金沢の大人向け高級温泉宿5選・加賀百万石のグルメや日本文化に浸る

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駅周辺に徒歩で行ける観光地が集中していて、都内からの旅行先としても人気の高い石川県金沢市。今回は金沢市のうち、ゆったりと温泉旅行を楽しみたい大人におすすめの温泉宿を5軒、それぞれの魅力と一緒に紹介していきます。

花紫:源泉100%の庭園風露天風呂とオーダーメイドの懐石料理

まず紹介するのは、鶴仙渓のほとりにある山中温泉の宿「花紫(はなむらさき)」です。花紫は、古き良き日本の旅館そのものの風情をのこした温泉宿。「すべてのお客様の想像をこえた驚きと満足」を提供するため、50坪にもなるスイートルームや100%源泉かけ流しの温泉入浴施設など、上質な設備を有しています。

入浴施設は、眼下に鶴仙渓を見渡せる「展望露天風呂 ひらひら」と、大きな浴槽と洗い場を備えた大浴殿「春夏秋冬」の2つ。それぞれで、源泉であり以下泉質・効能をもつ山中温泉のお湯を堪能できます。

泉質・効能

泉質
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔、冷え、病後回復期、疲労回復、健康増進、動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病

檜香る内風呂と岩風呂から鶴仙渓の絶景を眺められる「ひらひら」での入浴体験は、鶴仙渓まで徒歩1分の立地をほこる花紫ならではのもの。北陸随一の絶景と、天然温泉への入浴。花紫に泊まるなら、この両方を一緒に楽しむ贅沢な時間をぜひ過ごしてみてください。

また、加賀温泉郷の西側半分にあって開湯から1300年の歴史を持つ山中温泉には、温泉街や黒岩橋、あやとり橋、鶴仙渓の川床など名所・観光スポットが多いのも特徴。これらのスポットまで徒歩15分以内と好立地なのも、花紫の魅力と言えるでしょう。
なお、他の旅館にない「アラカルト懐石」という夕食のスタイルも花紫の大きな特徴です。

花紫の「アラカルト懐石」とは
その日のメニューのなかから、好きなものを選び自分だけの懐石コースを作る手法。部屋には、およそ50種類のメニューとそれぞれのポイントが書かれたメニュー表が置いてあり、宿泊客は手持ちの100ポイントのなかで、好きな料理を電話注文する。

少ないポイントの料理をたくさん頼めば品数の多い懐石コースに、高いポイントの料理を頼めば、少ない品数で食べたいものだけ食べる、ということも可能になります。その日の体調や仕入れの状況、食べられる量に合わせて懐石料理をカスタムし、夕食の内容を決められるのは非常に贅沢ですよね。

▼ 花紫

元湯石屋:能楽体験や歴史情緒に浸りながらモール泉でしっとり美肌に

続いては、加賀の歴史を感じられる宿「元湯石屋」を紹介します。石屋で楽しめる温泉は「モール泉」と呼ばれる、代子の植物が亜炭層を通って湧出した琥珀色のお湯です。植物由来の有機物、重曹、天然の保湿成分を多く含む滑らかなお湯は、以下のような泉質・効能を有しています。

泉質・効能

泉質
ナトリウム-炭酸水素塩泉
効能
痔、慢性皮膚病、冷え、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、病後回復、疲労回復、健康増進、切り傷、やけど

この源泉の名前は「深谷温泉」と言い、奈良時代に東大寺の大仏建立に貢献したという僧・行基が発見した、と伝えられています。また、剣豪として名高い宮本武蔵がこの地でヒヒを退治した際、負った深手を負荷や温泉で癒した、という伝説ものこされています。

石屋では温泉以外にも、加賀の歴史と文化を感じられる施設を多数有していて、代表的なものに総檜造りの能舞台が挙げられます。その昔、歴代藩主が愛し推奨したことから、金沢では武士などの上流階級だけでなく町民に至るまで能をたしなむ文化が行き渡っていました。

石屋の6代目当主・石屋二左衛門は大正6年、1917年に孫の誕生を祝し、愛する加賀宝生流の能を行うため、この能舞台を作らせたそうです。いまものこる石屋の能舞台では現在も1年に1度、篝火のもと本格的な能衣装・面をつけた演者による、およそ1時間半の公演が行われています。

あらかじめ公園スケジュールを確認のうえ石屋に宿泊すれば、温泉と能舞台、そして能舞台で披露される演目のすべてから、加賀の歴史・文化を体感できるでしょう。また能舞台以外にも、石屋館内には歴代当主が収集した貴重な美術品が多数展示されています。

石屋で展示されている美術品の例

  • 昭和初期製造、丁寧な細工が施された柱時計
  • 加賀藩の家老、前田土佐守の湯治に際し拝領した木彫りの前田家家紋
  • 加賀八家のひとつ、横山家ゆかりの金襴手洋式の伊万里大丼
  • 数ある面のなかでも特に神聖視されている能面、翁面
  • 加賀藩12代藩主・前田斉泰へ輿入れした徳川11代将軍・家斉の息女・溶姫の化粧道具

歴史や文化について学ぶこと、アート観賞が趣味の人には、特におすすめの宿と言えます。

▼ 元湯石屋

湯涌温泉の旅館 かなや:加賀グルメや女性限定エステなど金沢の女子旅イチオシ宿

続いては、湯涌温泉から美食宿を自称する「湯涌温泉の旅館 かなや」を紹介します。湯涌温泉は718年、1羽の白鷺が傷を癒しているのに気づき、近づいた紙すき職人が湯が沸いているのを発見した、との逸話がのこる温泉です。

明治以降は多くの文人・墨客が好んで訪れたという歴史ある源泉であり、以下の泉質・効能を有しています。

泉質・効能

泉質
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔、冷え、病後回復、疲労回復、健康増進、切り傷、やけど、慢性皮膚病

かなやの入浴施設としては、内風呂と露天岩風呂を備える「殿方浴場」、内風呂と檜の露天風呂を有する「婦人浴場」、貸し切り風呂「卯の花亭」があります。男女それぞれで、または家族やカップルなら混浴でゆったりと、湯涌温泉を楽しめます。

料理は、のどぐろや能登牛、加賀野菜と言った加賀でとれる食材を使った懐石料理が自慢。その季節に旬を迎える食材の豪華懐石に加え、加賀を代表する郷土料理であり、80年以上かなやで作り続けられてきた治部煮(じぶに)もコース料理の一品としていただけます。

治部煮とは
削ぎ切りにした鶏肉に小麦粉をまぶしたものをだし汁、醤油、みりん、砂糖、酒をあわせた汁のなかに入れ、季節の野菜やすだれ麩と一緒に煮てとろみをつけたもの

なお本館6階には、女性限定のエステルームも備えているため、温泉宿ならではの和モダンな空間で、エステやボディケアを受けることも可能です。非日常的な空間で心身をリフレッシュさせたいなら、ぜひ予約のうえ利用してください。

▼ 湯涌温泉の旅館 かなや

金沢の奥座敷 湯の出:茶室や極上ラウンジで加賀百万石の歴史

続いて紹介するのは、その名も「金沢の奥座敷 湯の出」です。かなやと同じく湯涌温泉にあって、無色透明の弱アルカリ性塩泉のお湯を楽しめます。効能は、浴用であればリウマチや神経痛など体の痛み、美肌への効能が期待でき、飲用すれば糖尿病、痛風、貧血改善効果が期待できるとされます。

湯の出館内の入浴施設としては、梅をかたどった御影石の浴槽と檜の湯を楽しめる「福梅の湯」、石造りの浴槽で入浴できる「合歓(ねむ)の湯」の2つを完備。上記のうち、御影石できた福梅の湯の浴槽と合歓の湯は、壁一面を大きくガラス張りにした開放的な露天風呂、福梅の湯の檜風呂は屋根付きの露天風呂です。

館内は全体として気分が落ち着くような、心身をリラックスさせられる和空間であるのが特徴。例えば、1階の緑あふれる中庭では四季折々の景色をゆったり眺められますし、日本のわびさびの象徴とも言える茶室も利用できます。
鳥の声、風の音が聞こえる静かな空間で深呼吸をし、心身を休めてみると良いでしょう。

何もせず過ごすのが苦手なら、本や雑誌、エスプレッソマシンのあるハートニングルームへ行き、コーヒータイムや読書を楽しむのもおすすめですよ。

また、館内全体が茶人たちが作り上げた日本の建築様式・数寄屋造りになっています。数寄屋とは「好みに合わせて作った家」という意味で、格式ばったつくり、過度な装飾を嫌う茶人たちが作り上げた、軽やかで洗練された建物を指す言葉です。湯の出では日本伝統の数寄屋造りの部屋に宿泊し、館内の随所から先人たちが作り上げた数寄屋を体感することができます。
加賀伝統の工芸品が並び、よりプライベートな空間で過ごせる露天風呂付きの客室もあるので、こちらも利用を検討しましょう。

▼ 金沢の奥座敷 湯の出

金澤湯涌温泉 百楽荘:能登で楽しむ大人向け海辺のリゾートは本館も別邸もおすすめ


最後に紹介するのは、湯涌温泉から本館・別邸を持つ「金澤湯涌温泉 百楽荘」です。百楽荘最大の特徴は、空間を贅沢に使っていること。全24室、別館だけでは12室の客室のうち、6室は40~60㎡のスイートルームとなっています。

また、食事をとるための専用個室、4つの貸し切り風呂を設け、湯涌の田園風景を眺められるラウンジも完備。時間も空間も贅沢に使い、豊かな気持ちになれるような配慮がなされた宿なのです。

入浴施設の種類は、本館と別邸あわせて貸し切り風呂が5種類、大浴場が男女それぞれに1つずつあります。お風呂の種類や特徴など、概要は以下の通りです。

お風呂の種類・概要

別館
4つある浴場のすべてが貸し切り風呂
事前予約なしで、別邸宿泊者なら空いているときに自由に使える「兼六」「九谷」と、事前予約が必要で、スイート宿泊者以外は別途料金が必要な「手取」「白峰」がある
本館
石造りの内湯、岩の露天風呂が併設された「大浴場」と、事前に予約し別途料金を支払えば利用できる貸し切り風呂「花羅(から)」がある

なお、百楽荘で楽しめる温泉の泉質・効能は以下の通りです。

泉質・効能

泉質
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔、冷え、病後回復、疲労回復、健康増進、鉱脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病

本館・別邸の客室は、それぞれラグジュアリーで和モダンなテイストとなっていますが、なかでも最上級なのが別邸の「多々楽(たたら)スイート」です。フローリング敷きのリビングとツインベッドルーム、和室、湯涌の山と満点の星空を楽しめる半露天風呂がついた部屋の総面積は、なんと60㎡もあります。金沢旅行を大切な人と贅沢に、ラグジュアリーな空間で楽しみたいなら、ぜひ利用してくださいね。

▼ 金澤湯涌温泉 百楽荘

おわりに:自分へのご褒美に、高級温泉宿で大切な人と贅沢な時間を楽しもう

年齢を重ねると、旅行に求めるものや質も変わってきますよね。安価な宿や食事では物足りなくなってきた、たまにしか行けない分、旅行中には贅沢したいという大人には、高級な温泉宿での滞在がおすすめです。高級温泉宿にはラグジュアリーな空間と料理、質の高いおもてなしなど、手軽で利用しやすい宿にはない独自の魅力があります。たまの贅沢に加賀へ温泉旅行に行くなら、高級温泉宿の利用も視野に入れて、プランを考えてみてくださいね。

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