心と体が疲弊し、緊張した状態は、仕事や生活にさまざまなデメリットをもたらします。では具体的に、心身をリラックスさせることのメリットとは何でしょうか。
今回は、心と体をリラックスさせることで得られるメリットを、リラックス効果が期待できるおすすめの運動方法と一緒に解説します。
リラックスすることのメリットは?
私たちの心身の状態は、精神の緊張状態や生命活動に必要な身体機能を司る自律神経によって、無意識化で管理されています。この自律神経は、長期間にわたり強いストレスや緊張にさらされ続けると失調し、さまざまな心身の不調を招く原因となります。
リラックスするとこの自律神経の働きが正常化され、私たちの心身に以下のようなメリットがもたらされます。
- 緊張で凝り固まった筋肉がほぐれ、血液やリンパ液など体液の流れが良くなる
- 体液の流れが良くなったことで、余分な水分や老廃物がきちんと排出されるようになる
- 筋肉のゆるみと血流の改善で、体の痛みやコリ、慢性的な冷えが改善される
- むくみや肥満が解消されやすい体になり、顔色も良くなってくる
- 不満感、不安感が軽減され、イライラすることが減ってコミュニケーションが円滑になる
- だるさ、めまい、不眠など、原因不明だったちょっとした不調が軽減される
- 毎日の家事や育児、仕事のパフォーマンスや幸福度が向上する
このようにリラックスすることは、私たちの体と心の両方に良い影響を与えてくれるのです。
運動にリラックス効果があるって本当?
体を動かすことは、全身の血流を促進して筋肉をほぐし、ドーパミンというホルモンの分泌を促進して体と心両方のリラックスを手助けしてくれます。
特に、体に酸素をたくさん取り込みながら軽い負荷の運動を20分前後続ける有酸素運動は、心身へのリラックス効果が高いとされています。
- 有酸素運動の具体例
- 散歩、ウォーキング、サイクリング、ランニング、水泳、ダンス など
また、全身をほぐし腹式呼吸をしながら行うヨガやストレッチも、心身の適度なリラックスに効果的です。
リラックス目的に運動するときのポイントは?
心身のリラックスを目的に運動するときは、以下のポイントを意識しましょう。
- 無理をせず、疲れや不快を感じない程度の負荷の運動内容を選ぶべし
- 何かを「しながら」ではなく、運動中は呼吸や筋肉の動きなど、運動に集中すべし
- 1日20~30分を目安に、運動に集中する時間を取るようにすべし
- できれば、室内ではなく刺激がたくさんある屋外で移動する運動を楽しむべし
- 幸せホルモン「セロトニン」の分泌を促すため、一定のリズム、リラックス効果の高い呼吸法を意識して取り組むべし
「嫌だ」「辛い」と感じてしまったら、運動によるリラックス効果は得られません。
上記のポイントに気を付けながら、楽しく・気持ちよく運動してくださいね。
おわりに:リラックスすることは、心と体にさまざまなプラス効果をもたらす
体のこわばりやコリをほぐし、精神的な緊張状態を解いてリラックスすることは、私たちの心身にさまざまな健康効果をもたらしてくれます。心身をリラックスさせるには複数の方法がありますが、そのひとつが運動です。特に酸素をたくさん取り入れる有酸素運動や、腹式呼吸をしながら体をほぐすヨガ、ストレッチには、高いリラックス効果が期待できるでしょう。無理のない範囲で、楽しみながら挑戦してみてくださいね。
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