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長野・御嶽山は上級者向け!ロープウェイコースなら初心者にもおすすめ

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長野県・岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん)は、登山初心者・ベテランのどちらでも楽しめる登山スポットとして知られています。

今回は御嶽山の魅力・楽しみ方を、各登山コースの特徴やアクセス、入山時に準備すべき服装や持ち物などの情報と一緒に紹介していきます。

御嶽山・剣ヶ峰

御嶽山は標高3,067m、長野県と岐阜県にまたがって存在する活火山です。
登山口は王滝口、黒沢口、開田口、小坂口、日和田口の計5つ。
どの登山口から、どのルートで山頂をめざすかにより、その登山難易度はある程度調整できるようになっています。

ただし、2014年9月に起きた噴火の影響を受け、令和2年の春現在も黒沢口方面の御嶽山火口からおおむね1㎞以内の区域は、立ち入り制限が続いています。

御嶽山登山を計画する際には、立ち入り禁止区域と最新の火山の活動状況を確認のうえ、登山スケジュールを考えなければなりません。
この点は、他の山に入るときと大きく異なるポイントですので、しっかりと肝に銘じておきましょう。

なお御嶽山山頂までの道には、山荘や自然公園などの観光スポットに加え神社やお堂、滝行スポットなどの霊場が点在しています。
登山と観光を通して、この地域に暮らす人々に古くから信仰の対象とされてきた歴史も感じられるところが、御嶽山の大きな魅力と言えるでしょう。

ロープウェイなら御嶽山七合目まで一気に!

御嶽山には、標高1,570m地点の鹿の瀬(かのせ)駅から、標高2,150メートル地点の七合目の飯森高原(いいもりこうげん)駅まで、ロープウェイが運行しています。

七合目の飯森高原駅は、登山口のひとつである黒沢口の起点。
ここから視界が開け、眺望が良くなる八合目までは徒歩でおよそ1時間、山頂までなら4時間ほどで到達することができます。

このように歩く時間を調節できるなら、登山初心者や体力に自信のない人でも、御嶽山登山に気軽に挑戦できますよね。

御嶽山登山をするにあたり体力や技術面に不安があるなら、まずはロープウェイをうまく行程に組み込んで、難易度を調整して挑戦すると良いでしょう。

なお、ロープウェイを使えば気軽に行ける御嶽山八合目は、9月下旬~10月中旬にかけては鮮やかな紅葉を楽しめる絶景スポットとなります。

四季折々の魅力がある御嶽山ですが、特に秋の御嶽山は紅葉スポットとして有名です。
ぜひ、紅葉を楽しむついでにロープウェイを使った登山計画も立ててみてください。

▼ 御岳ロープウェイ

神社へお参りができる「王滝口」コース

ここからは、御嶽山に設定されている代表的な登山ルートの概要と特徴を紹介します。

まずは、王滝口から入山していく王滝口コースから。登りの所要時間はおよそ3時間、下りはおよそ1時間50分が目安となります。

起点となるのはおよそ200台の駐車が可能で、周辺にトイレや宿泊施設、レストランも整備された田の原駐車場です。
駐車場近くの鳥居をくぐって登山道に入り、最高地点の剣ヶ峰・王滝頂上をめざしていくルートになります。

このルートの特徴は、道中で御嶽神社の参拝ができること、そして歩きやすく舗装された道を通れるという点。
登山道に入ってすぐ、まずは600mほどなだらかな参道を登っていきます。登り切った地点にある参拝所で御嶽神社にお参りし、整備された登山道へと進んでいきます。

その後は大江大権現を通り、笹の間の登って赤土や石が露出したザレ場と呼ばれる道に入り、八合目の石室避難小屋を通り過ぎる頃には高い木がなくなり、視界が開けてきます。

この時点で、標高は2,475m。
さらに雪渓の脇を通って九合目へ入り、大のぞきの不動明王、王滝頂上山荘・王滝神社を通り過ぎて、剣ヶ峰の方面へ向かいます。

剣ヶ峰のすぐ下の御嶽山剣ヶ峰山荘、御嶽頂上山荘の山小屋を超えると、山頂に到着です。頂上からは周囲360度の眺望、深い青色をしたニノ池など、高所ならではの絶景を楽しむことができますよ。

幻の大滝や摩利支天山!「開田口登山道」コース

続いて、標高1,495m地点の開田口から登っていくルートについて説明していきます。

所要時間は登りがおよそ6時間、下りはおよそ2時間15分。おおまかなルートは、以下の通りです。

開田口登山道コースのおおまかなルート

  1. 七合目避難小屋
  2. 三ノ池⇒四ノ池
  3. 継子二峰(ままこにほう)
  4. 継子岳
  5. 五ノ池小屋
  6. 摩利支天(まりしてん)乗越
  7. 標高2,959mの摩利支天山(まりしてんやま)

開田高原登山口の駐車場から50mほど下ると、登山ポストが設置された登山口が見えてきます。ここを起点とし、林道を通ってまず4合目の目印である鳥居をめざしましょう。
最終的には御嶽山をかたちづくる峰のひとつ、摩利支天山の頂上到達をめざします。

王滝口に比べ低い標高地点から登山を始める、ロングコースです。
登るのが難しいようなコースではありませんが、急勾配も多いため体力・筋力は必要になります。

また、三ノ池や四ノ池などの見どころが標高の高い地点に集中しているため、九合目近くに至るまで道中の景色に大きな変化はありません。
針葉樹が立ち並ぶ森の中を、ただひたすら登っていくことになります。体力に自信があり、コツコツ歩くことを楽しめる人に向いたルートと言えるでしょう。

また上記以外にも、運が良ければ四ノ池からの水がそそいで発生する幻の滝を見られる可能性もあります。
ただし、幻の滝が見られるかどうかはその年の気候条件などにより左右されます。必ず見られるわけではないということは、理解しておいてください。

御嶽山へのアクセスと必要な服装

東京・関西・名古屋方面からの御嶽山のアクセス方法は、以下の通りです。

東京方面から

公共交通を利用する場合
  1. 中央本線特急あずさ「塩尻駅」
  2. 特急しなの中央本線「木曽福島駅」
  3. おんたけ交通バス「御嶽ロープウェイ」
車を利用する場合
高井戸インターチェンジからおよそ250㎞、所要時間は4時間ほど

関西・名古屋方面から

公共交通を利用する場合
  1. 中央本線特急しなの「名古屋駅」
  2. 中央本線特急しなの「木曽福島駅」
  3. おんたけ交通バス「御嶽ロープウェイ」
車を利用する場合
  • 吹田インターチェンジからおよそ300㎞、所要時間は4時間ほど
  • 名古屋インターチェンジからおよそ130㎞、所要時間は2時間30分ほど

また、2014年に噴火のあった御嶽山の登山時には、他の山に入るときよりも一層しっかりとした事前準備が求められます。

万が一の噴火や遭難、急な天候変化にも対応できるよう、以下の服装・持ちものを準備のうえ、山に入ってくださいね。

御嶽山登山に必要なもの

服装
長袖上着、長ズボン、リュックサック、厚手の靴下、登山靴、吸汗性のある下着、ヘルメット、手袋
持ちもの
防寒着、レインウェア上下、飲み物、非常食、タオル、ティッシュ、懐中電灯、地図、時計、応急処置のための薬や絆創膏

関連記事:登山泊の始め方-持ち物リストやパッキングのポイントは?テント場ってどんなところ?

おわりに:自分の体力や登山スキルに合わせ、ルートを変え御嶽山を楽しもう

活火山であり、2014年9月に噴火を起こした御嶽山は、比較的難易度の高い登山スポットとして知られています。しかし、設置されたロープウェイを使えば七合目まで歩かずに行くことも可能なので、その登山難易度は登る人によって調整可能です。安全に登山できるよう万全に準備したうえ、登山経験者なら開田口から徒歩で、初心者ならロープウェイも使って無理のない範囲で御嶽山を楽しんでくださいね。

木曽御岳温泉 つたや季の宿 風里
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一般社団法人 木曽おんたけ観光局

木曽御嶽山安全対策情報

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