ワサビ菜は、カラシ菜の仲間である葉物野菜で、しっかりとした辛味が特徴です。洋食から和食まで大活躍できる「隠れた人気」がある野菜で、健康効果も注目されています。
今回は、ワサビ菜の栄養効果と選び方、保存方法、料理のコツなどを食材大辞典としてまとめました。
ワサビ菜の特徴と期待できる栄養効果は?
ワサビ菜は、九州のからし菜から生まれた変異種を育成させたもので、特有のピリッとした辛味を持つ葉野菜です。鮮やかな色合いの葉が長く伸び、柔らかい葉の縁はギザギザのフリル状でボリューム感があるのが特徴です。一年中出回っていますが、寒さに当たる期間が長いほど辛味成分が増えるので、2月頃からのものは特にしっかりとした辛さがあります。
- 抗菌、抗がん作用
- 辛味成分アリルイソチオシアネートには強い殺菌・抗菌作用があり、食中毒を防止するほか、発がんリスクを下げる
- 血液をサラサラに
- 辛味成分には血液をサラサラにして血行障害を防ぐ働きもあり、高血圧や動脈硬化、心疾患などを予防する
- 老化、生活習慣病の予防
- ビタミン類、特に強い抗酸化作用を持ち免疫力を高める効果がある
- βカロテン、ビタミンCを多く含み、老化や生活習慣病を予防し、ストレスに強い体をつくる
- 美肌効果
- ビタミンCはコラーゲンの合成を助け美肌・美白効果に役立つ
- βカロテンは体内でビタミンAに変わり髪や眼、皮ふや粘膜の健康を保つ
- 疲労回復、ダイエット
- 脂質などの代謝を促進しエネルギーに変えるビタミンB2が豊富なため、疲労回復やダイエット効果も期待できる
ワサビ菜の選び方と保存方法のポイントは?
ワサビ菜の選び方と保存方法のポイントは、以下の通りです。
- ワサビ菜の選び方のポイントは
- 鮮やかな緑色で、ギザギザの葉先までみずみずしいものを選ぶ
- ワサビ菜の保存方法のポイント
- 早目に食べるのが基本ですが、数日なら冷蔵保存できる
- 乾燥に弱いので、保存する際は濡らしたキッチンペーパーなどでくるみ、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れておく
- 食感が損なわれるので冷凍には向かないが、食べやすい長さに切って密封袋入れ生のまま冷凍するか、さっと塩茹でして水気を切りラップに包んで冷凍することも可能
- 長期保存する場合は、塩漬けや、酢漬け、醤油漬けなど漬物にするのがオススメ
ワサビ菜を美味しく食べるためのポイントは?
ワサビ菜は、生のまま食べることができますが、硬さや辛味が強い場合は加熱調理して和らげましょう。内側の軟らかい黄緑色の葉は生のままボリューム感のあるサラダやサンドイッチなどに、硬めの外側の葉や茎はさっと下茹でしてお浸しや胡麻和えなどの和え物にするなど、部分によって使い分けるとよいでしょう。
辛味を活かすなら肉料理がオススメです。そのまま焼いた肉を巻いたり一緒に炒めれば、さっぱりとした味のアクセントになります。油とも相性が良く天ぷらにもよく合います。汁物の具や鍋物のほか、パスタに和えても美味しく、幅広い料理に使うことができます。下茹でする場合は、薄く塩を加えた沸騰している湯の中で1~2分泳がせるようにして茹でましょう。歯触りが残る程度にして茹で過ぎないのがポイントです。
おわりに:美容にも効く健康食材。独特の形や辛味、食感を活かし、幅広い料理で楽しみましょう
ワサビ菜は、辛味成分に抗菌、抗がん、血液サラサラ効果があり、豊富なビタミン類には老化や生活習慣病の予防、疲労回復、美肌やダイエット効果も期待できます。葉先までみずみずしいものを選び、形のボリューム感やピリッとした辛味を活かし、硬さに合わせて生や加熱調理で幅広く楽しみましょう。
コメント