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お茶の栄養成分は健康維持に役立つのはどうして?

グルメでケア
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お茶には抗菌や風邪予防など、さまざまな健康効果が期待できるとされています。

今回はなぜお茶が健康維持に役立つのか、含まれる栄養成分や味・効能への影響、おすすめの飲み方や種類別の特徴まで、まとめて見ていきましょう。旅先のグルメやお取り寄せを楽しむときの参考にしてください。

お茶(緑茶、日本茶)にはどんな種類がある?

一般的に「日本茶」と呼ばれるもののなかには、加工する箇所や方法などにより複数の種類があります。

以下からは、代表的な種類の日本茶の製法や味・見た目・香りの特徴を紹介していきます。

煎茶
  • 一般的に「緑茶」と認識されるもの
  • さわやかな香り、うま味と渋みを感じられる
  • お茶の新芽を摘み取って蒸し、揉みながら乾燥させて作る
深蒸し茶
  • 蒸しの工程を、一般的な煎茶よりも2~3倍長く行ったもの
  • 煎茶よりも強い香りと甘みが感じられるが、香りと渋みは弱め
  • 淹れると濃い緑色をしている
番茶
  • 新芽と二番茶を摘んだ後、かたくなった茶葉を使って作られるもの
  • 淹れると淡い色の透明度の高い色になるため、ペットボトルの原料となることが多い
玄米茶
  • 煎茶や番茶に、同量の玄米を混ぜ合わせたもの
  • 玄米は一度炊き、炒ってから使用する
  • お茶の風味と一緒に、米の香ばしさを感じられる
ほうじ茶
  • 煎茶、または番茶を褐色になるまで焙煎してつくるもの
  • 緑茶にはない香ばしさ、すっきりとした飲み口が特徴で、食後のお茶として好まれる
玉露
  • 覆いをかけ、直射日光が当たらないように育てた新芽を使ったもの
  • 製造工程は煎茶と同じだが、煎茶よりもまろやかで濃厚な風味・甘味を楽しめる
かぶせ茶
  • 玉露の半分程度の期間のみ、直射日光を遮った茶葉で作るもの
  • 製造工程は玉露や煎茶とほぼ同じだが、渋みが強い
抹茶
  • 直射日光を当てずに育てた新芽を蒸し、揉まずに案走させてから葉脈を除去し、さらに石臼で粉末にしたもの
  • 渋みをほとんど感じないほど甘味が強く、香りもとても良い
  • 茶道の茶会に欠かせない種類で、濃茶と薄茶がある。近年ではスイーツの材料にも
粉茶(こなちゃ)
  • 煎茶、玉露を作る仕上げの過程で出た細かい茶葉をあつめたもの
  • 粉砕されているので、短い時間で抽出できる
  • 濃いアジで、色合いも鮮やか
茎茶(くきちゃ)
  • 煎茶や玉露の製造過程で取り除いた、茎や軸を使ったもの
  • 若々しくさわやかな味わいが楽しめるが、二戦目以降は香味が薄くなる
粉末茶
  • 仕上げの工程まで終えた煎茶を、粉末にしたもの
  • いわばインスタントのお茶で、お湯や水に溶かして手軽に飲めるのが特徴
  • 急須で入れるお茶とはかなり風味が異なる
芽茶(めちゃ)
  • 茶葉の先端、丸くなった芽の部分だけを集めてつくるもの
  • うま味・香りともに強く、見た目も濃く深い緑色をしている
玉緑茶(たまりょくちゃ)
  • 別名「ぐり茶」
  • 茶葉を揉んで整形する仕上げの工程をなくし、熱風で乾燥させたまるまった状態の茶葉のこと
  • 渋みは少なく、甘くまろやかな味わいを楽しめる

この他、もとは梅干しや昆布をブレンドし薬代わりにされていた大福(おおぶく)茶、茶の木そのものの種類が異なる紅富貴などもあります。

お茶の栄養成分は味や効能にどう影響するの?

ここからはお茶に含まれる栄養成分について、味への影響や期待できる健康効果についても触れながら解説していきます。

カテキン

お茶の渋みの源。カテキン類の含有量が多いほど、お茶の渋みや飲んだときの爽快感が強くなるといわれています。期待できる健康効果は、以下の通りです。

生活習慣病、がんの予防
血圧上昇抑制、血糖上昇抑制、血中コレステロール低下、体脂肪低下、抗酸化作用
虫歯や講習の予防
抗菌作用、虫歯の予防作用、脱臭作用
風邪や感染症の予防
抗菌、抗インフルエンザウイルス作用

カフェイン

お茶の苦みの源。熱によって溶け出す性質で、含有量の多い種類、または高温のお湯で淹れるお茶の苦みを強くさせます。期待できる健康への効果は、以下の通りです。

覚醒
疲労感の除去、眠気の軽減、持久力・集中力の維持
その他
二日酔いの予防、体外への水分の排出を促す利尿作用

アミノ酸

お茶のうま味の源。以下をはじめお茶には約20種類ものアミノ酸が含まれており、お茶の味わいを大きく作用する。期待できる健康効果はリラックス、ならびに神経細胞の保護。

お茶に含まれるアミノ酸の例
テアニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン酸 など

ビタミン類

お茶には複数種類のビタミン類が含まれており、それぞれ以下の健康効果が期待できます。

ビタミンC
コラーゲンの形成補助による皮膚や粘膜の健康維持、細胞の加齢による劣化やがん化を防ぐ抗酸化作用
ビタミンB2
皮膚や粘膜の健康維持
ビタミンE
細胞の加齢による劣化やがん化を防ぐ抗酸化作用
葉酸
神経管閉鎖障害の発症予防、動脈硬化の予防
βカロテン
夜間の視力向上、維持

ミネラル類

お茶に含まれるカリウム、カルシウム、リン、マンガンなどのミネラル類には、体の細胞や臓器が適切な機能状態を維持できるよう、調節する働きが期待できます。

サポニン

お茶をはじめ、植物の茎や葉・根に含まれている栄養成分です。血圧を下げて高血圧を防ぎ、インフルエンザの感染・発症を予防する効果があります。

その他

フッ素
虫歯予防
γ-アミノ酸
血圧低下
クロロフィル
消臭

お茶はどんな場面で飲むのがおすすめ?

お茶を飲むのに適した場面と、場面に合ったおすすめのお茶の種類は以下の通りです。

スポーツの前には「熱めの煎茶」を

筋肉や心臓を適度に刺激し、覚醒・機能向上させる作用のあるカフェインたっぷりの煎茶がおすすめ。カフェインがよく抽出されるよう、熱いお湯で淹れましょう。

スポーツの後には「冷たいお茶」を

すっきりして飲みやすい、番茶やほうじ茶がおすすめ。冷たいものを用意すると、より一層ごくごく飲めますよ。

食事の後は「ほうじ茶」を

基本的にどのお茶も食事に合いますが、やさしい味わいで脂を流してくれるほうじ茶がおすすめ。温かいものを飲むようにすると、食中毒や虫歯の予防にも役立ちますよ。

勉強や仕事の合間には「玉露や煎茶」を

眠気を覚ますカフェイン、集中力を高め精神をリラックスさせるテアニンを含む煎茶や玉露などの緑茶は、勉強や仕事のお供にうってつけです。

妊娠・授乳中の女性や子どもは「ほうじ茶や玄米茶」を

カフェインは、取り過ぎると中毒を起こすことがあります。特に妊娠中の女性や乳児・小児は体内にカフェインを溜め込みやすいため、中毒になるリスクが高いとされます。

お茶を淹れるときは茶葉の量を減らして薄くするか、カフェイン含有量の少ないほうじ茶、または玄米茶を選ぶのが無難です。

おわりに:お茶には疾病予防や抗菌、リラックスなどさまざまな効果がある

お茶にはカテキン、アミノ酸、カフェインなど味を左右するものに加え、ビタミン類やミネとラル類など心身に良い栄養成分が豊富に含まれています。古くから「お茶を飲むと健康に良い」と伝えられてきた理由は、これらの栄養成分にあるのです。本記事でお茶の効果・効能を理解し、シーンに応じてお茶の種類・飲み方を使い分けられるようにしましょう。また、アルカリイオン水を使うと美味しいお茶を淹れやすいので、ぜひ試してみてください。

 

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