(画像:TRYANGLE WEB)
東京湾唯一の無人島、「猿島」をご存知でしょうか?横須賀中央駅から約30分の距離にも関わらず、手つかずの森林や貴重な史跡が多く残る、緑の美しい穴場の観光地です。今回はそんな猿島でしか見られない、幻想的な森林浴スポットをご紹介していきます。
「切通し」−レンガ造りの要塞と原生林の神秘的な融合
猿島は、かつて東京湾を守る「要塞の島」でした。明治10年、横須賀港が海軍港に指定され、猿島には本格的な砲台や兵舎、長いトンネルが作られることに。今もその歴史遺産が残っており、「国史跡」に指定された貴重な島です。
猿島桟橋に到着後、ビーチから5分ほど歩いたあたりから始まるのが、兵舎や弾薬庫など旧要塞施設が立ち並ぶ「切通し」。フランス積みという方式で積み上げられたレンガの建造物は、日本に数カ所しか現存しない希少な史跡です。
原生林の木漏れ日が心地よく、レンガや岩肌に自生した苔や蔦の姿が美しい散策路です。自然と史跡の見事な融合につい足を留めてしまう、神秘的な世界観が魅力。鬱蒼とした森に囲まれているので、真夏でも涼しさを感じられることでしょう。
「愛のトンネル」を抜けた先には、ラピュタのような世界観が
散策路を進んでいくと、「愛のトンネル」と呼ばれるレンガ造りのトンネルが見えてきます。
日本で最も古いとされる建造物の一つで、全長は約90m。攻めてきた敵から出口が見えないよう、内部を傾斜された造りになっているため、トンネルの中は真っ暗で、思わず誰かと手を繋ぎたくなることから「愛」という名が付けられたと言われています。
そしてこの長いトンネルを抜けた先には、まるで「天空の城ラピュタ」を思い起こさせるような景色が待っています。
上を見上げると、木々の蔦が絡まり合ってアーチ状に空を覆う、幻想的な風景が。木漏れ日のシャワーも相まって、まるで妖精の森に来たかのような雰囲気に癒されること間違いなしです。フォトジェニックなスポットとして、最近人気を集めています◎。
森林散策後は、ビーチを眺めながらご当地グルメでランチ
猿島の森林散策を終えてお腹が空いてきたなら、猿島唯一のレストラン「猿島オーシャンズキッチン」に立ち寄るのがおすすめ。地元・横須賀で採れる海藻やシラス、とびっこを使った「猿島丼」、定番の「よこすか海軍カレー」など絶品ご当地メニューが満載です◎。
テイクアウト形式なので、ビーチやウッドデッキなどで波の音を聞きながら、極上のランチタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
猿島の施設情報
- 住所
- 横須賀市猿島1
- アクセス
- 京急線「横須賀中央駅」から徒歩約15分で三笠桟橋着、その後フェリーで約10分で猿島散策に到着
- 電話番号
- 046-825-7144(株式会社トライアングル ※猿島渡船の運航会社)
- 営業時間(航路運航時間)
- 3月~11月:8:30~17:00、12月~2月:9:30~16:00(猿島オーシャンズキッチンは10:00~16:00)
- 定休日
- 12月~2月は土・日・祝日のみ運航
- 料金
- 【入園料】15歳以上(中学生を除く):200円、小・中学生:100円、【猿島航路の乗船料】大人:1,400円、小学生:700円
おわりに:神秘的な森林散策ができる「猿島」で、フォトジェニックな一日を◎
要塞としての歴史を持つ猿島では、史跡と自然が織りなす造形美を色々なところで眺めることができます。森林浴はもちろん、綺麗な写真を撮りたいという方にもおすすめの場所。横須賀からわずか30分で行ける手軽さも魅力の一つなので、プチ旅行として週末にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
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