家族や友人と行くにぎやかな旅行も良いですが、じっくり旅先の景色や歴史、自分自身に向き合える一人暮らしも魅力的です。
今回は一人旅のメリット・デメリットを、心身への影響についても述べながら解説していきます。
一人旅のメリットって?
複数人ではなく、一人旅だからこそ得られるメリットとしては以下が挙げられるでしょう。
実行の日時を、独断で決められる
家族や友人などと複数人で旅行する場合は、数か月前から皆の都合の良い日程を調整し、旅程についても打ち合わせをする必要がありますよね。
しかし一人旅なら、旅行の日時や内容について誰かと相談する必要がありません。
自分ひとりだけのスケジュールで日時を決められますし、何なら、旅行に行こうと思った当日中に出発することもできます。
旅先では、自分の思うように行動できる
どの観光施設に行くか、食事は何時にどこで食べるか、複数人で旅行に行くときはメンバー全員で話し合って決めることになります。
しかし参加者が自分のみの一人旅では、誰にお伺いを立てなくても、旅行中のスケジュールや行動を決められます。もちろん、気が変わったら急な変更も可能です。
どこにどんな順番で行こうと、何時に何を食べようと自由です。予定を中止したり、現地で仕入れた情報をもとに旅程を大幅に変更しても、誰にも迷惑がかかりません。
また、疲れから旅先で体調を崩したり、天候が崩れて「休みたい」と思ったときは、宿泊先に戻って一休みすることもできます。
旅行先での出会いを楽しめる
一人旅をしていると、同じく一人旅をしている人や現地の人から話しかけられることがあります。ときには挨拶がきっかけで交流が生まれ、友人が増えることもあるでしょう。
旅先での出会いと交流を心置きなく楽しめるのも、時間の使い方を独断で決められる人入り旅ならではのメリットと言えるでしょう。
一人旅はメンタルにもいい影響がある?
一人旅は、誰のことも気遣わずに「自分だけを喜ばせるための時間」と言えます。
クイーンズランド工科大学のビアンキ教授や、心理療法士エイミー・モーリンが行った一人旅に関する研究から、一人旅がメンタル面に以下のメリットをもたらすと解明されました。
- 一人旅がメンタル面にもたらすメリット
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- 自分の欲求を積極的に満たせるため、幸福感や自己肯定感が高まる
- 時間やお金の使い方を自分一人で決める必要があるため、自己コントロール力が高まる
- 旅中の判断や行動を通して、決断力や精神的な強さが向上する
- 自分のペースで歩く時間が持てて、ストレスの軽減・解消に役立つ
- 普段とは違った土地、環境に身を置くことで脳が活性化され、やる気や創造性が増す
- 旅の思い出を肯定的で、楽しい時間として思い出せるようになる
周囲の人間を気遣い、ときに他者の指示に従って営む日々の暮らしは、私たちに安定的な幸福とともに小さなストレスももたらします。
自分の欲望やペースを最大限に尊重しつつ新しい土地を堪能できる一人旅は、小さなストレスを積み重ねた私たちのメンタルに、良い影響を与えてくれるのです。
反対に、一人旅のデメリットは?
メリットと合わせ、一人旅のデメリットも理解しておきましょう。
複数人での旅行にない一人旅ならではのデメリットとしては、以下が挙げられます。
旅行先での感動や喜びを、共有できる人がいない
基本的に一人で行動する一人旅の間は、旅先でおいしいものを食べたり、美しいものを見ても、その感動を共有できる相手がいません。
トラブルになったときも、一人で対処しなければならない
急な体調不良やトラブルに見舞われたとしても、誰かの助けを借りることができません。
動けないほど具合が悪くても、トラブルからショックを受けていても、自分で関係先に必要な連絡して、一人で解決する必要があります。
割高な料金を求められたり、宿泊拒否される可能性がある
旅館では、基本的に一部屋に複数人が宿泊する前提で料金が設定されています。
このため、宿泊施設やシーズンによっては一人での宿泊を断られるか、割高の料金を請求される可能性があるでしょう。
おわりに:人間関係に疲れたら、一人旅で自分の心身を喜ばせよう
誰の指示や意見をうかがうことなく、自分一人の希望・判断で日時や旅程を決め、行動できる点が一人旅最大のメリットです。心の声に耳を傾け、欲望や希望を叶えてあげる自分を喜ばせる時間は、メンタル面にも良い影響を与えてくれるでしょう。前頭葉も鍛えられるので、安全面を考慮すれば、シニア・プレシニアの人にもおすすめできます。
ただし、何かトラブルがあった場合はすべて一人で対処しなければなりません。誰かと一緒に過ごすことに疲れ、自分を癒したいと考えているなら、一人旅もひとつの方法ですよ。
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