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ローリエ(月桂樹の葉)にはどんな栄養があるの?

ローリエ(月桂樹の葉)のイメージ画像 お野菜辞典
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ローリエ(月桂樹の葉)はアジア原産のハーブです。野菜としての栄養も期待でき、アジア料理を始め各国の料理に使える便利で身近な食材でもあります。
今回は、ローリエの栄養効果と料理での使い方のコツ、保存のポイントについて食材大辞典としてまとめました。

ローリエの栄養に期待できる栄養効果って?

ローリエ(ベイリーフ)は、月桂樹の葉を乾燥させたものです。月桂樹の葉は古くから香辛料や薬用に使われてきたもので、次のような栄養効果があります

消化の促進
  • 成分や香りにより胃の不調を改善し食べ物の消化吸収を助ける働きがある
  • 肝臓や腎臓の働きをよくして疲労感を緩和する
血行の促進
  • 香り成分シオネールには血の巡りをよくする働きがある
  • 冷え性の改善、ニキビや生理痛など冷えによるトラブルを解消する
炎症を抑える
  • ピネンやサビネンといった成分には炎症を抑え痛みを緩和する働きがある
  • リウマチなどの関節痛や、神経痛、生理痛などを抑える
抗酸化作用
  • 香り成分オイゲノールには強力な抗酸化作用がある
  • 細胞を修復し免疫力を高めることで動脈硬化など体のさまざまなトラブルを予防する

なお、ローリエの精油はアロマテラピーにも使用され、精神の安定やリラックス、疲労感を解消しリフレッシュする効果があります。また、香り成分のほかにもビタミンAやビタミンB群、ビタミンCをはじめ、カルシウムや鉄、マグネシウムなどのさまざまな栄養素を含んでいます。

ローリエを保存するポイントって?

月桂樹の葉は、乾燥させるとさらに香りが際立ち効能も増すといわれています。ローリエを保存する場合は煮沸消毒した瓶の中に入れたり、密閉した容器の中に入れておくとよいでしょう。

うまく保存するポイントは湿度です。乾燥させたローリエは湿気に弱いので常温で保存するなら乾燥剤などを入れて保存します。
また、日当たりのよい場所に置いておくと変色してしまう場合があるので注意しましょう。密閉容器に入れて冷蔵庫などで保存すれば香りもとぶことなく安心です。

ローリエはどうやって使ったらいい?

洋風の料理に使うと、より香りが引き立ち料理に深い味わいをつくります。次のように使ってみましょう。

煮込み料理などに入れる
  • カレーやシチューをはじめとしたさまざまな煮込み料理で具材を煮込むときに、ローリエを2~3枚傷をつけてから鍋に入れる
  • より香りが際立ち料理の味が良くなるとともに、肉や魚介類の臭みを消してくれる。マリネに入れてもより味が引き立つ
パウダーを使って肉の臭みを消す
  • 肉を焼く前にローリエのパウダーを肉に擦り込めば、簡単に肉の味だけを引き出し臭みを感じない肉料理になる
  • 特にラムなど臭みが強いものによい
魚の臭みを消す
  • 魚にローリエを擦り込み、その後オリーブ油やバターでソテーすると、臭みを上手に消しながら魚のうまみをしっかりと味わえる
  • ホイル焼きに入れて包むとローリエの清涼感と甘みを魚に閉じ込めて臭みを感じさせない
お茶として楽しむ
  • 葉をミルで挽いたものをお湯で煮出せば、ハーブティーとして楽しむことができる

おわりに:消化や血行の促進、炎症・痛みの緩和、抗酸化作用など、さまざまな効能があります

薬用としても使われてきたローリエ(ベイリーフ)は多様な栄養素を含んでおり、特に香り成分には消化や血行の促進、炎症や痛みの緩和、抗酸化作用のほか、精神安定作用などがあります。胃の不調の解消をはじめとして、老化や生活習慣病の予防、心身の疲労回復などに広く役立つハーブです。

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