タケノコは春が旬の、心地よい食感と独特の風味がクセになる野菜です。煮物はもちろん、中華料理やパスタにも使えて、健康や美容的にも役立つので重宝しますよね。
今回は、タケノコの栄養と選び方、下処理のポイントを食材大辞典としてまとめました。タケノコをより美味しく楽しむための参考にしてください。
タケノコの栄養にはどんな効果が期待できるの?
タケノコは、近年その栄養価が見直されている低カロリー野菜です。おもに次のような栄養素が含まれています。
- 食物繊維
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- タケノコの食感をつくっている不溶性食物繊維には、あごの発育や歯並びをよくし、便通をうながして腸内環境を整える効果が期待できる
- コレステロールの吸収を抑える効果も期待できる
- カリウム
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- 筋肉を動かすのに欠かせない栄養素
- むくみや高血圧の予防に役立ち尿酸値を下げることに役立つ
- タケノコのカリウムには茹でてもあまり減らないといわれている
- チロシン
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- 茹でたタケノコに付着している白い物質でアミノ酸の一種のうまみ成分
- 新陳代謝、脳や神経の働きを活発にし、ホルモンバランスを整える
- ストレス緩和やうつ病の緩和に役立つとされている
- アスパラギン酸、グルタミン酸
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- どちらもうまみ成分であるアミノ酸の一種
- アスパラギン酸には疲労回復効果がある
- グルタミン酸には消化吸収の促進、体に脂肪をつきにくくするといった効果がある
その他、疲労回復や美肌効果があるビタミンB1やビタミンB2、免疫力を上げるビタミンC、強い抗酸化作用を持つビタミンE、貧血や冷え性対策に役立つ葉酸など多くのビタミン類が含まれています。
美味しいタケノコの見分け方と保存方法は?
タケノコを選ぶときと保存するときは、以下のことを参考にしてください。
- タケノコの選び方のポイント
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- 伸びすぎていない、皮の部分がしっとりとして色が薄いものを選ぶ
- 太く短いものが美味しく、根元の周りの赤いぶつぶつが少ないものはアクが少なめ
- 保存方法のポイント
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- できるだけ早くアクを抜くことが大切
- 下茹でしたら皮をむき、水に浸して冷蔵庫に時々水を変えながら保存する
- 長期間保存するなら、密封できるビンに入れて電子レンジにかけ、沸騰させて煮沸した状態でふたをする
- 下茹でしたものを薄くスライスして数日間天日干しし、干しタケノコとして保存してもよい
- 下茹でしたタケノコを使い切るサイズに切り、煮汁と一緒に冷凍保存することもできる
タケノコのアクをうまく抜くコツって?
タケノコは掘り出されると時間を追うごとにアクが強くなっていくので、できるだけ早く調理します。アク抜きの手順は以下の通りです。なお、アルカリイオン水を使うと、しっかりアクを抜きやすいといわれています。
- 皮むき
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- うまみを逃さずしっかりあく抜きするために、皮は全部ではなく外側の泥の付いた2~3枚をむく
- 穂先を斜めに切り落とし、厚い皮に覆われた実の形をイメージし繊維に沿って2本切り込みを入れておく
- 下茹でとアク取り
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- 皮付きのまま水を入れた大きな鍋に米ぬかまたは米のとぎ汁や米ひとつかみと赤唐辛子を一緒に入れ、落し蓋をして沸騰させていく
- 沸騰したら弱火にしアクを取りながら1時間程度茹で、根元の部分に竹串がすっと入るようになったら火を止める
- そのままひと晩かけてしっかり冷ますことで、さらにアクが抜け茹で汁に出たうまみがタケノコに戻る
おわりに:生活習慣病予防や疲労回復効果を持つ栄養が豊富です。なるべく早く下茹でしましょう
タケノコは、食物繊維、カリウム、チロシン、アスパラギン酸やグルタミン酸、葉酸やさまざまなビタミン類が豊富に含まれ、老化や生活習慣病予防、疲労やストレスの回復効果などが期待できます。時間を追うごとにアクが強くなるのでできだけ早く、水からじっくりと時間をかけてアク抜きをするようにしましょう。
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