(画像:比地大滝キャンプ場HP)
沖縄には、青い海や白い砂浜だけでなく、沖縄本島北部の森林や山などの緑が多く残る「やんばる(山原)」もすばらしい観光スポットです。
今回は「沖縄ならではの自然を満喫したい」「涼を感じたい」という方向けに、やんばるを中心としたおすすめの森林浴スポットを紹介していきます。
比地大滝/国頭郡・国頭村
国頭村は沖縄本島北部の村で、「やんばる(山原)」と呼ばれる、固有種や絶滅危惧種などの動植物が生息する貴重な森があります。このやんばるの森の中にあるのが、沖縄本島で最も大きな滝・落差約26mの「比地大滝(ひじおおたき)」です。
比地大滝は亜熱帯雨林の中のオアシスのようなスポットで、入口から滝壺までは片道約1.5kmの遊歩道が整備されています。豊かな木々に囲まれながら、比地川の渓流沿いを歩く清涼感あふれる散策路で、心身を癒す効果があることから「森林セラピー®︎ロード」にも認定されました。中間地点にある赤い吊り橋は、雄大なやんばるの森を流れる比地川を真上から眺められる絶好の撮影スポット。
比地大滝遊歩道では、やんばるにのみ分布する愛らしい鳥「ホントウアカヒゲ」や、奄美大島の固有亜種「シリケンイモリ」といった珍しい森の生き物に遭遇することも。滝に辿り着くまでの間、木々の枝や空、足元も見ながら散策すれば、感動の出会いがあるかもしれません。
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭村 字比地781-1
- アクセス
- 沖縄自動車道「許田IC」から車で約50分
- 電話番号
- 0980-41-3636
- 入場時間
- 4月~10月:9:00~16:00、11月~3月:9:00~15:00
- 定休日
- 悪天候時(大雨、雷)
- 入場料
- 大人500円、小人300円
備瀬のフクギ並木/国頭郡・本部町
沖縄の観光名所「美ら海水族館」から程近い場所に、心が洗われるような美しい並木道があることをご存知でしょうか?
「備瀬(びせ)のフクギ並木」は、フクギという常緑広葉樹が約2万本も立ち並ぶ、海岸沿いの並木道です。緑の中に優しい木漏れ日と風が差し込み、一歩足を踏み入れればそこは非日常の世界。神秘的な癒しのトンネルとして、訪れる人々を魅了します。
沖縄は台風の多い県として知られますが、このフクギは並べて植えることで緑の壁となり、防風林の役割を果たします。かつて防風林は県内の至るところに存在しましたが、今ではその姿はほぼ見られなくなっており、備瀬のフクギ並木は「沖縄の原風景が残る場所」としても稀少価値の高いスポットです。
また、フクギは漢字で「福木」と書き、幸福を招く縁起の良い木とも言われています。入口からすぐのところにある、2本のフクギが寄り添うように生えた「夫婦福木」は、夫婦円満や幸せを運んでくれるパワースポットとしても人気◎。
備瀬集落付近を観光する方は、ぜひ立ち寄ってみては?緑のトンネルの先は備瀬ビーチへとつながっており、透明度の高い海や遠くの島々を望める絶景が待っています。
- 住所
- 沖縄県国頭郡本部町備瀬
- アクセス
- 沖縄自動車道「許田IC」から車で約40分
ガンガラーの谷/南城市・玉城
「ガンガラーの谷」は、数十万年前までは鍾乳洞だった場所が崩れてできた、豊かな自然が残る亜熱帯の森です。約1万8000年前に沖縄に住んでいた「港川人」の居住区ではと考えられ、今も発掘調査が行われている谷で、約14500坪の広大な面積の中で太古の世界を感じられます。
ガンガラーの谷は、専任ガイド同伴のツアーでないと入ることができない秘境の地。中ではガジュマルなどの亜熱帯植物が生い茂り、まるでジャングル探検をしているかのような気分を味わえます。ツアー途中では樹齢150年とも言われる「大主(うふしゅ)ガジュマル」、子孫繁栄のご利益があるとされる鍾乳石など、パワースポットも盛りだくさん。
谷の入り口には洞窟内のカフェも併設されており、非日常感を味わいながら休憩できるのも嬉しいポイント。夏でもひんやりと過ごしやすい空間なので、避暑に訪れてみるのもおすすめです。
(ツアーは完全予約定員制なので、必ずご予約を忘れずに!)
- 住所
- 沖縄県南城市玉城字前川202
- アクセス
- 那覇空港から車で約30分(「南風原南IC」から約10分)
- 電話番号
- 098-948-4192
- 営業時間
- 9:00〜17:30
- 定休日
- 年中無休(悪天候時はツアー中止)
- ツアー料金
- 大人2,500円、学生(中学生以上)1,500円(保護者同伴の小学生以下は無料)
- 予約
- 「ガンガラーの谷」公式HPから
おわりに:神秘的な森林浴スポットをお探しなら、ぜひ沖縄へ!
本州にはない、沖縄ならではの神秘的な森林浴スポットを3ヶ所ご紹介しました!どこもリフレッシュ旅にぴったりの場所なので、非日常的な空間や自然を体感したいという方や、パワースポットに興味がある方は、ぜひ現地での観光を楽しんでみてくださいね。
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