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レモングラスの栄養効果と料理での使い方のコツとは?

レモングラスのイメージ画像 お野菜辞典
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レモングラスは、タイ料理などのアジア料理で使われる代表的なハーブです。香りが持つ効能以外にも、野菜・食材としての効果も期待できることから、家庭料理や家庭菜園でも人気を集めています。
今回は、レモングラスの栄養効果と美味しく食べるコツ、効能を活かすポイントについて食材大辞典としてまとめました。

レモングラスの特徴と期待できる栄養効果は?

レモングラスは、もともと熱帯地方に分布するイネ科の多年草植物で、和名は檸檬茅(れもんがや)といいます。インドの伝統的医学アーユルヴェーダでは生薬として用いられてきました。ススキによく似た姿で茂り、イネのように平たく細長い線形の白緑色の葉で、根元付近は少しふっくらとした茎状になっています。タイをはじめアジア料理には欠かせないハーブの一つで、特徴であるレモンのような強い香りを発する成分シトラールにはさまざまな効能があります。

気分のリフレッシュ
シトラールの爽快な香りは、眠気を覚まし自律神経を整える効果があり気分をリフレッシュさせる
抗鬱作用、脳を活性化させ集中力を上げる作用がある
消化促進、疲労回復、血行促進
消化不良を改善して食欲を増進させる
疲労物質を取り除き循環を刺激して運動後の筋肉痛を和らげ疲労回復に役立つ
血管拡張作用があり貧血や高血圧、冷え性やむくみ、肩こりなどの症状を改善する
殺菌、抗菌、消臭
シトラールには強い抗菌作用もあり、風邪やインフルエンザの予防や症状緩和に役立つ
寄生虫や食中毒予防、腹痛や下痢、頭痛、発熱、水虫、体臭などにも有効

そのほか、抗酸化作用を持つビタミンC、疲労回復効果などのあるビタミンB群、骨や歯の形成に欠かせないマグネシウムやカルシウム、利尿作用、高血圧予防に有効なカリウムなども含み、近年の研究ではシトラールの成分に抗がん作用があることも発見されています。

レモングラスの選び方と保存方法のポイントは?

レモングラスの選び方と保存方法のポイントは、以下の通りです。

レモングラスの選び方のポイント
レモングラスの利用は、葉の部分と根元の茎状の部分で分かれる
葉の部分は青々としていてみずみずしいもの、できれば乾燥物ではなく生葉を選ぶ
根元の部分は切り口が白く上部も青みが鮮やかなものを選ぶ
レモングラスの保存方法のポイント
いずれも保存する場合は乾燥しないよう密封袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れてなるべく早く使い切る
長期保存するなら乾燥させるか冷凍する
根元部分は1本ずつラップにくるんで冷凍する

レモングラスのおすすめの食べ方、使い方は?

生葉は、潰すか切って香りを出しやすくし飲み物などの香りづけに使いましょう。根元部分は、繊維の固い外側の部分を除き茎の内側の柔らかい部分を出せば、さまざまな料理で食べることもできます。魚介類の臭み消しにもなり、肉や野菜のマリネに使ったりみじん切りにして炒めたり、すりおろしやペーストにして柑橘類のソースにしてもよいでしょう。

香りだしに使うなら不織布の出汁用パックなどを利用すると便利です。いろいろな使い方でエスニックな風味を楽しめます。乾燥葉はハーブティーやスープに。スープに使う場合は煮込みすぎず香りが出たら取り出しましょう。

おわりに:心身のリフレッシュや殺菌などの効果が。葉と根元で使い方を分けて楽しみましょう

レモングラスは、香り成分に気分のリフレッシュ効果や消化促進、疲労回復、血行促進、殺菌や消臭作用があるほか、生活習慣病などを予防するさまざまな栄養成分も含みます。葉の部分はハーブティーや香りづけに、根元の部分は中の柔らかい部分をさまざまな料理に加えて爽やかなエスニック風味を楽しみましょう。

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