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ビオホテルってどんなホテルのこと?

ウェルネスツーリズム
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「ビオホテル」という言葉を聞いたことがありますか。近年、リゾートホテルや民泊などと並び、宿泊施設にビオホテルというジャンルがあるのです。

今回はビオホテルとは何か、その定義やビオホテルの現状、ビオホテルとして営業するのに必要な認証条件などについて解説していきます。

ビオホテルって?

ビオホテル(BIO HOTEL)とは、ドイツ・オーストラリアに拠点を置くビオホテル協会、または一般社団法人 日本ビオホテル協会に認定を受けた宿泊施設のことです。

具体的には、宿泊施設を利用するゲストと従業員の健康、さらに環境問題にも配慮した運営がされていると判断された宿泊施設のみ、名乗ることを許されます。

ビオホテルの概念が誕生したのは、2001年。
ドイツ・オーストラリアで人々の健康や環境問題に意識を向ける、志の高い宿泊施設や生産団体が集まり、ビオホテル協会を発足させました。

ビオは、ドイツ語で「有機」や「オーガニック」という意味。ビオホテル協会は独自に設けたビオ基準のもと、志を同じくする宿泊施設をヨーロッパに約100件認定しています。

日本においては、ビオホテル協会公認の組織である一般社団法人 日本ビオホテル協会が、日本人の感覚に合わせて変更した基準をもとに宿泊施設への認定を行っています。

ビオホテルとして認められる条件って?

ここからは、日本の宿泊施設が一般社団法人 日本ビオホテル協会からビオホテルの認証を受けるために満たすべき条件について、ご紹介します。

日本でビオホテルの認証を受けるにあたり、宿泊施設が満たすべき条件は以下の通りです。

ビオホテル認証を受けるための3基準

《1》食は完全オーガニックで、可能な限り地産地消にすること
生産から廃棄に至るまで流通経路を追いかけることができ、地元の信頼できる生産者が有機農法で作った食材を扱わなければならない。
《2》コスメやリネン類、施設の建材などもオーガニックにこだわること
ゲストが使う石鹸やシャンプー、スキンケア用品、タオル、シーツやカバー、ホテルの原料である建材や塗料なども、可能な限りオーガニックにこだわって選ぶ。
《3》エネルギーや資源利用においては、CO2削減を意識すること
水や紙類は無駄なく効率的に使用する、宿泊施設からのCO2の排出量は削減するなど、環境に配慮したエネルギーの使い方を継続的に実践する。

日本ビオホテル協会は、上記3つを基準にホテルをリーフ数で評価します。
全体条件の90%以上を満たし、4~5リーフを獲得した宿泊施設だけが、ビオホテルを名乗れるようになります。

日本の基準に緩和されているとはいえ、ビオホテルの認証基準は非常に厳格です。
他にも細かな評価基準が設けられていますので、詳しくは日本ビオホテル協会のホームページにアクセスして、確認してくださいね。

「BIO HOTELS JAPAN」

おわりに:ビオホテルは、厳しい認証基準をクリアし人にも地球にもやさしいと認められた宿泊施設

ドイツ・オーストリアに拠点を置くビオホテル協会、または一般社団法人 日本ビオホテル協会の認定を受けた宿泊施設をビオホテルと呼びます。各協会は、それぞれ独自にビオ基準を定めていて、日本ではホテルで使用する食材・建材・コスメ・リネン類に至るまでオーガニック品にこだわること、利用する人と環境にやさしい運営方針を実践していることなどが認定基準です。興味のある人は、基準や認証を受けたホテルを調べてみてくださいね。

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