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アロマテラピーの効果のメカニズムと楽しみ方のポイントとは?

リラックス・癒し
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「アロマテラピー」という言葉は、日本でも一般的に認知されていますよね。しかしその定義や、具体的な効果について理解している人は少ないでしょう。

今回はアロマテラピーに期待できる効果を、そのメカニズムや楽しみ方のポイントと一緒にわかりやすく解説していきます。

アロマテラピーにはどんな効果があるの?

植物から抽出した精油を用い、その香りを嗅いだり、専用のオイルと混ぜて希釈し肌に塗ることにより、さまざまな効果を得ることをアロマテラピーと言います。

植物から抽出した精油・アロマオイルは非常に揮発性が高く、空気に触れるとすぐに揮発して、独特の香り成分を発します。

アロマオイルの香りが鼻の粘膜から吸収、または含有成分が皮膚から浸透すると、以下のような効果を得られると考えられています。

アロマテラピーに期待できる健康効果

  • 香りによる刺激が脳に届き、集中力アップや精神の鎮静効果が得られる
  • 女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が促進され、月経痛が改善する
  • 免疫力を司るNK細胞が活性化し、発がんや病気予防に役立つ
  • 血液、リンパ液の流れが良くなる
  • 内臓が活発化して機能が高まり、老廃物の排出が促進される
  • 副交感神経の働きが高まり、動脈機能が改善する など

アロマオイルの香りを楽しんだり、オイルと混ぜてマッサージを行うアロマテラピーは、紀元前の昔から人間が行ってきた自然療法の一種です。

西洋医学が主流である現在、アロマテラピーは医学的な処置としては認められていません。
しかし、医学的な処置・治療をサポートし、患者の苦痛を和らげる補完的な療法のひとつとして浸透しています。

アロマテラピーが体に作用する仕組みって?

ここからはアロマテラピーが体に作用を現すメカニズムを、鼻から香り成分を吸い込んだ場合と、皮膚から含有成分が浸透した場合に分けて解説します。

鼻からアロマオイルの香りを吸い込んだ場合
  1. 空気中に放出された香り分子が、酸素と一緒に花の粘膜の嗅細胞に届く
  2. 香り成分は電気信号となり、嗅覚受容器から脳の中心部・大脳辺縁系へと届く
  3. 私たちの記憶、情動を司る脳の器官に香りの情報が届き、精査される
  4. 香りの種類・成分に応じ、脳からさまざまなホルモンが分泌される
  5. 分泌されたホルモンが、私たちの心身にさまざまな作用をもたらす
  6. 呼気から吸い込んだ香り成分のうち、肺に入ったものが血液にのって全身を巡る
  7. 血液に乗った香り成分は全身を巡り、各細胞に浸透し血管や皮膚、内臓に作用する
皮膚からアロマオイルの成分が浸透した場合
  1. 成分は希釈用のオイルとともに皮膚に馴染み、皮脂に溶けて皮膚を通過、体内に入る
  2. 表皮である角質層から真皮層、そして血管・リンパ管まで到達、体液に入り体を巡る
  3. 体液の流れにのって全身を巡り、内臓や血管などの各器官・細胞に働きかける
  4. 各器官に作用した後、最終的には体内で分解され、老廃物として体外に排出される

アロマテラピーを楽しむにはどういう方法がある?

アロマテラピーを楽しむ方法としては、以下3つの方法があります。あなたが得たい健康効果や、好みに合わせて使い分けましょう。

香りを楽しむ「芳香浴」「吸入」

香りによる刺激から、アロマテラピーの効果を得られる方法です。お湯を張ったマグカップや、お気に入りのハンカチなどに数滴アロマオイルを垂らして、香りを楽しみましょう。

アロマポッドやアロマディフューザーなど、アロマテラピー専用品を使った場合と同じような効果が得られます。

鼻やのどの不調緩和にアロマテラピーを用いたいときは、洗面器に入れたお湯や、蒸しタオルに数滴アロマオイルを垂らして吸引するのがおすすめです。

皮膚から成分を浸透させる「マッサージ」

体の冷え、凝り、疲労の緩和・回復には、アロマオイルを希釈して使うマッサージが良いでしょう。気になる部分にオイルを塗り、気持ちよく感じる力でもみほぐしてください。

特定部位の痛みの緩和には「湿布」

水、またはお湯にアロマオイルを数滴入れ、その上に布を落として吸着させ絞ります。
こうして作った湿布を、筋肉痛や生理痛、腰痛など痛みのある部分に乗せておくと、症状の緩和に役立ちます。

なお、アロマテラピーを楽しむときは必ず以下の注意点を守ってくださいね。

アロマテラピーを安全に楽しむための注意点

  • 炎症や肌荒れの原因になるので、アロマオイル原液では肌につけず希釈して使うこと
  • 子宮収縮作用を持つものもあるため、妊娠中の女性は医師の許可なく使わないこと
  • 乳幼児には3歳未満の場合は芳香浴のみ、3歳以上でも大人の1/10まで希釈すること
  • 柑橘系オイルは紫外線と反応し皮膚にダメージを与えるため、日中の使用は控えること
  • 病気療養中の人が使用するときは、必ず事前に医師や薬剤師に相談すること
  • 健康効果を求めるなら、人工香料ではなく天然素材から抽出されたオイルを選ぶこと
  • 食用ではないので、決して料理の風味付けや飲用としては使用しないこと

おわりに:アロマテラピーは鼻と皮膚の両方から作用し、健康効果をもたらす

植物から抽出された精油の香りを吸入したり、含有成分を皮膚から染み込ませる療法がアロマテラピーです。紀元前より行われてきた自然療法であり、現在でも、医療的な処置・治療を補うものとして活用されています。香りは脳を刺激して特定のホルモン分泌を促進、皮膚から浸透した成分は体液にのって全身に浸透して、さまざまな作用を及ぼします。あなたの症状に合わせ、適した方法を選んでアロマテラピーを安全に楽しみましょう。

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