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フェンネルの栄養効果と美味しく食べるポイントは?

フェンネルのイメージ画像 お野菜辞典
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フェンネルは茴香(ういきょう)とも呼ばれるハーブの一種です。まだ、流通が少ない珍しい野菜ですが、最近は健康効果が期待されているためか、こだわり系のスーパーやネット販売で目にすることが増えてきました。
今回は、フェンネルの栄養効果と美味しく食べるためのコツ、見分け方のコツについて食材大辞典としてまとめました。

フェンネルに期待できる栄養効果は?

フェンネル(ういきょう:茴香)は、地中海沿岸が原産の日本ではまだあまり馴染みのない野菜です。フェンネルは葉、鱗茎、種の3つの部分ごとに使い方や食べ方が異なります。葉の部分は古くからハーブとして母乳の出を良くしたり肝臓障害の改善、消化促進・消臭などの効能が利用されてきました。肥大した鱗茎部分はイタリアではフィノッキオと呼ばれ、セロリの根元のような食感と独特の香りをもつ消化を促進する野菜として西洋ではポピュラーです。強い香りがある種(フェンネル・シード)は、香辛料などに使われるほか胃を守る生薬として用いられています。

消化促進
香り成分であるアネトールが消化を促進し胃もたれや消化不良を防ぐ
アネトールには咳止めや去痰、女性ホルモンに似た働きをして生理不順を改善する効果なども
老化予防
特にビタミンAが豊富で、髪や眼、皮膚、粘膜の健康を維持し免疫力を高める
抗酸化作用のあるビタミンCも豊富
疲労回復
ビタミンB1が豊富で、糖質をエネルギーに変えるのを助け夏バテなどを防ぐ
貧血予防
赤血球を作り出す葉酸を豊富に含むほか鉄分も多く含み、貧血を予防する
豊富なミネラル類
骨や歯の成長に欠かせないカルシウムやリンが豊富
体内の余分な塩分を排出してむくみや高血圧を予防するカリウム、腸を整える食物繊維なども多く含む

フェンネルの選び方と保存方法のポイントは?

フェンネルの選び方と保存方法のポイントは、以下の通りです。

フェンネルの選び方のポイント
葉の部分が鮮やかな緑色で葉先までみずみずしくしなびていないものを選ぶ
鱗茎部分はなるべくふっくらと丸く十分に膨らんだ色の白いものを選ぶ
フェンネルの保存方法のポイント
手に入れたらすぐに枝を株近くから切り落とし、鱗茎部分と葉の部分を分けて保存
鱗茎部分は乾燥しないようポリ袋に入れ冷蔵庫に、葉の部分は湿らせた新聞紙などにくるんでポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室に入れておく
葉を長期保存するならそのまま保存袋などに入れて冷凍できるが、刻んでバターに練り込み冷凍しても香りが抜けずそのまま料理に使えて便利
オリーブ油に浸けてハーブオイルにしたり、細かく刻んでオリーブオイルを絡めペースト状にしても長期保存が可能

フェンネルの使い方のポイントとおすすめの食べ方は?

葉には魚臭さを消す効果があるので、西洋では古くから魚料理に用いられ、葉の美しさから飾りにも用いられました。葉や茎そのものを食べるというよりハーブとしてサラダやソースに使ったり、仕上げにあしらって風味を加えます。鱗茎部分は生でも美味しく食べられますが、特有の香りには好き嫌いがあります。

調理する時は、繊維と直角に包丁をいれ、加熱して香りを穏やかにして食べやすくしましょう。炒め物やオーブン焼きのほか、スープや煮込み料理に加えても美味しいです。

おわりに:消化促進や老化予防、疲労回復に役立ちます。部位ごとの特徴を活かして使いましょう

フェンネルは、消化促進、老化予防、疲労回復、貧血予防など多くの栄養効果を持つ野菜です。葉、鱗茎、種の部分ごとに使い方や食べ方が異なり、葉の部分はハーブとして魚料理の臭み消しやソース、サラダやハーブティーとして、鱗茎部分は独特の香りをもつ食材としてさまざまな料理で楽しめます。

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