。皮がふっくらしたら余分な水を捨て、中火にして油を少しかけて焦げ目がつくまで焼き上げる方法です。
詳しい焼き方、水餃子の作り方は公式HPで紹介されているので、参考にしてください。
野田|ホワイト餃子 野田本店
千葉県のソウルフードである「ホワイト餃子」は、野田市に本店をかまえる全国各地餃子チェーンです。お饅頭のような丸い形がかわいく、表面はカリッ、中はもっちりとした分厚い皮の食感がたまりませんよね。
ボリューム感があって食べごたえもありますが、野菜たっぷりなのでもたれません。あっという間に完食できます。
ホワイト餃子のカリッとジューシーな焼き餃子を再現するには、油の使い方がポイントです。焼き上がるまでの15分に、3回油を投入しますが、そのタイミングが重要になります。詳しい餃子の焼き方は公式HPで紹介しているので、きちんと見ながら焼いてください。
ちなみに、あまった油は戻すので、仕上がりはヘルシーです。戻した油も2〜3回は再利用できるので、安心してください。
ご当地餃子東海編|静岡 浜松餃子
東海地方は、日本・世界の餃子が集まる愛知、飛騨牛餃子など新しいご当地餃子を編み出している岐阜、ご当地餃子組合を作り地域ごとのご当地餃子の発信をしている静岡があるように、餃子文化が発達している地域です。
どの餃子も個性があって美味しく、一度は食べてみて欲しいですが、やはり全国トップを記録した浜松餃子を紹介しないわけにはいかないでしょう。キャベツ中心のあっさり味でありながら、豚肉のコクがある絶妙のバランスの美味しさを一度味わうと、他の餃子では満足できないとコアなファンになる人も少なくありません。
ご飯にもビールにも、単品でも楽しめる浜松餃子は、店舗ごとこだわりが強く、それぞれが鎬を削り合い、今も発展し続けています。箸休めに最適な「もやしのトッピング」も、味のバランスと栄養バランスのポイントになっています。
浜松|浜松餃子の浜太郎
浜松餃子の名店はたくさんありますが、お取り寄せ・お持ち帰りも充実しているのは浜太郎ではないでしょうか。ニンニク入りの赤餃子、ニンニク無しの白餃子はもちろん、しそ、あさ玉、桜えび、キムチ、エビ、チーズなどの変わり種もお取り寄せできます。
厳選した国産の野菜と豚肉を使った餡は、野菜と肉のバランスが抜群です。やさしく、それでいてしっかりとした旨味を味わえます。ガツンと力強い餃子が食べたいときは赤餃子、やさしくヘルシーな餃子の気分のときは白餃子というように、その日の気分で食べ分けるのもおすすめです。
美味しさのカギになる「餃子の羽根」をきれいにつけるためには、打ち粉を払わずに焼くのがポイントです。また、ガスコンロは120cc、電気調理器は80ccと、調理器具によって水の量を変えるのも大切になります。詳しい餃子の焼き方は公式HPにあるので、必ず参考にしてくださいね。
浜松|石松餃子
昭和28年創業の石松餃子は、「元祖浜松餃子」と呼ばれる老舗餃子店です。浜松餃子の知名度上昇に比例するように人気も高まってきていて、静岡、愛知、埼玉、東京と支店を広げています。
キャベツの甘みを活かすために季節ごとに産地を変え、厳選された遠州産の豚肉を使うというこだわりが、あっさりとしていながらジューシーでコクがある美味しさを実現するカギであり、モチモチした薄皮からあふれる肉汁は、特製酢醤油と一体化することでさらに旨味を高めます。
餃子にまんべんなく行き渡るように、ごま油を円周状にしき、水気の偏りがないようにフライパンの向きを調整するのが、美味しく焼き上げるための基本です。公式HPで紹介している餃子の焼き方では、シャキシャキもやしの作り方も紹介しているので、ぜひチャレンジしてみてください。
浜松|遠州男唄 濱松たんと
濱松たんと は、こだわりの遠州料理、ホルモン、餃子で人気の居酒屋グループです。工場直売所もあることから、地元の人のお持ち帰りのニーズも高く、毎晩のおかずや晩酌のおともに大活躍しています。
甘さに定評がある浜松三方原のキャベツ、臭みがなく、上品な甘みとあっさりした後味が特徴の遠州夢の夢ポークを使うことで、自然の旨味が最大限引き出すことでたくさん食べても食べ飽きず、もたれない「食事にもお酒にも合う餃子」を体現しています。
ちなみに、あっさり味が濱松ぎょうざ、しっかり味が弁天ぎょうざです。お取り寄せ餃子も必要なぶんだけ毎日手作りしているので、フレッシュな餃子を楽しむことができます。
焼き方のコツは、「強火で」「手早く」「パチパチ音の合図を聞き逃さない」ことです。餃子の焼き方は公式ブログでも紹介しているので、手早く焼けるように、ブログをよく読んで手順を覚えてから焼くようにしてください。
ご当地餃子関西近畿編|三重 兵庫
近畿、関西は、京料理、大阪料理など独自の食文化を形成していますが、餃子好きは日本全国変わらないようです。京都や大阪堺市は餃子消費量ランキングの常連でもあり、餃子の王将、大阪王将、餃子のみんみんなど、関西発祥の餃子チェーン店も多いです。
当然、お取り寄せ餃子もたくさんありますが、地元のソウルフードになっている三重の津餃子、兵庫の神戸餃子、1店舗経営ながら京都で有数の餃子店として知られるミスター・ギョーザは、おさえておくべきご当地餃子といえるでしょう。
津|つぎょうざ まつぜん
津餃子とは、子どもの成長に必要な栄養がたっぷり入ったメニューを作ろうと、学校給食から始まった特大サイズの揚餃子のことです。揚餃子特有のパリパリ食感の皮とジューシーな餡、パンチのある味が特徴ですが、津餃子の定義は「直径15センチの皮を使った揚餃子であること」で、具については規定がなく店舗ごとのオリジナルでよく、さまざまな餃子が楽しめます。
津餃子の名店と言えば「いたろう」が挙げられますが、残念ながらお取り寄せができません。「つぎょうざ まつぜん」は、津まつりで津餃子の一般販売の開発に携わった株式会社まつぜんフードサービスが運営するお取り寄せ専門店です。
手作りの、スタンダードで飽きのこない食べごたえのある餃子が楽しめます。
パンチのある津餃子の美味しさを味わうなら、お取り寄せも揚餃子で楽しむことをおすすめしますが、まつぜんの津餃子は焼き餃子にしても美味しいです。揚餃子は低温でゆっくり、焼き餃子は強火で蒸し焼きが美味しく仕上げるコツ。焼き方、揚げ方は公式HPにあるので、一度目を通してから調理しましょう。
神戸|神戸ぎょうざ味噌だれ発祥 元祖ぎょうざ苑
神戸餃子の特徴は、味噌だれとモチモチ食感の皮です。元祖ぎょうざ苑は、神戸餃子発祥の店のひとつとされていて、創業者が満州時代に食べた餃子とジャジャ麺の味が忘れられず、開発したとされています。
国産のブランド豚、国産のキャベツとニラにA5ランクの神戸ビーフを、絶妙のバランスで練り込んだ餡は、コク深くジューシーなのにもたれることがありません。お店と同じ味を目指すなら、ピーナッツ油を使ってみてもいいかもしれませんね。
京都|ミスター・ギョーザ
餃子消費量が全国トップクラスの京都のソウルフードでもある、ミスター・ギョーザの焼き餃子。もちろん、一番は焼き立てをお店で食べることですが、1店舗しかないので、お取り寄せをうまく利用しましょう。
厳選素材を弾力のあるよく伸びる薄皮で包み込むことが、上品な美味しさと心地良い食感の秘密です。餃子を焼くときは、必ず餃子ひとつひとつに隙間を空けるようにしましょう。隙間を空けないと、焼いているときに皮が破れてしまい、旨味と食感が台無しになってしまいます。
サラダ油をしき、餃子にある程度焼き目がついてから水を入れて蒸し焼きにするのが美味しく仕上げるコツです。詳しい焼き方はパッケージ裏に記載してあるので、参考にしてください。
ご当地餃子山陰山陽編|広島
山陰山陽地方では、広島の餃子が有名かもしれません。派手な評判はありませんが、広島はいぶし銀の餃子大国です。それぞれのお店がオリジナルの餃子を作っているので、現地に行ったときは食べ比べする楽しみもありますね。
有名所では、餃子センターや清ちゃんがありますが、お取り寄せ餃子であれば、やはり「餃子家 龍」がおすすめです。青ネギたっぷりの広島ご当地餃子はもちろん、塩レモン餃子や牡蠣餃子といった龍オリジナル餃子のお取り寄せも可能です。
広島|餃子家 龍
餃子家 龍は、塩レモン餃子で全国的な知名度を上げましたが、ベーシックな広島餃子はもちろん、もち豚餃子、牡蠣餃子、チリコンカン餃子などのオリジナリティが高い餃子をたくさん楽しめることも大きな魅力です。
また、家族で餃子作りが楽しめる「手作り餃子セット」、小麦アレルギーの人でも食べられる米粉の皮の餃子もお取り寄せできます。
瀬戸牧場の極上豚肉、広島産の野菜の旨味を、こだわりの皮で包み込んだ餃子を美味しく焼き上げるには、きちんと焼色がついてから熱湯を投入するのがポイントです。焼き方を紹介した公式HPでは、ホットプレートとフライパンの焼き方を紹介してくれているので、うまく使い分けてくださいね。
ご当地餃子四国編|香川 高知
四国は「粉もの」に強い地域のため、ひらい餃子、たれ屋など、かなり評判の高いご当地餃子が多いです。おだやかな気候が育んだ地元食材を使った餃子は、どこで食べても美味しいですが、「お取り寄せ」「ご当地餃子」となったときは、やはり香川のクロワッサン餃子と高知安兵衛の屋台餃子がおすすめです。
香川|餃子通販 たれ屋 クロワッサン餃子
香川のたれ屋と言えば、各メディアで紹介されたクロワッサン餃子で、連日行列ができる人気店です。名前だけ聞くと変わり種のようなイメージを感じる人もいるかもしれませんが、お肉、野菜、塩の産地にこだわった本格派・正統派の餃子です。
芳醇でやさしい旨味をクロワッサン生地のようなサクサク食感の皮が包むことで、絶妙なハーモニーを味わうことができます。
クロワッサン餃子の焼き方のコツは、おいしい水を使って強火で焼き上げることです。また、皮(生地)を美味しく仕上げるために、たっぷりのお水(160CC程度)を使うようにしてください。クロワッサン餃子の詳しい焼き方は公式HPで紹介しているので、必ず目を通して、指示通りに焼くようにしましょう。
高知|高知名物屋台餃子安兵衛
高知の屋台餃子「安兵衛」は、目黒にも支店をかまえる餃子の名店です。TV、雑誌などの取材回数も多いので、知っている人も多いのではないでしょうか。
高知の屋台では、お酒の〆に餃子を食べる文化が根付いていることから、高知の餃子は「屋台餃子」と呼ばれるようになり、高知県内の人はもちろん、県外のファンも多いです。
安兵衛の屋台餃子の魅力は、揚げ焼き(安兵衛の言う焼き揚げ)できれいに色づいた黄金色のや黄色とパリパリ食感。皮の大きさは通常の餃子の半分程度で、餃子自体の大きさはやや小ぶり、薄皮で軽い仕上がりのため〆で食べるサイズとしてはぴったりです。女性でもぺろりと食べられるでしょう。
餃子の餡は、野菜多めのあっさり仕上げで、高知県産のショウガとニラの風味が良いアクセントになっています。お取り寄せでは「手作り餃子セット」しか扱っていないので(皮、特製タレの扱いはあり)、お店の味をそのまま自宅でというわけにはいきませんが、特製の皮と具材を味わうことはできます。
作り方のポイントは、皮がやぶれないように触る回数を少なくして、手早く包むことです。また、きれいに揚げ焼きにすることが食感のポイントになるので、餃子の3分の1がつかるくらいサラダ油を使いましょう。パリパリ食感にするために、揚げ焼きが終わったら、きちんと油を切ってください。
なお、揚げ焼きにする前に野菜出汁のスープで15秒くらい蒸し焼きにすると、さらに美味しく仕上がります。
ご当地餃子九州北部編|福岡
九州を3区画に分ける場合、一般的に九州北部は福岡、佐賀、長崎を指します。九州北部は食材に恵まれているので、佐賀県武雄市の武雄ホワイト餃子、長崎ひと口餃子など、地元食材の美味しさを活かしたご当地餃子がたくさんありますが、お取り寄せならば、やはり福岡の博多一口餃子、鉄鍋餃子は外せないでしょう。
博多|博多餃子 八助
博多一口餃子の名店、冷凍お取り寄せ餃子といえば、まず八助を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。八助は昭和38年に創業して以来、博多一筋で一口餃子を提供してきました。
モチモチ、パリパリの皮からあふれる肉汁は、九州産の黒豚と契約農家直送の厳選野菜の旨味が凝縮した上品で濃厚な味わいで、特製ダレと柚子胡椒との相性バッチリです。
美味しい焼き方のコツは、中火で4分〜5分蒸し焼きにすることです。博多一口餃子は小ぶりで薄皮のため、餃子20個に対して水は80ccでかまいません。季節や火力によっては、水が余る場合もあるので、水が余ったときはキッチンペーパーで吸い取りましょう。
蒸し焼きが終わったら、大さじ1杯の油をしきなおし、中火のまま1分〜2分程度きつね色になるまで焼き上げると、パリパリの食感に仕上がります。
博多|鉄なべ
博多の鉄鍋餃子は、どこで食べても美味しく、ハズレはありませんが、お取り寄せを考えるなら、中洲に本店をかまえ、であい橋、福岡PARCOに支店を持つ「鉄なべ」をおすすめしたいです。鉄鍋餃子自体は博多、福岡の家庭料理の文化として根付いているので、お取り寄せに対応してくれる店も多いですが、鉄なべのお取り寄せ餃子はとくに家庭の餃子として扱いやすくなっています。
九州産の食材を、こだわって下ごしらえして作った鉄鍋餃子を自宅で手軽に楽しめるのは、本当に嬉しいですよね。
美味しく焼き上げるコツは、フライパンを十分熱すること、付属の計量カップで油と水の量を測ること、水の偏りをなくすこと、焼き色を確認して状況に応じて最後に強火で10秒火入れすることです。
鉄鍋餃子の焼き方は公式HPで詳しく紹介しているので、必ず確認してから焼き始めるようにしましょう。
ご当地餃子九州中部編|熊本
九州を3区画にわけると、九州中部は熊本と大分、宮崎の一部のことを指すことが多いです。九州中部の餃子では、馬肉を使った熊本の馬馬餃子、別府餃子などがあります。
ただ、スタンダートな餃子をお取り寄せすることを考えると、熊本に本店をかまえ、福岡、沖縄、大阪に支店を持つ「餃子屋弐ノ弐」と、一味で食べる人吉の餃子専門店「松龍軒」がおすすめです。
熊本|餃子屋弐ノ弐
餃子屋弐ノ弐は、焼き餃子とアジアン料理にこだわった、家族で楽しめる居酒屋です。
20個入り1パック500円(税抜)の超お手頃価格の焼き餃子は、国産の豚肉と野菜にこだわった一品です。工場直売店もあるので、お持ち帰りする人も多く、たくさんの家庭の食卓を助けています。
美味しく焼き上げるコツは、餃子を少し隙間を空けて並べて、水気がなくなるまでは火を止めないことです。詳しい餃子の焼き方はパッケージに記載してあるので、事前に確認しておきましょう。
人吉 熊本|ぎょうざ専門 松龍軒
人吉市、熊本市にある餃子専門店 松龍軒は、ニンニクと一味が特徴のあっさりでありながらパンチのある味わいが楽しめる餃子です。キャベツの量が多いので、肉中心の餃子よりも軽く食べることができます。薄皮のため水餃子には使えませんが、自宅でも簡単にパリッと仕上げることができるので、焼き餃子好きにはたまりません。
松龍軒のお取り寄せ餃子は、途中まで調理してあることが特徴です。工程の5割り程度まで焼き上げた「冷凍”薄焼き”餃子」であり、家庭でも簡単にお店の味を再現することができます。
美味しく仕上げるコツは、油も水も使わずに、弱火から中火で6分〜7分程度フタをしてじっくり焼き上げることです。好みの色、食感になるまで焼くだけなので簡単ですね。フライパンでもホットプレートでもできるので、公式HPにある餃子の焼き方を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。
ご当地餃子九州南部編|宮崎 丸岡餃子 高鍋餃子
九州南部とは、一般的には宮崎、鹿児島を指します。鹿児島は黒豚の名産地であり、日本有数の農業国でもあるので、餃子の名店も多いです。しかし、九州南部のご当地餃子と言えば、やはり日本一を経験している宮崎の「ぎょうざの丸岡」と高鍋餃子「餃子の馬渡」になるでしょう。
都城|ぎょうざの丸岡
ぎょうざの丸岡は、都城市に本社をかまえる餃子中心の食品加工会社です。精肉店からスタートし、その後餃子専門店になったあと、九州、近畿全域に次々と支店数を増やしています。
宮崎県の人は、餃子をお持ち帰りする文化がありますが、ぎょうざの丸岡がその文化を育てたといっても過言ではないかもしれません。国産の豚肉、ニンニク、キャベツ、ネギを使った餃子は、スタンダードですが奥深い味わいがあり、飽きが来ずクセになります。
公式HPの焼き方&レシピでは、焼き方のコツ、焼き方のアレンジ方法、餃子を使ったレシピなどを紹介しているので、いろいろと試しながら自分にあうレシピを見つけてください。
高鍋町|餃子の馬渡
餃子の馬渡は、店舗数こそ多くはありませんが、ぎょうざの丸岡と宮崎餃子人気を二分している名店です。キャベツベースの餡は、牛肉と豚肉のあいびき肉をバランスよくあわせ、良質のラードでサラッとしていながらコク深くなるように仕上げています。
皮は、その日の気候にあわせて分量を調節し、塩を使わずに小麦の旨味を引き出した門外不出の一品です。
美味しく焼き上げるコツは、ラードをたっぷり使い、途中で熱湯を使うことです。ラードを使うことで小麦と餡の旨味がさらに引き出され、皮がもっちり仕上がります。ラードが苦手な人は、米油やサラダ油でもかまいません。
公式HPでも詳しい餃子の焼き方を紹介しています。水餃子や揚餃子、手羽餃子の作り方も紹介しているので、ぜひ試してみてください。
お取り寄せ餃子番外編|東京ヴィーガン餃子
お取り寄せ餃子番外編として紹介したいのは、東京ヴィーガン餃子です。東京ヴィーガン餃子は、ご当地餃子ではありませんが、健康を考えたヘルシーなお取り寄せ専門の餃子であることから今回紹介しようと考えました。
餃子を囲む時間が家族にとって大切であるという考えから、大豆ミートを使った野菜餃子「ヴィーガン餃子」をお取り寄せできるシステムを作ったそうです。
最近の大豆ミートはとても味がよく、ヘルシーなのに満足度が高い餃子が楽しめます。おすすめレシピや焼き方のコツも紹介していますし、定期的に利用することでサブスクも使えるようになるので、ぜひ試してみてください。
おわりに:スタンダードな焼き餃子でも地域や店で味は違う。旅行気分でお取り寄せを楽しもう
スタンダードな焼き餃子は、豚肉、キャベツ、ニラ、ネギなど、使っている食材はほとんどかわりません。しかし、産地や配合バランス、皮の厚み、焼き方など、ちょっとした工夫でまったく違う味になります。
旅行がしにくい社会情勢ではありますが、各店のお取り寄せ体制が整ってきたことで、ご当地グルメを楽しみやすくなってきています。全国各地のご当地餃子も、気軽に楽しめるようになっているので、地域のお酒やお米と一緒に取り寄せて、現地の映像などといっしょに旅行気分を楽しんでみてください。
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