トレッキングは、訪れる山それぞれの個性や魅力を満喫できるアクティビティです。
今回はトレッキングスポットのうち、西表島について解説。
トレッキングスポットとしての島の魅力や、準備すべき服装や装備、訪れる際の注意点も述べているので、最後までチェックしてくださいね。
西表島は東洋のガラパゴス!トレッキングで大自然と出会える
トレッキングスポットとしての西表島の魅力には、以下が挙げられるでしょう。
南国特有の気候・自然を1年中味わえる!
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沖縄県の離島・西表島は、亜熱帯気候です。
年間平均気温は24度、島の90%はマングローブの原生林に覆われ、エメラルドグリーンの海を覗けばサンゴ礁や熱帯魚を見ることができます。
固有の生態系を維持しており、珍しい動植物を見られる!
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西表島は「東洋のガラパゴス」と称されることもあるほど、独特の生態系と手付かずの自然がのこる場所です。
運が良ければ、西表島トレッキングで以下のような珍しい動植物を見られるかもしれません。
- ガジュマル
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- 亜熱帯気候の地域に分布する常緑樹
- 根が土の中に埋まっておらず、空中から土に刺さったような独特なかたちをしている
- 別名「絞め殺しの木」
- ヒカゲヘゴ
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- 日本最大の多年生シダ植物
- 1億年前に誕生し、その後ほぼ変わらぬ姿で現在まで生息している
- 大きいものは10mを超えることも
- イリオモテヤマネコ
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- 大型のネコ型動物
- 1965年に西表島で発見された固有種
- ネコの原種に近いと言われていて、近年になってから発見された数少ない中型哺乳類
トレッキング以外にも、さまざまなアクティビティが楽しめる!
山や森だけでなく海や滝、川、洞窟などさまざまな自然が揃う西表島では、トレッキングと一緒にさまざまなアクティビティも楽しめます。
トレッキングコースのなかに、ケイビングやカヌー、シュノーケリングなど別のアクティビティを組み込むのも良いでしょう。
カヌートレッキングでマングローブ原生林や滝を観光
西表島は、山とマングローブ原生林、流れの穏やかな川を併せ持つ島。
そんな島の魅力をめいっぱい楽しむのにおすすめの方法が、トレッキングとカヌーを組み合わせた「カヌートレッキング」です。
徒歩とカヌーの両方で移動するカヌートレッキングでは、トレッキングだけでは行くことの「ピナイサーラの滝」を堪能できますよ。
ピナイサーラの滝とは
沖縄県で最も大きな、55mの落差を誇る滝。ピナイは「あごひげ」、サーラは「下がったもの」という意味の言葉で、「垂れ下がったあごひげのような滝」という意味がある。
西表島に入るまでの船からも見えるこの滝は、西表島の自然を満喫できる定番の観光地。
豊富な水量と落差からくる迫力はもちろん、遠くから見ればあごひげのような見た目が、滝の上に登れば西表一番の絶景が見られるスポットとしても楽しめます。
ゆるやかな川をカヌーで進んだ後、トレッキングすることでたどり着けるので、トレッキングと他のアクティビティの併用を考えているならぜひ挑戦してくださいね。
西表島トレッキングの服装は?水着は必須?
水も雨も多い西表島トレッキングでは、かなり高い確率で濡れることになります。
西表島でトレッキングに挑戦するときは、濡れる前提で以下の装備を準備しましょう。
- 西表島トレッキングに適した服装
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- 水着の上に、ラッシュガードやスポーツ用のタイツ、レギンスを履く
- さらに上半身には速乾性の高いTシャツ、下半身には短パンやハーフパンツを履くと良い
- 足元はビーチサンダル、またはクロックスなどの簡易的な履物を履いていけばOK(トレッキング中に履くシューズは、必要に応じて持参または現地でレンタルするため)
- 日焼け止め、紫外線防止用の帽子、サングラス
なお、濡れると重くなるデニム生地や綿生地の服は、動きを妨げケガのリスクを上げるためNGです。速乾性が高く、薄手で動きやすい化繊のウェアを用意しましょう。
また水着のみ、水着の上に半そで・ハーフパンツのみ身に付けて肌を露出させるのも、擦り傷や日焼けで肌を傷める可能性があるため危険です。
安全に西表島トレッキングを楽しみたいなら、水着の着用と長袖・長いパンツの着用は必須と心得ておきましょう。
服装と一緒に準備すべき持ちものとしては、以下が挙げられます。それぞれの用途と一緒にまとめていますので、必ず確認してください。
西表島トレッキングに必要な持ち物
- 500ml以上の飲み物を最低1本、夏は2本以上
- ツアー中に濡れた手や汗を拭くためのハンドタオル
- ツアー終了後に使う大きめのタオルと着替え
- 鼻をかんだり、トイレで使うためのティッシュペーパー
- トイレで使用したティッシュ、発生したゴミを持ち帰るためのビニール袋
- 突然強い雨が降ってきたときのための、レインウェア
- ゴーグルや浮き輪、防水機能付きのカメラ
- 虫よけ、かゆみ止め、ばんそうこう
トレッキングシューズは西表島には不向き?
一般的に、トレッキングでは山歩きで疲れにくいよう設計されたトレッキングシューズを履きますよね。
しかし、川の中や滑りやすい岩場を歩くことも多い西表島トレッキングでは、トレッキングシューズを履くとかえって危険です。
西表島トレッキングでは、ソールにやや厚みがあり、グリップが効いていて滑りにくい以下のような靴が必要になります。当日持参する靴選びの、参考にしてくださいね。
- ウォーターシューズ
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- マリンシューズとも呼ばれる
- シュノーケリングやダイビングの際に使われる靴
- 一般的な靴に比べて水抜けが良く、グリップ力が強くて滑りにくいのが特徴
- ただし、長時間歩くのに適したつくりにはなっていない
- ランニングシューズ
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- ソールにしっかりした厚みがあり、通気性と水抜けの良いメッシュ生地などでできたスポーツシューズ、ランニングシューズのこと
- ソールがゴム製のものは柔らかく、高いグリップ性が期待でき、滑りにくい
- 沢歩き用シューズ
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- 釣具店やアウトドアショップなどで購入できる、水の中を歩くために作られた靴
- ソールがフェルト素材になっているため「フェルトシューズ」とも呼ばれる
- 水抜けはあまり良くないがとにかく滑りにくく、西表島のトレッキングに適しているといわれている
大自然ならではの危険も?ツアーガイドで安全なトレッキングを
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西表島でカヌートレッキングを楽しもうと思うと、マングローブの森やうっそうとした獣道、川の中を進む必要があります。
道中には、ハブやヒル、サソリモドキなど南国特有の危険生物が潜んでいるかもしれません。
この地域に潜む生物や、彼らから攻撃された場合の適切な対処法を知らない観光客が、ひとりで西表島トレッキングに挑むのは非常に危険です。
初めての西表島トレッキングでは、ガイド付きのツアーに参加するのがおすすめ。
ツアーに参加すれば、地形や生息する生き物の説明、危険生物への対処法などを教えてもらえますし、沢歩き用のシューズやライフジャケットのレンタルもできます。
安全に楽しく西表島の自然を満喫するためにも、必ずツアーガイドを利用してくださいね。
おわりに:いろいろ挑戦して、西表島トレッキングを満喫しよう!
年間を通して温暖な亜熱帯気候で、熱帯特有の動植物の宝庫である西表島では、トレッキングをはじめさまざまなアクティビティを楽しめます。島中に川が流れているので、トレッキングにカヌーなど他のアクティビティを組み合わせれば、西表島の美しいスポットをたくさん見ることができるでしょう。ツアーガイドを手配し、安全に楽しんでくださいね。
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