カボチャは、栄養満点の言わずとしれた健康食材。ほくほくした食感と甘みがたまりませんね。
今回は、カボチャの栄養効果と選び方や保存方法について食材大辞典としてまとめています。
美容にも役立つ野菜なので、ぜひとも参考にしてください。
カボチャの栄養は体にどう影響するの?
カボチャは、代表的な緑黄色野菜のひとつです。β-カロテン、ビタミンB群、食物繊維を多く含み、現在一般的に出回っている西洋カボチャには特にビタミンCも豊富です。カボチャには、主に次のような成分、効能があります。
- βカロテン
-
- 抗発がんや免疫を活性化する作用がある
- 体内でビタミンAに変わり、髪、皮ふや粘膜、視力の健康を維持し、喉や肺など呼吸器系統を守る
- これらの作用から風邪などもひきにくくする
- カリウム
-
- 塩分を排泄する役割がある
- 高血圧を予防する
- 長時間の運動による筋肉のけいれんを防ぐ
- 食物繊維
-
- カボチャは、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を豊富に含んでいる
- 便秘の予防や改善に役立つ
- 脂質、糖、塩分を吸着して体外に排出する
- さまざまな生活習慣病の予防・改善効果が期待できる
- カルシウム
-
- 骨を丈夫にし骨粗しょう症を予防する
- 血液を固めて出血を抑える
- 各種ビタミン類
-
- 日本人の食事に不足しがちな疲労回復効果のあるビタミンB1、肌や爪などの健康を維持するビタミンB2、抗酸化ビタミンともいわれるビタミンC、血行を促進する働きのあるビタミンEなどがバランスよく含まれている
カボチャはどんなものを選べばいい?
カボチャは、収穫後に追熟させることで美味しくなります。鮮度よりも熟成を感じさせるものを選ぶようにしましょう。
ポイントは次の通りです。
- 皮の表面にツヤがある(西洋カボチャの場合)
- 下に黄色い部分(地面と接していた部分)がある場合は、色むらのオレンジ色が濃い
- 軸が太く、切り口がよく乾燥してコルク状になっており、軸の周りが凹んでいる
- きれいに左右対称に丸くなっている
- 手に持ったときにずっしりと重みを感じる
- 皮が硬く爪を立ててもへこまない
また、カットされているものは、果肉が濃いオレンジ色で肉厚なもの、種がしっかりと熟して膨らんでいるものを選びましょう。種が膨らんでいないものは未熟なうちに収穫されたもので、甘みやホクホク感が足りません。
なお、日本カボチャを選ぶ場合は、皮の表面にツヤがあるものではなく白く粉を吹いたものを選ぶようにします。
カボチャを保存するときはどうすればいい?
カボチャを保存するときは、以下のポイントに気をつけましょう。
- まるごとなら、なるべく涼しい風通しの良いところに置けば2ヶ月ほどの長期保存も可能
- カットしたものは、中のワタ部分から傷み始める。ワタと種をかき取ってラップなどでピッタリと包み冷蔵庫で保存すれば1週間ほどもつ
- 冷凍保存する場合は、種とワタを取り除いてそのまま調理しやすいようにカットし、バットなどに並べて凍らせてから保存袋などに移して冷凍する
- 冷凍したものを使うときは、解凍すると水分が流れ出て煮崩れもしやすくなるので注意。凍ったまま調理するのがポイント
おわりに:軸が太く切り口が乾燥してコルク状になった、丸くずっしりと重いものを選びましょう
カボチャは、収穫後に追熟させることで美味しくなるので、鮮度よりも熟成を感じさせるものを選びます。ポイントは、西洋カボチャなら皮の表面にツヤがあるもの、日本カボチャなら白く粉を吹いたもので、どちらも軸が太く切り口がよく乾燥してコルク状になった、左右対称に丸くなっているずっしりと重いものを選びましょう。
コメント