少ない調理時間でおいしく食べられるそうめんは、多くの人に親しまれる食材です。
しかし手軽な分、それだけでは栄養が偏るイメージもありますよね。今回はそうめんが持つ栄養と健康への影響、栄養バランス良く食べるためのポイントなどを紹介します。
旅先のグルメやお取り寄せ、贈り物を楽しむときの参考にしてください。
そうめんの健康上のメリット・デメリットは?
お米やうどんと同じ「炭水化物」に分類されるそうめんは、糖を豊富に含む食品です。
糖は私たちの体を動かし、生命活動を維持するのに欠かせない三大栄養素のひとつで、摂取すると体内でエネルギーに変換して使われます。
しかし小麦粉と塩、水、油を原料として作られるそうめんには、糖以外の栄養成分がほとんど含まれていません。
上記の栄養的な特徴を踏まえると、そうめんは私たちの健康に以下のメリット・デメリットをもたらすと考えられるでしょう。
- そうめんがもたらす、健康上のメリット
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- 食べやすいので、手軽に効率的にエネルギーを摂取できる
- シンプルな味なので、他の野菜や調味料と組み合わせてアレンジしやすい
- そうめんがもたらす、健康上のデメリット
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- 糖以外の栄養成分をほとんど含まないため、栄養バランスが偏ってしまう
- エネルギー変換に必要な栄養と一緒に摂らないと、カロリー過多になってしまう
効率良くエネルギー摂取できるという点では、そうめんは私たちの体にうれしい食品です。
しかし一方で、他の栄養成分と一緒に摂取しないと、極端な栄養バランスの偏りや肥満の原因にもなると覚えておきましょう。
栄養バランス良くそうめんを食べるにはどうすればいい?
そうめんを栄養バランス良く食べるには、ビタミンやミネラル、タンパク質など他の栄養を含む食品あわせて食べるのがおすすめです。
例えば、そうめんに使うタレや出汁、トッピングに以下のような食品を使うようにすれば、そうめんを食べるときの栄養バランスを良くすることができますよ。
- タレや出汁を工夫する
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- 市販のめんつゆではなく、昆布やシイタケを使って出汁を摂ればミネラル補給に役立つ
- 味噌を入れればタンパク質とビタミン類、酢を入れればクエン酸も摂取できるのでおすすめ
- キノコ類、海藻類をのせる
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- トッピングとしてキノコ類、海藻類を添えて一緒に食べると、食物繊維を補うことができる
- 薬味をたっぷり乗せて食べる
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- ネギにはアリシンが豊富
- そうめんがおいしい夏に旬を迎えるオクラには食物繊維、ミネラル類が豊富
- 香味野菜をはじめ、そのとき旬の野菜を薬味としてたくさん乗せると良い
- 鶏肉やチーズ、卵と一緒に食べる
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- 脂の少ない鶏のささみやムネ肉、チーズ、卵は上質なタンパク質
- ビタミン、ミネラル、体づくりに必要な必須アミノ酸も豊富なので、栄養バランスをグッと高めてくれる
おわりに:食べ方や味付けを工夫すると、そうめんも健康的に食べられる!
糖を主成分とするそうめんは、エネルギー補給には適した食品です。しかしそれだけを食事にしていては、栄養バランスがかなり偏ってしまいます。
健康的にそうめんを食べたいなら、旬の野菜や薬味、海藻類、きのこ類、脂質の少ない肉や卵など、糖以外の栄養をもつ食品と組み合わせて食べるようにしましょう。トッピングやタレ・出汁との組み合わせを工夫して、おいしく栄養価の高い方法でそうめんを味わってくださいね。
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