一般的に、十分な水分補給は健康に良いと言われていますよね。水をたくさん飲むことは、私たちの健康にどんなメリットをもたらしてくれるのでしょうか。
今回は、水を飲むことで得られる健康へのメリットについて、健康効果を狙って水を飲むときの注意点と合わせ具体的に解説します。
水を飲むことのメリットって?
水を飲むことで得られる健康上のメリットとしては、以下3つが挙げられるでしょう。
血流改善による健康効果
体内の水分量が不足すると、血液の濃度が高くなり血流が滞りがちになります。
血流が滞ると、脳をはじめ全身の器官・細胞に十分な栄養や酸素を送ることができません。
血流の滞りは以下のような慢性的な不調、症状を招く可能性があります。
- 血液がドロドロになり、血管が詰まったり血圧が上がりやすい状態になる
- 酸素や栄養の不足から集中力や記憶力が低下し、勉強・仕事に支障が出る
- 必要な栄養と酸素を効率的に全身に運べなくなり、疲労が溜まりやすくなる
- 目や口内、鼻の粘膜の水分量や分泌量が減り、感染症リスクが高まる
- 慢性に体の冷えやコリなどの不調を抱えやすくなる など
たくさん水を飲むだけで上記のような不調が改善するとは言い切れませんが、血液の流れがスムーズになることは血行不良の改善を促し、不調からの回復の手助けをしてくれます。
血流改善による美容効果
水をたくさん飲むことによる血流の改善は、健康だけでなく、美容面にも良い影響をもたらしてくれます。
十分な水分補給、そして血流改善によって起こる美容面へのメリットは以下の通りです。
- 体液全体の流れがよくなるため、余分な水分が排出されむくみが改善する
- 水分で便が柔らかくなり、老廃物の排出も促進されるため、便秘が解消する
- 細胞の代謝スピードが上がり、水分量も上がるため、肌がきれいになってくる
- 代謝アップ、デトックス効果がきたいできるため、痩せやすい体づくりに役立つ
精神的な不安やストレスを和らげてくれる
水には、不安やイライラで上昇した体温・血圧を下げ、心身を落ち着けてくれる作用があることがわかっています。
水をたくさん飲むことで、イライラやストレス、不安を緩和してくれると考えられています。
水を飲むときの注意点は?
水は一度に大量に摂取しても必要量しか吸収されず、そのほとんどが尿として排出されてしまいます。
1日のうち起床時、出社後、運動後、入浴後、就寝前など、食事中以外にもタイミングを決めて、少しずつこまめに水分補給をしましょう。
1日当たりに摂取すべき水の量は、1.2lが目安です。
人間は1日あたり2.5lの水を必要としますが、食事から摂取したり体内で生成する分を考えて、まずは1.2l飲むことをめざしてください。
ただし、冷たい水ばかり飲むことは内臓を冷やし、体に負担をかけてしまいます。
内臓への負担を最小限に抑え、摂取した水分がゆっくり体内に吸収されるようにするには常温にして飲むのがおすすめです。
白湯を飲むことは体を内側から温め、内臓の機能向上や、免疫力・代謝アップが期待できるといわれていますので、日頃から白湯を飲む習慣をつけることをおすすめします。
ただし、暑い日に無理にお白湯だけを飲もうとする必要はありません。飲みやすい温度の水を飲みましょう。
おわりに:水を飲むと血流がスムーズになり、さまざまな健康・美容効果が得られる
人間は、1日に2.5ℓもの水を消費するとされます。このうち、食事から摂取する分や体内で生成する分を差し引いても、およそ1.2ℓは飲んで補わなければなりません。体内の水分量が足りないと血流が悪くなり、冷えや凝り、便秘、むくみ、肌荒れなどさまざまな不調が現れるようになります。
1日に少しずつ、しっかり水を飲むことで健康・美容面に複数のメリットが得られます。こまめな水分補給を習慣づけましょう。
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