小麦粉をベースにし、甘辛いソースをかけて食べるお好み焼き。カロリーが高くがっつりメニューのイメージが強いですが、実はヘルシーな食べ物だと言われています。
今回はお好み焼きがヘルシーだと言われる理由を、代表的な具材に含まれる栄養、期待できる健康への効果を交えながら解説します。旅先のグルメやお取り寄せを楽しむときの参考にしてください。
お好み焼は栄養バランスに優れている?
お好み焼きはタンパク質である豚肉、炭水化物である小麦粉、そしてキャベツを中心に複数の野菜を使って焼き上げる料理です。
このため、お好み焼きを1枚食べるだけで、主食・主菜・副菜を一度に食べるように、バランス良く栄養を摂取できます。
例えば、厚生労働省が1日当たりに摂取すべきと推奨する理想的な栄養バランス表に、お好み焼きの1枚分の数値を当てはめてみると、以下のようになります。
- 厚生労働省の推奨数値に対する、お好み焼き1枚あたりの栄養バランス
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- ビタミンC…279%
- 食物繊維…135%
- ビタミンA…127%
- ビタミンB2…146%
- ビタミンB1…81%
- カルシウム…71%
上記からお好み焼きを1枚食べるだけで、私たちの体に必要な栄養をバランス良く、かつ十分に摂取できることがわかりますね。
通常、栄養バランス良く食事を摂ろうと思うと、複数の料理を用意しなければなりません。
しかしお好み焼きなら1品のみ、切って混ぜて焼くだけで、バランスの良い食事を完成させることができるのです。
お好み焼きの材料の栄養は健康にどう役立つ?
一般的なお好み焼きに必ず使われている豚肉、キャベツ、小麦粉、卵、青ネギの栄養成分を鑑みると、お好み焼きには以下のような健康効果が期待できるでしょう。
消化器の調整と健康な体の維持
ビタミンCとビタミンU、カルシウム、食物繊維豊富なキャベツには、以下のような作用があります。
- 胃腸の調子を整え、排便をスムーズにする
- 食後の血糖値の上昇を緩やかにし、生活習慣病を防ぐ
- 加齢による体の劣化や老化を防ぎ、免疫力を上げる
また豚肉、ねぎ、卵に含まれるビタミンB1には疲労回復、豚肉と卵に含まれる必須アミノ酸には、体をつくる作用が確認されています。
このためキャベツ、豚肉、卵が入ったお好み焼きには胃腸の働きを助け、健康的な体を維持する効果が期待できるます。
エネルギーを効率的に摂取・代謝させる
お好み焼きの具材をつなぐ小麦粉は、私たちの体と脳を動かすエネルギー源・炭水化物です。
炭水化物は私たちの体に必要な三大栄養素のひとつですが、糖を主成分とするため、取り過ぎると肥満や血糖値上昇、生活習慣病の原因ともなってしまいます。
しかし、お好み焼きでは血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維をキャベツから、エネルギーへの変換をスムーズにしてくれるビタミンB1を豚肉から、一緒に摂取できます。
お好み焼きにして小麦粉を摂取すれば、他の方法で摂取するよりも効率的に、体を動かすエネルギーとして変換・代謝することができるのです。
おわりに:お好み焼きは栄養バランスの良い、ヘルシーな一品料理!
キャベツとねぎ、卵、豚肉、小麦粉を一緒に焼いて食べるお好み焼きは、野菜に含まれるビタミン類や食物繊維、肉類に含まれる必須アミノ酸、小麦粉の糖類を一度に摂取できます。本来なら主食・主菜・副菜で摂らなければならない栄養を、たった1枚でバランス良く摂取できる一品料理なのです。しかも、ひとつひとつの具材に含まれる栄養が他の具材が持つ栄養の働きを補ってくれるため、効率的な栄養吸収も叶えてくれます。
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