(画像:八丈島観光協会 より)
羽田空港から約1時間で行ける、東京都の離島「八丈島」。透明度の高いコバルトブルーの海に囲まれたダイビングで人気の観光地ですが、ヤシやガジュマルなど南国の木々の中、非日常的な森林散策ができるのも魅力の一つ。そこで今回は、八丈島ならではの大自然に癒される、おすすめの森林浴スポットをご紹介します。
恐竜時代のような景色に圧巻! 「ヘゴの森遊歩道」
「ヘゴの森遊歩道」とは、国の天然記念物・ヘゴシダが鬱蒼と茂った森を巡る、一周約2.2kmのハイキングコースです。足を踏み入れれば、そこは一面にシダ植物が広がる緑の世界。まるで恐竜時代にタイムスリップしたかのようなダイナミックな景観に、驚かされることでしょう。
ヘゴの森遊歩道では、伊豆諸島固有のラン科の植物、オーストンヤマガラやタネコマドリといった野鳥との出会えるのも楽しみの一つ。約5mもの高さのヘゴシダの葉から射す木漏れ日の中、鳥のさえずりをBGMに散策する非日常的な森林浴は、ここならではの癒し体験です◎。
なお、ヘゴの森は私有地のため、訪れたい場合は認定ガイド(ヘゴの森倶楽部)への事前予約が必要です。約2時間かけて、ガイドさんが森林の見所を丁寧に案内してくれるおすすめ散策ツアーなので、ぜひ予約を忘れずに。
- 住所
- 東京都八丈島八丈町中之郷
- アクセス
- 八丈島空港から車で約20分
- 電話番号
- 090-5779-7933(ヘゴの森倶楽部)
- 定休日
- なし
- 料金
- 一人2,000円
天然記念物「ポットホール」の造形美にうっとり
先ほどご紹介したヘゴシダだけでなく、八丈島には多くの天然記念物が存在します。その一つが、三原山・末吉の森の沢で見られる「ポットホール」です。
ポットホールとは、岩盤を流れる水路にできる窪みのこと。小さな穴に偶然溜まった小石が水流で回転し、長い年月をかけて岩を削って、穴が大きく深くなっていきます。
八丈島のポットホールは幾重にも重なった甌穴群(おうけつぐん)を形成しており、その造形美から町の天然記念物に指定されました。直径・深さ1mもの巨大なホールも点在し、計り知れない自然の力を感じられます。
ポットホールを訪れる方におすすめなのは、木漏れ日が射す晴れた日の午前中です。瑞々しい森の中、沢の水に濡れて輝く緑色の苔、落ち葉の美しさや風情は、一見の価値あり。マイナスイオンも満ちているので、自然の中で癒されたい方にピッタリのスポットです◎。
- 住所
- 東京都八丈島八丈町末吉
- アクセス
- 八丈島空港から車で約35分
- 電話番号
- 04996-2-1377(八丈島観光協会)
神秘的な色の「硫黄沼」&名瀑「唐滝」で癒しの沢歩き
緑豊かな三原山の魅力を肌で感じられるのが、「硫黄沼」から「唐滝」へのハイキングコースです。往復2時間半ほどの道のりで、そこまで急勾配ではないものの、川を渡ったりロープ伝いに登ったりと、ちょっとした冒険気分が味わえます。
コース途中の硫黄沼は、その名の通り硫黄成分が含まれており、天候によって青色や緑色、黄土色になることもある神秘的な沼。訪れたときに何色に見えるかは、その日のお楽しみです。
そしてコースの終着地にあたる「唐滝」は、落差36mを誇る八丈島最大の名瀑。岩肌を落ちる滝の荘厳な姿に圧巻されること間違いなしです。そよ風に揺られ、やわらかく降り注ぐ滝のミストを浴びれば、マイナスイオンとの相乗効果でリフレッシュ効果も得られることでしょう◎。
滝の岩肌や周辺には鮮やかな緑の苔が美しく繁茂しており、運が良ければ滝に虹がかかることも!森林散策をしながら、八丈島でしか見られない絶景を見たい方は、ぜひハイキングにチャレンジしてみては?
- 住所
- 東京都八丈島八丈町樫立
- アクセス
- 八丈島空港から車で約20分
- 電話番号
- 04996-2-1377(八丈島観光協会)
おわりに:八丈島は、自然の造形美の宝庫。都会の喧騒を忘れてリフレッシュ
かつて「日本のハワイ」とも呼ばれた八丈島は、天然記念物のヘゴシダの森、ポットホール、神秘的な色に染まる硫黄沼など、まさに自然の造形美の宝庫。都心からわずか1時間とは思えないほどの絶景と出会えます。雄大な自然に触れるリフレッシュ旅行がしたい方はぜひ訪れてみてください。
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