自然の中に設置した遊具や障害物のことを、フィールドアスレチックと言います。子どもの頃、公園で遊んだ経験のある人も多いのではないでしょうか。
今回はフィールドアスレチックで遊ぶことの効果を、子どもと大人に対しての2つの目線から遊ぶうえでの注意点と一緒に解説します。
フィールドアスレチックの子どもへの効果は?
身体的にも精神的にも成長期である子どもは、フィールドアスレチックを通して以下のような効果を得られるでしょう。
運動能力の向上・成長
フィールドアスレチックでは、走る・登る・飛ぶ・ぶら下がる・滑る・くぐる・這う・押すなどさまざまな動作を体験できます。
サッカーや野球など特定のスポーツ、または一般的な公園遊具だけでは、ここまで幅広い動作を一度に体験することはできません。
子どもたちはフィールドアスレチックで遊ぶことを通し、バランス感覚や体幹・足腰の筋肉、全身の使い方を身につけ、運動機能を向上させることができます。
都市部では難しい、リスクの高い自然遊びの経験
木登りや川遊びなど、自然環境を利用した遊びを現代の都市部で行うのは、非常に難しいですよね。
しかしフィールドアスレチックであれば、自然に近い環境下で、安全に配慮して作られた器具を使って子どもを遊ばせることができます。
都市部では難しい昔ながらの遊びを、保護者の目の届く範囲で安全に体験させてあげられるというわけです。
自主性やコミュニケーション能力など、精神の成長も助ける
複数のアスレチックや遊び方から自分で選び、他の子どもたちと一緒に、ときに順番を守りながら遊ぶことは子どもの情操教育に効果的です。
フィールドアスレチックを通して子どもの社会が生まれ、子どもたちは自身の経験を通して道徳性や秩序、コミュニケーションスキルを習得していくでしょう。
大人がフィールドアスレチックをすることにメリットはある?
一方で大人にとっても、フィールドアスレチックで遊ぶことは以下のようなメリットがあります。
自然のなかで童心に帰ることによるストレス発散
大人になると、日々の仕事や生活のために忙しく、自然を感じる機会も時間も減りますよね。
しかしフィールドアスレチックを楽しむには、子どもの頃の感覚に戻って走ったり、飛んだり、転ぶことも必要になります。
否が応でも童心に帰り、独特の達成感や多幸感、わくわく感を味わうことができるので、普段大人として過ごしているときのストレスを発散できるでしょう。
全身の筋力、平衡感覚、バランス感覚、基礎代謝の向上
難易度にもよりますが、フィールドアスレチックでは全身の筋肉を使ってさまざまなアクティビティを攻略していきます。
ときには筋力だけでなく、持久力や狭い足場の上で進むための平衡感覚、バランス感覚も必要となるでしょう。
フィールドアスレチックを通した全身運動は、運動不足に陥りがちな大人の筋力・持久力・基礎代謝などを向上させ、身体機能や健康維持に大きなメリットをもたらしてくれます。
体だけでなく、脳や五感が刺激される
森林や自然公園に設置されたフィールドアスレチックでは、その土地の地形を活かしたコースや器具が設定されています。
このためフィールドアスレチック中には、周囲の景色や匂い、気温、湿度から心や脳にも普段は得られない刺激が得られるでしょう。
攻略を通し、体への運動効果とともに精神的なリラックス効果、脳の活性化が期待できるのも大人がフィールドアスレチックを行う大きなメリットです。
フィールドアスレチックをするときの注意点は?
安全にフィールドアスレチックを楽しむには、以下の注意点に留意する必要があります。
- フィールドアスレチックをするうえでの注意点
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- 6歳以下の子どもが利用するときは、必ず大人が付き添い目を離さないこと
- 利用前には各器具の説明書きを読み、対象年齢を満たしているか、利用するうえで不安はないかを確認すること
- 首を絞める恐れのあるひも付きの洋服、かばんなどは器具利用時には外すこと
- コース利用中に遭ったケガ、事故、汚れなどは基本的に利用者の自己責任になること
- 飲酒や喫煙をしながら、または酔っ払った状態での利用などの危険行為は厳禁である
利用者の年齢に応じ、上記の注意点を守って安全第一でフィールドアスレチックを楽しんでくださいね。
おわりに:子どもも大人も、フィールドアスレチックを通して心身の機能向上ができる
森林や公園に設置されているフィールドアスレチックは、器具の攻略という遊びを通し、筋力や身体機能の向上、精神的なリラックス効果が望めるアクティビティです。
子どもの場合は、一般的な外遊びでは得られない体の使い方を学ぶことができ、大人が利用すれば運動不足による心身の不調の改善に役立ちます。ただし、ケガや事故、汚損のリスクには十分注意が必要です。注意点を理解したうえで、安全に楽しく遊びましょう。
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