ツルムラサキは、独特な食感が心地よい夏野菜です。最近は、スーパーでも置いているところが増えてきていますね。
今回は、ツルムラサキに期待できる栄養効果と独特の旨味と食感を楽しむために気をつけることを食材大辞典としてまとめています。
ツルムラサキをより美味しく食べるために、ぜひ参考にしてください。
ツルムラサキに含まれる栄養は?
ツルムラサキは、ぬるぬるとした食感と独特な風味を持つ夏の緑黄色野菜で、つるの先端の若い葉と茎を食用とします。茎が緑色の品種と赤紫色の品種があり、次のように栄養価が非常に高いのが特徴です。
- βカロテン、ビタミンC、ビタミンE
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- βカロテン、ビタミンC、ビタミンEそれぞれに抗酸化作用があり、老化や生活習慣病の予防、美肌効果が期待できる
- βカロテンには発がん抑制や免疫の活性化が期待でき、体内でビタミンAに変化して作用する
- ビタミンCには免疫機能を高め風邪などの予防効果が期待できる
- ビタミンEにはビタミンCと一緒に摂ることでさらに強い抗酸化作用が期待できる
- カルシウム、マグネシウム、ビタミンK
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- 骨や歯を形成するカルシウムが豊富
- 骨に弾力を与えるとともにカルシウムを行き渡らせるマグネシウムも豊富
- 骨の形成を助けるビタミンKを含んでいる
- 食物繊維
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- 不溶性と水溶性食物繊維の両方が含まれ、整腸作用があり便通をスムーズにする
- その他
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- 貧血の予防に重要な鉄分が含まれ、ビタミンCと一緒に摂れることから吸収率が高い
- 細胞の分裂や成熟に作用し、造血も助ける葉酸も多く含まれている
ツルムラサキはどうやって保存すればいいの?
ツルムラサキは、切り花のような状態で流通することになるため乾燥に弱く、放っておくとすぐに色あせてしなびてしまいます。
保存するときは以下のことに気をつけましょう。
- 生のまま保存
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- たっぷり水を張ったボウルの中で、切り花のように茎の根元を鋏で斜めに切り水揚げをする
- その後、湿らせたキッチンペーパーを巻いてポリ袋に入れ空気を抜き、冷蔵庫の野菜室に立てておく
- 3~5日くらいもつが、なるべく早めに食べきる
- 茹でて保存
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- 洗って葉と茎に分けて湯がいた後、冷水に取ってしっかり水気をとる
- 茎は薄い小口切りに、葉は使いやすい大きさに切って保存容器に入れておく
- 冷蔵庫に入れておけば2~3日もつが、なるべく早めに食べきる
- 冷凍で保存
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- 硬めにゆで、茎は薄い斜め切り、葉は使いやすい長さに切る
- 1回に使う分ずつ小分けにしてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍する
- 冷凍庫で保存すると1か月程度もつ
- 細かく切ってピューレ状にし、薄く平らにのばしておき必要な分だけ切って使うのも良い
ツルムラサキのおすすめの調理方法は?
それほどアクは強くなく、そのまま茹でたり炒めたりすることができる扱いやすい野菜です。生でも食べることはできますが、独特の土臭さがあるので火を通しましょう。
美味しく茹でるコツ
- 太い茎と葉を分け、たっぷりの湯を沸かした鍋に塩少々を入れて先に茎を1分茹で、葉の部分を入れてさらに2分湯がく
- その後はザルにあけ自然に粗熱をとりますが、独特のクセが気になる人は水にさらすとよい
- 食感は若干落ちますが、1把に対し600Wの電子レンジで2分程度加熱するのも手軽でおすすめ
- お浸しなどのほか、クセが気になる場合には酢味噌和えやマヨネーズ和え、ベーコン炒めやオイスター炒めなどにして楽しむこともできる
おわりに:ぬるぬるとした食感と独特な風味を持つ夏野菜で、栄養価が非常に高いのが特徴です
ツルムラサキは、独特なぬめりのある食感と風味を持つ緑黄色野菜で、つるの先端の若い葉と茎を食用とします。栄養価が非常に高く、抗酸化作用で体を守るビタミン類や健康な骨や歯、血液をつくる栄養成分、食物繊維などが豊富に含まれています。
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