服装も、あなたのランニングをより快適で安全なものにするための重要な要素です。
そこで今回は、季節や時間帯・天候に合わせたランニングウェアの選び方のポイント、そしてウェアと一緒に使いたい便利なランニンググッズの情報を紹介していきます。
ランニングの服装の基本はコレ!
ランニングをするにあたり、ランナーが用意すべき基本的な服・小物は以下の通りです。
- ランニング時の基本的な服装
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- 吸汗性、速乾性に優れた着心地の良いランニングウェア
- 動きをサポートし、寒さや日差し、ケガから体を守るランニングタイツ
- クッション性が高く、前へ走るという動きに特化したランニングシューズ
上記のうち、ウェアの下に履くランニングタイツは、なんとなく「上級者」「大会に出る選手が履くもの」というイメージが強いのではないでしょうか。
実際、健康やダイエットのためにランニングを始める場合、初期コストを抑えるために専用のウェアやタイツを準備しない、という人も多いです。
しかしランニングタイツには、下半身へのサポーターのような役割が期待できます。
このため、まだまだ走るという行為に体が慣れていないためフォームが乱れやすく、ケガが起こりやすい初心者こそ、着用を推奨されているのです。
またランニング時には、ウェアとタイツに加えインナー、つまり下着も運動による蒸れや摩擦に強いスポーツ用のものを使うことをおすすめします。
男性ならスポーツ用のショーツを、女性はスポーツ用ショーツに加えて乳房の揺れ・損傷を防ぐスポーツ用ブラも着用すると良いでしょう。
夜ランは安全性に注意!夜に走るときの服装の選び方
暗く、周囲の人・状況が見えにくくなる夜のランニングでは、それだけ他の人や物、車にぶつかる事故のリスクも高くなります。
また日中に比べ気温も下がるため、寒さによる体温の低下や体調の悪化も心配です。
夜のランニングで着用するウェアには、吸汗性・速乾性だけでなく周囲からの見えやすさと耐寒性も強く求められるということになります。
安全に、体調を崩すことなく夜のランニングを楽しむためのウェア選びのポイントは、以下の通りです。夕方以降にランニングしようと考えているなら、参考にしてくださいね。
- 夜のランニングに適したウェア選びのポイント
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- 周囲から見えやすい白、オレンジ色、黄色、黄緑色などの明るい色を選ぶ
- 蛍光色、または光を反射するリフレクター機能のついたウェアを選ぶ
- リフレクター機能のないウェアを着るなら、反射材やLEDライトを身に付ける
- ウインドブレーカーなど、防風性に優れたウェアを選ぶか、上着としてプラスする
- 防風性に優れたウェアの下に、吸汗性・速乾性に優れたウェアを着る
- 冬など寒さの厳しい時期の夜間は、防風性に加え保湿性に優れた上着や手袋をつける
季節ごとに服装を変えて走る方がいいのはどうして?
前項でも少し触れましたが、気温や湿度の変化による体調悪化を防ぎ安全にランニングを楽しむためには、各季節に合ったウェアを着る必要があります。
以下に春夏秋冬、季節ごとに選ぶべきランニングウェアの特徴をまとめました。
参考にしながら、各季節の気温・湿度に合わせたランニングウェアを準備しましょう。
- 春に適したランニングウェア
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- 基本的には通気性が良く、吸汗性・速乾性に優れたもの
- 暖かい日であれば、上記素材のTシャツと短パン、タイツでOK
- ただし、朝晩は冷えるので通気性と防寒性に優れた上着やウェアも必要
- 夏に適したランニングウェア
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- 吸汗性と速乾性に優れたTシャツと短パン、7分丈タイツがおすすめ
- 服で覆われていない部分には日焼け止めクリームを塗り、帽子をかぶる
- できるだけ肌の露出と日焼けを予防したいときは、アームカバーも使おう
- 基本的に日中の暑い時間帯は避け、早朝か夕方以降の時間帯に走る
- 以上の日焼け、熱中症対策を必ず講じたうえで、体調が悪くなったら中止する
- 秋に適したランニングウェア
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- 基本的には通気性が良く、吸汗性・速乾性に優れたもの
- 暖かい日であれば、上記素材のTシャツと短パン、タイツでOK
- ただし、朝晩は冷えるので通気性と防寒性に優れた上着やウェアも必要
- 冬に適したランニングウェア
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- 基本的には長袖Tシャツと長ズボン、または10分丈のタイツと短パンを着用
- 上記のうえから、防寒性と保湿性に優れた厚手のウインドブレーカーを着る
- 気温に応じ、耳当てやネックウォーマー、手袋をプラスすると良い
なお、ランニングウェアは必ずしも有名なスポーツメーカーやスポーツブランドのものを使わなくても構いません。
ファストファッションのブランドや量販店でも、ランニングに適した通気性や速乾性に優れたTシャツやパンツを販売しているところはあります。
あなたの住む地域や経済状況に合わせて、好きなブランドのウェアを準備しましょう。
雨の日も走りたいときはどんな服装がおすすめ?
視界が悪く、地面が滑りやすくケガのリスクが高まる雨の日は、ランニングには適していません。
安全面を考慮すると、雨の日にはランニングをしない方が良いでしょう。外でランニングをする代わりに、室内で踏み台昇降や筋トレをすることをおすすめします。
どうしても雨の日にランニングをしたいときは、服装にも相応の対策が必要です。
以下に、夏と冬の季節別に雨の日のランニング時の服装選びのポイントをまとめましたので、覚えておいてくださいね。
- 夏の雨の日、服装選びのポイント
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- 帽子を被り、視界を遮る雨と日差しから守る
- 熱中症対策を優先し、多少の雨なら当たってもOK
- 冬の雨の日、服装選びのポイント
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- 防風・防水性に優れたウインドブレーカーを着て、低体温症から体を守る
- 撥水加工の施された手袋と帽子も着用し、とにかく雨に当たらないようにする
- ウェア全体に、防水スプレーを振り防水性を高めてからランニングに出かける
夏のランニング中に降る雨は「シャワーラン」とも呼ばれ、一部では高温多湿状態のランナーの体を冷やす、恵の雨とも捉えられています。
このため体調にもよりますが、夏は視界さえ確保できれば、多少の雨に当たって体温が下がっても大丈夫でしょう。
一方で、冬は雨による体温の低下が低体温症の引き金になる可能性が高く危険です。とにかく雨で肌を濡らさないよう、体温を下げないよう気を付ける必要があります。
走る距離・時間も晴れているときの半分くらいにして、帰ったらすぐにシャワーで体を温め、回復させるようにしてくださいね。
ウェア以外にも!あると便利なランニンググッズ
ウェアとタイツ、シューズの基本的なランニング装備に加え、あると便利なグッズとしては以下が挙げられます。
- スポーツメーカーが作る、サポート機能の高いタイツ
- 日よけのためのサングラスと帽子
- 心拍数や走行距離、タイムを計り記録するウォッチ
- 脱水や低血糖を防ぐための水、飴、チョコ
- 家の鍵やスマホ、食べ物や飲み物を入れておくボトルポーチ
ランニングが楽しくなってきたり、走るなかで必要性を感じるようなら、購入しましょう。
おわりに:通気性と速乾性に優れたシャツとパンツを基本に、季節・時間帯に合わせランニングウェアは変更しよう!
気温が高く明るい日中と、気温が下がり暗くなる夜間では、適切なランニングウェアは異なります。1日のなかでも時間帯によって適したウェアが変わるのですから、季節が変わるとなると、身に付けるべきウェアは大きく変わってきます。ランニングウェアは通気性・速乾性の良いTシャツとパンツ、タイツを基本に、時間帯や季節により着方や材質を工夫する必要があります。本記事を参考に、状況に合ったランニングウェアを選んでくださいね。
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