SUP(サップ)というスポーツを知っていますか?近年になって登場した水辺で楽しめるスポーツで、健康に良いと人気を集めています。
今回はSUPの魅力を、特に体験することで得られる健康効果と楽しみ方に注目して、解説していきます。
SUPってなに?どんな魅力があるの?
SUPとは「Stand Up Paddleboard」の略で、ハワイで誕生したスポーツのこと。もともとはサーフボードにカヌーのパドルを持って乗った遊びから、誕生したとされます。
用いる道具は、体を乗せるボートと水を漕ぐパドル、そしてボートと体を足でつなぐリーシュコードの3つ。
現在、ハワイのみならず世界中で楽しまれるようになったSUPの魅力は、以下の通りです。
- サーフィンより難易度が低いため、筋力や波乗り技術がない人、シニア・プレシニアの人も楽しめる
- 安定して立ち乗りできるようになれば、板の上でヨガや釣りなども楽しめる
- 漕ぎながら景色を楽しめるので、季節ごとの自然や景色を楽しむのに適している
- 水面を進む独特の感触や、波の音など、五感で自然を堪能できるのでリラックスできる
- 水上でバランスを取るのに体幹を使うので、楽しみつつインナーマッスルを鍛えられる
- パドルを漕ぐ動きが有酸素運動となり、心肺機能の向上や筋力増強効果が期待できる
- 波がなくても楽しめるので、川や湖、プールなどあらゆる水辺で楽しめる
SUPをするとどんな効果が期待できる?
ここからは、SUPを通して得られる心身への健康効果について、より具体的に理解していきましょう。
骨盤周り、肩甲骨周りを中心に体幹が強化される
ボードの上でバランスを取りながら立つ動き、そしてパドルを漕ぐ動きのどちらも、骨盤・肩甲骨周辺のインナーマッスルを鍛えるのに非常に効果的です。
具体的には大腰筋(だいようきん)や小腰筋(しょうようきん)、腸骨筋、そして棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、小円筋が鍛えられます。
筋肉の柔軟性、血行が良くなることで体の痛みが軽減する
先述した骨盤・肩甲骨周りのインナーマッスルは、デスクワークや普通に生活するだけではほとんど刺激されません。
筋肉は動かせば柔らかくなり、周囲の血流を促進します。するとこわばりが緩和されて、筋肉の緊張が原因で起こっていた痛みやコリが解消されていくのです。
このため、SUPで腰・肩回りのインナーマッスルを鍛えることは、デスクワークや猫背から起こる体の痛み・不調を軽減することにもつながります。
有酸素運動によるダイエット効果、持久力向上が期待できる
大量の酸素を体に取り込み、長時間にわたって筋肉を動かし続ける有酸素運動には、心肺機能や血管機能を向上させる作用があります。
1時間程度続けてSUPを楽しめば、有酸素運動による持久力や筋力、基礎代謝の向上につながり、痩せやすい体を作ることができるでしょう。
転地効果、ヒーリング効果でストレスが軽減される
日ごろとは違う環境、特に自然豊かな環境に身を置くことは脳にとって良い刺激となり、癒しやリラックスの作用を与えることがわかっています。
ただ体に良い運動というだけでなく、自然や水の感触から精神的な癒し効果も得られるSUPは、広い意味で健康に良いスポーツと言えます。
初心者におすすめのSUPの楽しみ方は?
安定感のあるSUPは、単にパドルを漕ぐ以外にもさまざまな楽しみ方ができます。
- SUPの楽しみ方の具体例
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- パドルで静かに海の上を進み、風や景色を楽しむ「クルージング」
- ボード上で行うことで、より効果的に体幹を鍛えられる「ヨガ」
- 波に合わせて漕ぎだし、波乗りや技の成功をめざす「サーフィン」
- 釣り道具を乗せて沖に漕ぎだし、ボード上に座って楽しむ「釣り」
- SUPで決められたコースを漕ぎ、そのタイムを競う「レース」
- ゴムボートの代わりにSUPで川下りを楽しむ「ダウンリバー」
安定して立ち乗りできるようになれば、SUPの楽しみ方の幅はグッと広がります。
あなたの好みに合わせて、安全に気を付けながらレジャーとして、またスポーツとしてSUPを楽しんでくださいね。
おわりに:誰でも始めやすいSUPを楽しみ、心身ともに元気になろう
SUPは、ボードと呼ばれる板の上に乗り、パドルで漕いで進むスポーツです。サーフィンよりも大きな板を使うため安定しやすく、シニア・プレシニアの人など筋力や体力の低いスポーツ初心者でも楽しめるとして、世界中で親しまれています。
ボード上で安定して立てるようになれば、別のスポーツやレジャーを組み合わせた楽しみ方もできます。有酸素運動による健康効果や、精神的な癒し効果も期待できるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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