関西で登山デビューに適した山を探しているなら、摩耶山はいかがでしょうか。
今回は旅行先・移住先としても人気な兵庫県神戸市にある登山スポット・摩耶山の魅力を、標高や山頂でできること、登山初心者におすすめの登山コースや温泉施設のことまで、一気に見ていきましょう。
標高702m麻耶山は初心者の登山デビューにおすすめ!
神戸市街の北側、六甲山と並びそびえる摩耶山は標高702mの山。
市街地から摩耶山の麓までのアクセス方法は、以下の通りです。
- 神戸市街地から摩耶山へのアクセス方法
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- JRまたは地下鉄の三宮駅から摩耶山急行バスに乗りおよそ30分
- 阪急またはJRの六甲駅、または阪神御影駅から、摩耶山方面へ向かう路線バスに乗る
古くは忉利天上寺(とうりてんじょうじ)を中心に信仰の地として栄え、近年では神戸市のシンボル的存在、また憩いの場として地域住民に愛されています。山頂には六甲随一の展望スポットであり、神戸市街地を一望できる展望台「掬星台(きくせいだい)」があり、幅広い層から人気を集めているんですよ。
なお展望台のある摩耶山山頂までは、自力登山またはケーブルカー、ロープウェーに乗れば行くことができます。
複数ある登山コースから好みの登山道を選んで通るも良し、ケーブルカーやロープウェーに乗り、神戸市街地の美しさや摩耶山の自然を上空から眺めるのもおすすめ。
また摩耶山周辺には神戸市立森林植物園、六甲山牧場、布引ハーブ園など、家族連れで楽しめるレジャー施設が多数あります。
市街地から近く、公共交通機関でのアクセスが良いこと、そして登山と合わせて山頂、周辺でのレジャーを楽しめるところが、登山・観光スポットとしての摩耶山の大きな魅力といえるでしょう。
麻耶山は日本三大夜景のひとつ!山頂は人気レジャースポット
摩耶山山頂、掬星台から望む神戸市街地の夜景は長崎県の稲佐山、北海道の函館山からの夜景とともに「日本三大夜景」に選出されている絶景です。また山頂には掬星台だけでなく、休憩や食事、アウトドアや観光に役立つグッズのレンタルもできる「摩耶ビューテラス702」という施設もあります。
日の高いうちに摩耶山登山に挑み、山頂についたら食事と休憩、観光を楽しみながら日が暮れるのを待って、山頂からの夕焼けと夜景を楽しむのも良いですね。帰りはロープウェーやケーブルカーで下山できるので、暗い道を歩くリスクもありません。
また摩耶山では、およそ月に1回のペースで好きな本を持ち寄って交流するブックカフェ、各々がリュックサック1つ分の荷物を持ち寄り行うフリーマーケットが行われています。
このようなイベント情報を事前に確認したうえで摩耶山に登れば、山頂での楽しみの幅が広がりますね。
まやビューラインで麻耶山上コースを楽々堪能
ロープウェーとケーブルカーから成る「まやビューライン」を利用すれば、摩耶山の麓から山頂まで楽に到達でき、山上での観光をゆっくり楽しめます。
- まやビューラインについて
- 摩耶山麓から山頂までを以下ルートでケーブルカー、ロープウェーでつなぐ路線
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- ケーブルカー…摩耶ケーブル駅から摩耶山中腹の虹の駅まで、およそ5分
- ロープウェー…虹の駅から掬星台のある星の駅まで、およそ5分
- 摩耶山の山麓・山頂間を最短およそ15分で結ぶ。上下とも通常20分間隔で運行。
- ケーブルカーとロープウェーの虹駅間、星の駅から山頂まではそれぞれ徒歩でおよそ2分。
山頂での観光に重きを置き、まやビューラインを活用して摩耶山登山を楽しむなら、以下のようなコースがおすすめです。
摩耶山山頂観光を楽しむのにおすすめの登山コース
- 順路
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- ロープウェー星の駅
- 徒歩約10分
- オテル・ド・摩耶 リストランテエルベッタ
- 徒歩約5分
- 摩耶山天上寺
- 六甲摩耶スカイシャトルバスで2分
- 摩耶山掬星台
- 徒歩1分
- ロープウェー星の駅
- 所要時間
- 歩く時間は合計で20分程度、ロープウェー・シャトルバスに乗る時間を合わせても移動にかかる時間は40分前後
初心者でも安心の麻耶山登山コースは?日帰り入浴もある?
続いては複数ある摩耶山登山コースのうち、特に初心者におすすめしたい「上野道コース」を紹介します。
上の道コースの概要
- 順路
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- 阪急王寺公園駅
- 徒歩20分
- 上野道登山口
- 徒歩70分
- 青谷道合流点
- 徒歩20分
- 山頂
- 所要時間
- 片道で1時間50分、往復ではおよそ4時間
この登山コースでは乗り物などを使わず、麓の登山口からケーブルと並行して伸びる登山道を歩いていきます。
登山道は階段がメインで、危険や難しい箇所は特にありません。もし途中で疲れたり、体に痛みが出たら随時休憩するか、無理せずケーブルカーやロープウェーを使いましょう。
無事に登山に成功し、山頂に到達できた暁には山頂のオテル・ド・摩耶の日帰り入浴をして体の疲れを癒すのがおすすめ。
オテル・ド・摩耶の大浴場は、20時まであれば日帰り利用可能です。登山の汗をお風呂で流した後は、ケーブルカーやロープウェーを使って下山しましょう。
なお、山頂の摩耶ロープウェー星の駅からオテル・ド・摩耶までは徒歩7分の距離です。ぜひ徒歩での登山とケーブルカー、ロープウェーをうまく併用して、摩耶山の魅力を満喫してくださいね。
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麻耶山・六甲山上コースで2つの山をめぐろう
時間的に余裕があり、体力に自信があるなら、摩耶山だけでなく隣接する六甲山にも一緒に登ってみましょう。
摩耶山と六甲山、神戸市を代表する2つの山を登るコースの概要は以下の通りです。
摩耶・六甲山上コース
- 順路
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- 阪急王子公園駅
- 徒歩65分
- 行者茶屋跡
- 徒歩60分
- 摩耶山掬星台
- 徒歩35分
- 穂高湖
- 徒歩60分
- 六甲山記念碑台
- 徒歩50分
- 六甲ガーデンテラス
- 所要時間
- 片道およそ4時間30分、往復で9~10時間
小屋で休憩をはさみながらまずは2時間程度で摩耶山山頂まで登り、その後は静かな穂高湖で休み、六甲山の山頂をめざし進んでいきます。道中には旧天上寺や高原リゾートを思わせる自然風景、六甲山開発の第一人者の記念碑、眺望や食事、買い物を楽しめる六甲ガーデンテラスまで見どころがいっぱいです。
総移動距離はおよそ12㎞と長くなりますが、そんなに難易度の高いコースではありません。興味があれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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おわりに:温泉にショッピング、眺望まで、摩耶山に登るなら山レジャーも一緒に楽しもう!
標高702m、神戸の市街地からのアクセスも良い摩耶山は登山デビューにぴったりなやさしい山です。麓から山頂まではケーブルカー、ロープウェーも整備されているため行きは徒歩で登山を楽しみ、山頂で眺望や観光、飲食や温泉を楽しんだ後に乗り物で下山することもできます。体力がある人なら、片道4時間以上かけて摩耶山・六甲山の両方を登り楽しむことも可能。あなたの好みに合わせ、摩耶山で登山とレジャーの両方を楽しんでください。
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