北海道の銘菓「白い恋人」のパッケージモデルになった利尻山がそびえる、最果ての島「利尻島」。一日あれば車で一周できる小さな島ですが、大自然が織りなす絶景や、ここでしか生息していない高山植物など見所がたくさん。今回は、原生林も多く残る自然の宝庫・利尻島ならではの、おすすめ森林浴スポットをご紹介していきます。
利尻島自然休養林−島で一番美しい「逆さ富士」は絶景!
利尻島のシンボルである日本百名山「利尻山」の、勇壮な姿を眺めながら森林散策ができる場所が「利尻島自然休養林」。登山ルートの一つ・鴛泊(おしどまり)コースの登り口にある、澄んだ空気と豊かな緑に囲まれた憩いの森で、「森林浴の森百選」にも選ばれています。
原生林の中を歩く散策路の途中にある、オモベツ川に架かる吊り橋「思い出橋」は、川のせせらぎと一面の緑に癒される絶好の森林浴スポット。さらに道の先を歩くと、利尻島で一番美しい「逆さ富士」に出会える「姫沼」の姿が!
原生林に囲まれた神秘的な姫沼、そして水面に映る見事な逆さ富士の美しさには、きっと息を飲むことでしょう。沼を1周できる散策路も整備されているので、森林浴がてら手軽にトレッキングを楽しむことも可能です◎。
また、鴛泊コースの3合目付近では「日本名水百選」に選ばれた湧き水・「甘露泉水」を飲むことができます。まろやかな甘みを感じる利尻山の伏流水は、登山客にも地元住民にも愛された名水で、「利尻の水」として商品化もされているほど。森林散策中に乾いた喉を潤しに、足を運んでみてはいかがでしょうか?ペットボトルに入れて持ち帰るのもオススメです!
- 住所
- 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字富士野(利尻富士町北麓野営場)
- アクセス
- 鴛泊フェリーターミナルから車で約10分
- 電話番号
- 0162-23-3617(宗谷森林管理署)
- 定休日
- 利尻北麓野営場は、10/17~5/14まで冬季閉鎖
森林散策後は、「利尻富士温泉」で癒しのひとときを
平成8年、利尻島で発掘された温泉が「利尻富士温泉」です。筋肉痛や神経痛を回復させる効果があるとされ、この名湯に浸かれる利尻富士温泉保養施設には年間約6万人が訪れるそう。
利尻島の自然を満喫した一日の締めくくりには、木々に囲まれながら利尻富士を眺められる露天風呂で、ゆっくり疲れを癒してはいかがでしょうか?
足湯が好きな方には、利尻富士温泉保養施設に隣接する「遊泳館」横の足湯がおすすめ。6月上旬〜10月中旬までの期間限定ですが、こちらは無料で利用することができます。
- 住所
- 利尻富士町鴛泊字栄町(利尻富士温泉保養施設)
- アクセス
- 鴛泊フェリーターミナルから徒歩約20分
- 電話番号
- 0163-82-2388
- 営業時間
- 6~8月:11:00~21:30、9月~5月 12:00~21:00
- 定休日
- 不定休(11月~4月は月曜定休)
- 入浴料
- 大人:500円、小学生:250円
利尻町森林公園−お花見・キャンプ・BBQも楽しめる森林浴スポット
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利尻町・沓形(くつがた)の市街地近くにある、「利尻町森林公園」。自然そのままを活かした遊歩道が整備されており、木々の香りや四季折々の草花に包まれながら、癒しの森林浴タイムを満喫できる穴場スポットです。
特におすすめの訪問時期は5月頃です。利尻島は、例年5月下旬以降に桜の開花が始まる「日本一遅い桜」の咲く場所で、森林公園は桜の名所の一つ。この時期にはオオバナノエンレイソウ、ヒトリシズカ、クロユリ、チシマフウロ、キジムシロなど色とりどりの花々を見ることができます◎。「花の島」と呼ばれる利尻島の景観を楽しみつつ、緑の中を散策できる一石二鳥のスポット!
5〜10月はキャンプ場やBBQ施設も利用できるので、家族や友人と一緒に食事をしたり、一晩テントやバンガローで過ごしたりするのも素敵な思い出作りになりそうですね。
- 住所
- 北海道利尻郡利尻町沓形字富野
- アクセス
- 沓形港から徒歩約15分
- 電話番号
- 0163-84-2345(利尻町建設課)
- 営業時間
- 8:00~19:00(バーベキュー施設・キャンプ場:14:00~翌10:00、バンガロー:14:00~翌9:00)
- 定休日
- 11〜4月は冬季休業
- 料金
- バーベキュー施設:無料、バンガロー:1棟につき1名2,500円(事前予約必須)
おわりに:森林浴をしつつ絶景も眺めたい人は、ぜひ利尻島へ!
利尻島ならではの景観を楽しみつつ、森林浴もできるおすすめスポットをご紹介しました。姫沼に映る逆さ富士、百名水に選ばれた甘露泉水、日本一遅く開花する桜、ここでしか自生しない高山植物などなど、利尻島は大自然の素晴らしさを体感できる島です。稚内からフェリーで1時間程度で行ける手近な島なので、北海道旅行の際はぜひ足を運んでみては?
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