キュウリは栄養がないといわれていた時期もありましたが、最近はキュウリの栄養効果がどんどん明らかになっていていますね。
今回は、キュウリの栄養効果をより活かすため、より美味しく食べるためのポイントを食材大辞典としてまとめました。キュウリは身近な野菜ですし、レパートリーも豊富です。毎日の食卓の充実にぜひ役立ててください。
キュウリに栄養がないといわれるのはなぜ?
キュウリは、「もっともカロリーの低い果実」として1987年にギネス登録までされていますが、「もっとも栄養がない」というわけではありません。
日本では野菜として扱われているキュウリですが、植物学的には種のまわりに実をつけるものは果実に分類されており、キュウリも海外では果実の扱いになっています。アボカド、カボチャ、トマトなども同様です。果実の多くには果糖が含まれていることからカロリーは高くなりますが、キュウリは果実でありながらカロリーが大変低いことからギネス登録されたのですが、それが「もっとも栄養がない」と誤解されて広まってしまったといわれています。
キュウリに含まれる健康に役立つ栄養とは?
キュウリは水分が95%を占める夏野菜で、体を冷やす働きがあります。残りの5%には健康に役立つ次のような栄養素が含まれています。また、淡色野菜ですが緑の皮にはβカロテンが含まれています。
- シトルリン
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- ウリ科の植物特有のアミノ酸の一種で、血流や成長ホルモンの分泌を促進する働きがあるといわれ、近年注目されている
- フィセチン
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- フラボノイドの一種
- 抗炎症作用により脳の健康維持効果が期待できる
- カリウム
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- キュウリの栄養素ののなかでとくに豊富な成分
- 体内の余分な塩分を体外に排出する作用があり、高血圧緩和効果が期待できる
- 利尿作用がありむくみの解消にも役立つ
- ビタミンK
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- カルシウムと同様に骨を丈夫にする作用がある
- 出血を止める働きがある
- ビタミンC
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- 100g当り100mgと豊富に含まれている
- すぐれた抗酸化作用を持ち、ビタミンEと協力して活性酸素から体を守る
- 食物繊維
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- 不溶性食物繊維が老廃物などを吸着して体外に排出する
- 腸内環境を整え便秘の改善に役立つ
キュウリの選び方と下処理の方法は?
キュウリを選ぶときや保存するとき、下処理をするときのポイントは以下の通りです。
- 美味しいキュウリを選ぶポイント
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- なるべくイボが残ってチクチクするくらいものを選ぶ
- 果肉が硬くしっかりとしているものを選ぶ
- 曲っているものでも味は大きく変わらない
- 保存するときのポイント
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- 冷蔵庫での保存は、冷やし過ぎるとかえって傷みやすくなるので注意
- 冷蔵庫での保存は、ラップや袋に入れて野菜庫に入れる
- 長期間の保存が必要な場合はスライスして塩もみし軽く絞ってから小分けして冷凍する
- 冷凍すると食感が損なわれるので、冷蔵庫に移して自然解凍し和え物などに使う
- 下処理のポイント
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- 苦味成分のある両端1cmほどは切り捨て付け根の端の皮も厚めにむく
- 皮にも栄養があるので、皮はなるべくそのまま使う
- 色留めや青臭さを抑えるなら、塩をまいたまな板の上でごろごろと手で押さえながら転がす「板ずり」がおすすめ
- サラダや酢の物、和え物、ピクルスなど、生で食べるのがおすすめ
- 炒めもので使うときは、塩をして水気を絞ったキュウリを使う
- 煮物は太くなり過ぎたものを使っても美味しく仕上がる
おわりに:水分が95%で低カロリーですが残りの5%にはいろいろな栄養成分が含まれています
キュウリは95%が水分で「もっともカロリーが少ない果実」としてギネス登録されていますが、栄養がないというわけではありません。残りの5%には、シトルリン、フィセチンなど近年注目されている成分のほか、カリウムやビタミンC、K、β-カロテン、食物繊維などが含まれています。
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