うどんは、さまざまなアレンジで日本中から愛されている日本のファストフードです。今回はうどんがもつ栄養や健康へのメリットを、栄養バランスを整えるおすすめのトッピングや、うどんの特徴を活かした食べるべきタイミングと一緒にご紹介します。旅先のグルメやお取り寄せ、贈り物を楽しむときに参考にしてください。
うどんにはどんな栄養が含まれているの?
小麦と水を原料につくるうどん100gあたりに含まれる栄養成分は、以下の通りです。
うどん100gあたりに含まれる栄養
- 炭水化物
- 21.6g(うち食物繊維0.8g)
- タンパク質
- 2.6g
- ナトリウム(塩分)
- 276㎎
- ビタミン類
- およそ0.37㎎(ナイアシン0.46㎎、ビタミンE0.23㎎、パントテン酸0.3㎎ など)
- ミネラル類
- 0.0092㎎(セレン、モリブデン、カリウム、マグネシウムなど)
上記のうち、うどんの栄養成分として特に大きな割合をもつ炭水化物は体と脳を動かすエネルギーとして、タンパク質は体を作る材料として人間に欠かせない栄養成分です。ビタミン類には血流促進、生活習慣病の予防、抗酸化作用による老化の予防、皮膚や粘膜の免疫機能保持、貧血予防、ストレス緩和などの効果が期待できます。
また、原料のひとつである塩もナトリウムというミネラルの一種ですから、筋肉や神経の働きを正常に保つのを助ける作用があります。他のミネラル分にも、鉄分の働き促進や血行促進、疲労回復や利尿作用による塩分排出、高血圧の予防・改善への効果が期待できます。炭水化物を筆頭に塩分、タンパク質、ビタミンやミネラルを出汁の栄養成分と一緒に摂れるうどんは、とても栄養バランスに優れた食品といえるでしょう。
うどんはどんなときに向いている食べもの?
小麦を練って作られるうどんの組織は、グルテンが澱粉を包み込んだ状態になっています。このため、食べたとき酵素による消化・分解がスムーズに進み、迅速に体への消化吸収とエネルギー変換が行われるという特徴があるのです。
似た食品である蕎麦と比較すると、栄養面ではポリフェノールや食物繊維などを豊富に含む蕎麦がうどんに勝るでしょう。
しかし、うどんは「消化の良さ」という意味では、蕎麦よりもすぐれています。繊維質の蕎麦は、うどんに比べ消化に時間がかかってしまいます。以下のように効率的に食事からエネルギーが得たいとき、または胃腸に負担をかけたくないときには、うどんを食べるのがおすすめです。
- うどんがおすすめな体の状態
-
- 風邪を引いていて、体力が消耗しているとき
- 胃腸の調子が悪く、あまり消化負担をかけず食事したいとき
- 運動や勉強の前に、集中力を高めたいとき
栄養的におすすめのうどんのトッピングは?
うどんの栄養バランスは、麺と出汁にトッピングをすることで補うことができます。
以下に、栄養的に見てうどんにおすすめのトッピングを4つ紹介していきますので、参考にしてください。
- わかめ
- 低カロリーで食物繊維、ビタミン、ミネラルをうどんにプラスできるトッピング
- ねぎ
- ビタミンC、βカロテン、カルシウムやアリシンを含むねぎには、抗菌や抗酸化作用、血行促進、消化機能向上、疲労回復効果が期待できる
- 卵
- タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含む卵は、栄養的に見てうどんとの相性が抜群。消化も良いので、体力を消耗する風邪のときに特に食べてほしいトッピング
- 一味
- 漢方薬として使われた歴史も持つ一味唐辛子は、新陳代謝を高め、体内への塩分の吸収を抑制してくれます。冷えを改善し、疲労や体調不良からの回復を助けてくれる
おわりに:消化・吸収が早いうどんは、効率的なエネルギーチャージに最適
小麦粉と塩を練り合わせて作るうどんは、炭水化物をはじめタンパク質、ビタミン、ミネラルも含む食品です。グルテンが澱粉を包み込むような構造になっているため、消化・吸収が非常にスムーズで、胃腸に負担をかけることなく効率的にエネルギーを摂取できます。
また、出汁の素材やトッピングを変えれば異なる栄養もプラスできるので、毎日の栄養バランスの管理がしやすいのも特徴です。うどんといえば香川県というイメージがあり移住先としても人気ですが、どの地方のうどんも美味しく、それぞれ違った魅力があります。栄養などはうどんを食べるとき役立てながら、いろいろなうどんを食べ比べてみてくださいね。
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