ビールにも健康面でメリットがあるって本当?

グルメでケア
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熱い時期に、特においしくなるビール。あまり体に良いイメージのアルコール飲料ですが、健康にはどんな影響を及ぼすのでしょうか。

今回はビールの健康への影響を、おすすめの種類・飲み方と一緒に解説していきます。旅先のグルメやお取り寄せを楽しむときの参考にしてください。

ビールを飲むと健康的なメリットがある?

ビールは大麦の種子を発芽させた麦芽、アサ科の植物であるホップ、水、アルコールへと発酵させるビール酵母の4つの原料から作られています。

ビールの原料、それぞれの役割と含有成分

麦芽
  • ビールという酒の主原料であり、ビールの色を左右する
  • ビタミンB群、葉酸、パントテン酸、イノシトールなどのビタミン類が豊富
  • カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどミネラル類が豊富
ホップ
  • 製造過程での腐敗やカビの繁殖を抑え、ビールの苦味と香り、泡を作り出す
  • 女性ホルモンに似た働きを持つフィストロゲンを含んでいる
  • ワインとは異なる種類で、体への吸収率の良いポリフェノールが豊富
ビール酵母
  • ビールを発酵させ、アルコール飲料にする微生物で、ビールに風味や個性を生み出す
  • ビタミンB群、タンパク質、食物繊維、核酸などの栄養成分を含んでいる

上記の通り、ビールはただアルコールをたくさん含む飲料ではなく、ビタミンやポリフェノールをはじめ、原材料由来の栄養成分をたくさん含む飲み物なのです。このため、適量を守って飲むことを大前提とするならば、ビールには以下のような健康効果が期待できます。

ビールに期待できる健康効果

ポロフェノールの抗酸化作用で、発がんや発病を防ぐ

加齢による細胞の劣化・老化を防ぎ、血管や内臓、皮膚や粘膜を正常で健康な状態に保つ作用のことを抗酸化作用と言います。

ビールに含まれるポリフェノールは、この抗酸化作用が強い栄養成分。適量のビールを飲むことで加齢によって発症リスクの高まる以下の疾病を予防・改善する効果が見込めます。

  • 高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病
  • 生活習慣病が原因で起こる動脈硬化や心疾患、脳疾患
  • 血管を柔軟にし、全身への血流を促進する
  • 細胞の代謝促進、血流の促進による肌や粘膜を健康に保つ
  • 認知症の発症リスクを低減し、脳機能低下を遅らせる

ビタミンとミネラルの作用で、体調を良くしていく

エネルギー代謝や骨・歯・血液の生成促進、体内の塩分・水分量の調節や排泄など、ビタミン類とミネラル類は私たちの健康をトータルにサポートしてくれています。
適量のビールを飲むことは、ビタミン類・ミネラル類を摂取することで、以下の健康効果を期待できるようになるでしょう。

  • 骨が脆く、スカスカになる骨粗鬆症の発症や進行を防ぐ
  • 利尿作用により、体の余分な水分や体内の結石を尿として排出する
  • ホルモンバランスによる女性特有の不調、肌荒れ、冷えを改善する
  • 便秘を解消し、疲労回復を促進する

健康面で考えると、どんなビールがおすすめなの?

ビールによる健康効果を得たいなら、ホップの使用量が多く苦みが強い「IPA」がおすすめ。

IPA(アイ・ピー・エー)とは

「インディア・ペーエルエール」の略。
19世紀、イギリスが当時の植民地であるインドにビールを船で運ぶために考え出された製法のビールのことです。
過剰な発酵と腐敗を防ぐため、通常のペールエールよりも多量の麦芽を入れてアルコール度数を、ホップを加えて腐敗予防対策をしたことから生まれました。

ホップの使用量が多いということは、それだけ抗酸化作用を持つポリフェノールの含有量も多いということです。
IPAはアルコール度数が高く、苦みが強いため、味わいだけを見ると好き嫌いの分かれるビールですが、他のビールに比べ高い健康効果が期待できます。

ビールを飲むときに健康効果を第一に考えるなら、他の銘柄ではなくIPAと書いているものを選び、適量飲むのが良いでしょう。

ビールを飲むとき、どんなことに注意すればいい?

健康に配慮してビールを飲むために守るべき注意点は、以下の2つです。

何よりもまず、適量を守ること

アメリカの研究結果によると、1日あたりのビールの適切な摂取量は633mlといわれています。

350ml缶に換算するとだいたい2~3本、ジョッキでは大ジョッキ1杯分くらいの量です。
これらの適性摂取量を最大値と考え、あとは体調に配慮しながら、しんどくならない程度の量を飲むようにしてください。

体への負担を減らす工夫をすること

アルコールを摂取することへの体の負担は、おつまみや飲み方を工夫することで、ある程度軽減できると考えられています。

枝豆やソラマメ、ナッツ類をつまみにしよう

タンパク質やビタミンB、ビタミンC、カリウムなど枝豆には肝臓でのアルコール分解を助けたり、水分の排出を助ける作用が期待できます。
アルコールの摂取はどうしても肝臓に負担をかけますから、ビールを飲むときは体への負担を軽減する豆類をおつまみにするのがおすすめです。

レバーやエビ、他の酒類との摂取は控えて

ビールの飲みすぎが一因となるとされる疾患のひとつに、痛風が挙げられます。
痛風は、腎臓の機能低下により血中の尿酸値を適切に保てなくなり、結晶化することで関節に腫れや痛みが発生する病気です。

このため、ビールに含まれる成分が直接発症に関係しているわけではありませんが、原因物質であるプリン体豊富な食品と一緒に飲むと発症リスクは高くなります。

エビやレバー、魚の干物などに含まれるプリン体量はビールの数十倍です。
これらをつまみにビールを飲むと腎臓への負担が大きくなり、痛風を発症するリスクが急増しますので、避けてくださいね。

また、他の酒類と一緒に飲むのもアルコールの1日当たりの適性摂取量を上回る原因となりますので避けましょう。

合間に水を飲んで、体内のアルコール濃度を薄めよう

ビールを飲んでいる途中で時々水を飲むようにすれば、血中のアルコール濃度を薄めることができます。
アルコールによる身体への負担を軽減できますから、ビールを飲むときはチェイサーとして水を用意し、3口に1回くらい飲むようにしてください。

おわりに:ビールは栄養たっぷりの飲料!適量飲むなら健康に良い!

麦芽、ホップ、水、ビール酵母を原料に作られるビールには、原料由来の栄養成分が豊富に含まれています。アルコール飲料であるため「体に悪い」イメージを持たれがちですが、実は適量を飲むなら、高い抗酸化作用を期待できる健康飲料とも言えるのです。

ただし、これはあくまでその人に合った適量を飲む場合に限ってのこと。食べ合わせや摂取量次第では体への負担が大きくなりますので、注意点を守って飲むようにしてくださいね。

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