滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山は、関西有数の登山スポットとして知られています。
今回は伊吹山の楽しみ方について、登山とドライブ2つの方面から紹介。ぜひ行ってほしいおすすめの観光スポットや、ナイトハイクについても述べていきます。
関西の名峰「伊吹山」は親しみやすい登山スポット
標高1,377m、滋賀県最高峰である伊吹山は関西屈指の名峰として知られ、季節を問わず多くの登山客が訪れているスポットです。
関西百名山だけでなく花の百名山、そして日本の百名山にも選出されている、全国的に景勝地として著名な山でもあります。
そんな伊吹山に登り、登山や景色を楽しむ方法は2つ。
まず1つ目は、滋賀県米原市上野の登山口から登山道に入り、徒歩で山を登る方法です。
そしてもう1つは、岐阜県関ケ原町から有料道路「伊吹山ドライブウェイ」に入り、9合目にある「スカイテラス伊吹山」の駐車場まで車で行ってから徒歩で山頂をめざす方法。
次項からは、それぞれの方法についてより詳しく見ていきましょう。
伊吹山の標高は?登山時間はどのくらい?
まず、登山口から徒歩で伊吹山山頂をめざす場合の登山コースについて、基本的な情報を紹介していきます。
麓から山頂まで、登山口から歩いて伊吹山を登る場合の所要時間は片道でおよそ3時間30分、距離にしておよそ6㎞です。
途中、中間地点となる3合目で休憩を取ると考えると、片道でおよそ4時間の行程と考えておけば良いでしょう。
初心者でも比較的登りやすい道だと言われていますが、場所によっては大きな岩が転がっていたり、石が多く歩きにくいところもあります。
決して軽装で臨まず、登山に適した靴・服装・準備物を装備のうえ、入山するようにしてくださいね。
関連記事:登山のレインウエアの選び方-ゴアテックスってどんな素材?
山登りもいいけれど伊吹山へのドライブウェイ利用もおすすめ
次に、伊吹山ドライブウェイを利用してスカイテラス伊吹山の駐車場から、山頂をめざす場合について解説します。
有料道路・伊吹山ドライブウェイは、伊吹山に登るための唯一の自動車道路です。見晴らしが良い道路で、景色を楽しみつつ快適に9合目まで伊吹山を登ることができます。
- 伊吹山ドライブウェイの基本情報
-
- 総延長17㎞、幅員6.5m
- 起点は、岐阜県不破郡関ケ原町大字関ヶ原宇寺谷1586
- 終点は、滋賀県米原市大久保宇野田山1632
- 制限速度は原則30㎞/h、一部20㎞/h
- 勾配は平均で6.4%、最急勾配10%
なお、スカイテラス伊吹山の駐車場には最大で600台の車を駐車することができます。
スカイテラス伊吹山からの登山ルートは、東登山道・中央登山道・西登山道の3つです。
花の季節なら、いずれのルートでも花畑を楽しみながら山頂をめざせます。中央登山道と西登山道なら、普段着など軽装でも大丈夫でしょう。
ただし、東登山道を通るときはしっかりした防寒具や装備を揃えることをおすすめします。
伊吹山の花畑や山頂からの琵琶湖の眺めが最高!
ここからは、伊吹山登山で楽しめる景色・スポットについて紹介していきます。
麓から山頂まで続く天然のお花畑
伊吹山には、イブキコゴメクサ、コイブキアザミ、ルリトラノオなどの固有種を含め、およそ1,300種類もの植物が分布しています。
また固有種以外にも、ここで初めて確認された種類という意味で「イブキ」という名前を持つ植物も多数。春から秋にかけては、麓から山頂までずっと咲き誇る花々を楽しめますよ。
日本最大の湖、琵琶湖を大パノラマで望める
滋賀県最高峰である伊吹山の周りには、景色を遮るような高いものがありません。
このため1合目あたりから山頂までずっと、視界が開けた大パノラマの状態で日本最大の湖である琵琶湖を眺めながらの登山を楽しめます。
山頂でゆったり、休憩や食事、写真撮影を楽しめる
伊吹山の山頂は、他の山々と比べても広くゆったりとしています。スペースにも余裕があり、6件もの山小屋や飲食店、伝説にちなんだヤマトタケルノミコト像も設置されています。
- 伊吹山のヤマトタケルノミコト伝説
- その昔、山に住まう荒神を討伐するべく、ヤマトタケルノミコトが伊吹山に登ったという話。
伝説によれば、荒神退治のために伊吹山に登ったヤマトタケルノミコトは山の神の怒りに触れ、高熱を出して倒れた。
その後、少し山を下って湧き水を飲んだことにより回復し、山を下りたとされる。
遮るもののない山頂でゆっくりと景色を眺めながら、湧き水で入れたコーヒーや食事を摂りながら休憩したり、ヤマトタケルノミコト像の前で記念撮影したり。
広々とした山頂で観光地のような楽しみ方ができるのも、伊吹山登山の魅力のひとつです。
伊吹山の夜ハイキングで夜景やご来光を楽しめる
伊吹山では、暖かい夏の時期を中心に暗いうちから出発して夜景を見ながら登山し、山頂でご来光を拝むナイトハイクも盛んに行われています。
暗闇が支配する夜の山は、昼間とはまた違った雰囲気があります。五感を研ぎ澄まし、時間の経過を肌で感じながら進む登山は、新鮮な経験となるでしょう。
興味のある人は、ぜひナイトハイクで夜の山の表情も楽しんでみましょう。
おわりに:徒歩だけでも、ドライブと一緒でも伊吹山登山は楽しめる!
春から秋にかけ麓から山頂まで花が咲き誇る伊吹山は、関西と日本の百名山、そして花の百名山にも数えられる名峰です。滋賀県で最も高い山であるため、1合目から山頂まで開けた視界のまま雄大な琵琶湖の景色を楽しめます。
また岐阜県側から伊吹山ドライブウェイに入れば、9合目まで車で行って山頂までの軽い登山を楽しむことも可能。季節や時間、登山の方法を変えながら、さまざまな方法で伊吹山を楽しんでくださいね。
コメント