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別名「津軽富士」岩木山の登山最短コースはどれ?温泉めぐりも楽しめるの?

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山が多い日本では、各地で山岳信仰が行われてきました。青森県。弘前市にある岩木山も、地域住民から信仰を集めてきた山のひとつです。

今回は、そんな青森県・岩木山登山の眺望の特徴やおすすめの時期とコース、周辺の温泉情報とともに紹介していきます。

「津軽富士」と呼ばれる岩木山は弘前市のシンボル的存在

標高1,625m、青森県で随一の高さを誇る岩木山は、山頂付近に冠雪した山姿から別名「津軽富士」とも呼ばれる名峰です。
活火山の認定を受けていますが、最後の岩木山噴火の記録は1800年代。近年では、活発な火山活動は確認されていません。

青森県の西部、弘前市にあり、津軽平野から望むその山姿は地域のシンボル的存在として愛され、人々の心の拠り所にもなってきました。
このため、岩木山は1,200年以上も前から山岳信仰の対象となり、地域住民からの信仰と畏怖を集めてきたと伝えられています。

そんな岩木山信仰を象徴するのが、いまもおよそ400年前の建造物が残る岩木山神社です。地域の人達から「お岩木様」として愛されるこの神社は、麓に本殿を、山頂に奥宮を有する岩木山信仰の総本山。麓の本殿は、日光東照宮に次ぐほどの壮麗な彫刻を有することから「奥日光」の別名でも知られています。

現在でも岩木山信仰は地域に根付いており、毎年9月には、岩木山大神に家内安全や豊作を願う「お山参詣」が開催されているそうです。

岩木山から白神山地や北海道が眺められる?

岩木山登山の大きな魅力として、立地による眺望の良さが挙げられます。天候に恵まれれば、岩木山の登山中または山頂にて、以下3つの絶景を見られますよ。

岩木山で見られる3つの絶景

世界遺産にも登録されている「白神山地」

その自然環境と景観を守るため、入山制限がされている白神山地を見下ろすことができるポイントは、岩木山だけ。
俯瞰して見ることで、入山するのとはまた違った角度から白神山地の美しさを堪能できるはずです。

日本有数の広さを誇る「津軽平野と日本海」

岩木山の麓に広がる平地・津軽平野も、日本海と一緒に岩木山山頂から見渡せば、その広大さをよりダイレクトに感じられるでしょう。

津軽海峡を隔てた「北海道」

津軽海峡を隔てた北海道まで見渡せるのは、青森県弘前市にあって、標高が高く周囲に遮るもののない岩木山ならではの絶景と言えます。

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岩木山登山初心者は最短距離の嶽温泉コースが安心!ほかのコースも紹介


岩木山には、計5つの登山コースが設定されています。
ここからは登山者に特に人気で、初心者でも挑戦しやすい「獄温泉コース」「百沢コース」を中心に、5つすべての岩木山登山コースを紹介していきます。確認してくださいね。

獄温泉コース

岩木山の麓にある温泉街を起点に、山頂をめざすコースです。最も早く山頂をめざせる難易度の低いコースとして知られ、麓から山頂まで3時間ほどで行くことができます。
地元の学校が岩木山登山の際に使用するコースなので、登山経験の少ない登山初心者でも安全に登ることができるでしょう。

また、このコースでは8合目まで車やバスで向かい、そこからリフトに乗ってさらに山を登り、さらに難易度を下げることも可能です。
ただし、途中からは岩場を登る必要も出てきますので、必ず肌を守れる登山に適した服装で挑戦してくださいね。

▼ 津軽岩木スカイライン

百沢コース

岩木山神社を起点に、お山参詣の登拝道を使って山頂をめざすコースです。

勾配のきつい坂道、岩場、初夏になっても雪がのこる渓谷を通るコースであるため、難易度は少々高め。登山中級者以上向けとなります。山頂までの所要時間はおよそ4時間です。

ただ、岩木山神社をはじめ桜林、スキー場、泉など岩木山の名所をたくさん通る道であること、登山らしい達成感を味わえるとして非常に人気があります。

赤倉コース

別名「信仰の道」とも呼ばれる、赤倉登山道を進むコースです。赤倉神社を起点に、たくさんの祠や仏像が並ぶ参道を進んでいくためこの別名でも親しまれるようになりました。
麓から頂上までの所要時間は3~4時間で、比較的難易度の低いコースとされます。

弥生コース

標高120m地点の登山口から出発し、およそ5時間かけて頂上をめざすコースです。

5つの岩木山登山コースのなかでも移動距離が長く、高低差も大きく、落ち着いて休憩ができるポイントが少ないため、初心者には踏破が難しいコースかもしれませんが、道中では原生林を通り抜けるため岩木山の自然を間近で堪能できます。

長平コース

岩木山中腹の標高560m地点の登山口から出発し、山頂をめざすコースです。

山頂までの所要時間は、4時間30分~5時間。所要時間は長く感じますが、車で登山口間で登ってから登山を開始できるため、初心者にもやさしいコースといえるでしょう。
道中では石神神社、スキー城、清水、小高い丘などのポイントを複数見学できますよ。

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岩木山登山の登山時期はいつがいい?服装や装備は?


岩木山は、年間を通して登山客を受け入れています。おおまかな季節ごとの山の特徴は、以下の通りです。

岩木山登山、各時期の特徴

11~4月
積雪期。入山する場合、冬山登山となる
4~6月
残雪期。新緑芽吹く春山登山の時期だが、まだまだ雪がのこる
6~8月
夏山登山の時期。ただし7月までは雪が残る箇所に、以降は雨に要注意
9~10月
紅葉を楽しめる時期。赤や黄色、茶色が混ざった鮮やかな山姿を見られる

積雪のある冬山に入るにはそれなりの知識・経験が必要ですから、登山初心者は春から秋にかけての時期に岩木山に登ると良いでしょう。
なお、岩木山に登るときは最低でも以下の服装・装備品を用意していってくださいね。

岩木山登山に適した服装、必要なもの

  • 吸汗性と速乾性に優れたインナー、下着を必ず身に付ける
  • その上に、吸汗性と速乾性に優れた動きやすい長袖と長ズボンを着用すること
  • 気温が下がる時期には、衣服の上に防水防寒用サロペットスーツを着る
  • 急な天候の変化に対応するため、上下別になったレインウェアを持参する
  • 岩場でも問題なく歩ける履きなれた登山靴を履いて行く
  • 安全に岩場を登るため、自身の体力や登山技術に合わせ登山用手袋や杖も用意する
  • 残雪ののこる春から夏にかけては、アイゼンを持参しておくと安心

岩木山は、その名の通り岩と木が多い山です。登山においても、たくさんの木や岩の間、残雪の上を歩いていくことになりますから、しっかり準備したうえで臨みましょう。

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下山後は岩木山周辺の温泉をはしごするのも楽しい


岩木山周辺には、それぞれ泉質の異なる温泉地が多数存在しています。

岩木山周辺の温泉地の例
獄温泉郷、百沢温泉郷、羽黒温泉郷、湯段温泉郷、新岡温泉郷、三本柳温泉郷、北小苑温泉郷、桜温泉、あたご温泉 など

岩木山観光協会では、登山客や観光客に豊富な温泉郷を楽しんでもらうため、1,000円で購入できる「湯めぐり手形」を発行しています。湯めぐり手形を1枚購入すれば、協賛する岩木山周辺のうち3か所に入浴できます。
せっかく青森県弘前市まで行くのなら、登山と一緒に周辺の温泉入浴も楽しんで、心身の疲れを癒すと良いでしょう。

▼ 温泉 | 岩木山観光協会

おわりに:岩木山登山を最短時間で楽しめるのは獄温泉コース!周辺の温泉巡りも、おトクに楽しもう

頂上に冠雪した姿が津軽富士と称されるほど美しい岩木山は、古くは信仰の対象として、現在でも地域のシンボル的存在として広く愛される山です。計5つの登山コースが設定されていて、このうち獄温泉コース、百沢コースは初心者でも挑戦しやすいコースとして知られています。ただ、いずれのコースでも木々の間を縫って岩場を歩いたり、時期によっては残雪の上を歩く必要が出てきます。服装や装備品の準備は万全にして登山に臨みましょう。

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▼ 岩木山観光協会

▼ 岩木山 | 青森県観光情報サイト

▼ 津軽岩木スカイライン

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