カヌーやカヤックは、1人または2人で小型の手漕ぎボートに乗り、水辺で楽しむことのできるレジャー・スポーツです。
今回は、カヌーやカヤックを楽しむことで得られる心身へのメリットを、挑戦するときのお店選びのコツや挑戦すべきでない人の特徴とあわせ解説します。
カヌーやカヤックをすることのメリットって?
カヌーやカヤックをすることは、私たちの心身に以下のメリットをもたらしてくれます。
体へのメリット
上半身を中心に効率的に筋肉を鍛えられる
カヌーやカヤックに乗ってオールで漕ぐ動きは、特に腕・肩・胸・背中の筋肉を強化します。
また、乗っている間は揺れる水上で転覆しないようバランスを取り続ける必要があるため、無意識のうちに腹筋体幹も鍛えられます。
有酸素運動による心肺機能向上が期待できる
カヌーやカヤックを楽しむには、コースのスタートからゴールまで、または水辺から岸辺に戻るまでの間、継続的にオール漕ぎ続ける必要があります。
このため、カヌーやカヤックには長時間筋肉を動かすことで、心臓や血管・肺など呼吸器官の機能を向上させる有酸素運動の効果も期待できるのです。
代謝アップによる身体機能向上、ダイエット効果が期待できる
筋肉量が増えると、基礎体温が上がり脂肪が燃焼されやすくなります。また全身の血行が良くなることで、細胞の生まれ変わりが促進され基礎代謝が上がってきます。
すると、脂肪が多い状態に比べてエネルギーが消費されやすくなり、消化器官などの内臓機能も向上するため、痩せやすい体になっていきます。
心へのメリット
川や海で行うカヌーやカヤックは、自然と触れ合えるスポーツです。
このような自然に分け入って行うスポーツのプレー中には、セロトニンやエンドルフィンなど、幸福感をもたらす脳内神経伝達物質の分泌が促進されることがわかっています。
カヌーやカヤックと定期的に行うことで、緊張やストレスの緩和、自尊心や幸福感の向上、精神の安定といった心への健康効果も得られるでしょう。
カヌーやカヤック体験するときのお店選びのポイントは?
高額なオールやボートを自分で揃えなくても、カヌーやカヤックは川や湖、海に隣接するレジャー施設やサービス店で気軽に体験できます。
カヌーやカヤックを体験するお店を選ぶときは、以下条件を選択基準に、安全面への配慮が行き届いたお店を選んでくださいね。
- カヌー・カヤックを体験するお店選びのポイント
-
- その地域の水域、海域でレジャー事業を営むことをきちんと自治体に届け出ているか
- カヤック、カヌー、SUPを指導するガイドとして、これらのスポーツ指導に関する資格であるOKCA公認を持つガイドが在籍しているか
- 万が一の水難事故に備え、ガイドを含めライフジャケットの着用が義務付けられているか
- ガイド1人に対し、安全管理が行き届かない人数・年齢の参加者を募っていないか
- 傷害保険など、ガイドとゲスト両方を守るための保険に入っているかどうか
カヌー・カヤックをやってはいけないのはどんなとき?
以下に当てはまる持病、体調不良のある人は、残念ながら安全にカヌーやカヤックを楽しめる状態ではありません。
- カヌー・カヤックをやってはいけない人の特徴
-
- 高血圧、狭心症、不整脈、その他心臓疾患など循環器疾患がある
- 糖尿病、てんかん、情緒不安定など意識を失う恐れのある持病がある
- 腰や膝、肩、肘に痛みがあり、水上での体制維持やオール操作に不安がある
- 気温や水温の変化で、ぜんそくなどの呼吸器疾患、発作を起こす恐れがある
- 最近、大きなケガをしたり手術をしたなどの理由で、体に新しい傷がある
- 熱や咳、鼻水、くしゃみ、下痢、嘔吐など風邪や感染症が疑われる症状がある
- 二日酔いの症状がある、または飲酒している
- 妊娠している
- その他の持病や体質、常用する薬などの理由から、体の動きに制限がある
今回は挑戦を見送り、まずは安全にカヌー・カヤックを楽しめる健康状態をめざしましょう。
おわりに:カヌーやカヤックは、心への癒しと体への運動効果の両方が得られるスポーツ
水上でバランスを取りながらオールで進むカヌー・カヤックは、上半身への筋力トレーニングと有酸素運動、両方の健康効果を得られるスポーツです。また自然の水辺を利用して行うため、精神的な安定や癒しの効果も期待できます。シニア・プレシニアの人でも取り組みやすい気軽な趣味・レジャーとして楽しむこともできますから、自身の健康状態を整えたうえで安全面に配慮してくれるお店を探して、挑戦してみましょう。
コメント