ウドは、昔から愛されている身近な山菜です。最近はスーパーなどでも扱っているので、さらに身近な野菜になりつつありますね。
今回は、ウドの栄養効果とより美味しく食べるために気をつけるポイントを食材大辞典としてまとめました。
ウドにはどんな栄養が含まれているの?
ウドはもともと、緑色で背が高く皮の硬い山菜で、葉、茎、皮が料理に使われるほか根は古くから漢方薬として使われ、捨てるところがないといわれています。
ただし、現在スーパーなどで見られる物のほとんどは光を当てない特殊な環境で栽培された軟白ウドで、白く細長く皮が軟らかいのが特徴となっています。
ウドは、低カロリーで他の野菜からは摂りにくい栄養素を多く含んでいます。
- ウドならではの貴重な栄養成分
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- タンパク質の合成に欠かせないアミノ酸のひとつであるアスパラギン酸が豊富
- ウドの苦みのもとでもある抗菌や抗酸化、代謝促進作用のあるクロロゲン酸が豊富
- 血行促進や疲労回復に役立つジテルペンアルデヒドが含まれる
- 血行を改善し体を温めリラックスさせるリモネンなどを含む
- 近年では、2型糖尿病の予防効果が期待される成分も見つかっている
- カリウム・ビタミンC・食物繊維
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- 体内の余分な水分や塩分、老廃物を排出し、むくみや血圧の上昇を抑える働きがあるカリウムを多く含む
- ビタミンCや葉酸などのビタミンも豊富
- 整腸作用のある食物繊維などを含む
また、成分を凝縮した漢方薬には、鎮静、催眠、鎮痛、抗炎症作用や、リウマチなどにも優れた効果を発揮する利尿作用などがあります。
ウドの選び方と保存するときのコツは?
ウドの選び方と保存方法のポイントは以下の通りです。
- ウドの選び方のポイント
- 太さがあり先までまっすぐで張りのあるものを選ぶ
- 香りが強く産毛がびっしり生えているものが新鮮
- ウドの保存方法のポイント
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- 劣化が早いので、なるべく早く食べた方が良い
- 保存する場合は日に当てないことが大切
- 湿らせた新聞紙に包み、冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存すれば2、3日保存できる
- 長く保存したいときは、冷凍保存したほうが良い
- 冷凍するときは用途に合わせてカットし、沸騰したお湯に酢をひと回し入れてから2分ほど茹でて常温で冷まし、水気をよく切ってラップに包みジップロックに入れて急速冷凍する
- さらに長期保存したい場合は、塩漬けや味噌漬けにする
ウドの下処理ってどうやってやればいいの?
下処理では、まず、包丁の背の部分で表面に生えている産毛をそぎ落とし、好みの大きさにカットしたら皮を厚めにむき、すぐに酢水に5~10分さらしアク抜きをします。
和え物などでアク抜きしたウドを茹でるときは、少し酢を加えると白くきれいに仕上がります。
また、ウドは生でも食べることができます。生のまま食べる場合は、薄くスライスして酢水に少し長めに15~20分ほどさらしましょう。
加熱調理するなら、独特の風味とシャキシャキとした食感を残すため、火を入れ過ぎないよう注意しましょう。ウドは、茹でても炒めても焼いても揚げても汁物にしてもよく、皮の部分はきんぴらなどにすると美味しくいただけ、捨てるところがありません。
なお、揚げ物にする場合にはアク抜きは不要です。
おわりに:抗菌、抗酸化、血行促進や鎮静作用があります。新鮮なうちに食感を楽しみましょう
ウドは、他の野菜からは摂りにくい抗菌、抗酸化、血行促進や疲労回復、リラックス作用などを持つ多くの栄養成分のほか、高血圧を予防しデトックス効果のある成分などを含んでいます。なるべく新鮮なうちに、酢水で簡単なアク抜きをして独特の風味と食感を楽しみましょう。
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