ケールとは、青汁の材料として使われている葉物野菜です。実は料理で使ってもOKなことを知っていますか。
今回は、ケールの栄養効果と美味しく食べるコツについて食材大辞典としてまとめました。
ケールにはどんな栄養が含まれているの?
ケールは、キャベツの原種である、直立した茎に円形から長円形の葉をつける結球しない葉野菜です。独特の苦味があり青汁などによく使われるスーパーフードでとして知られています。
- 抗酸化作用が強い成分の宝庫
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- 抗酸化力を持つβカロテン、ビタミンE、ビタミンCの含有量が野菜の中ではトップクラス
- さまざまな生活習慣病の予防に役立つほか、老化予防、美肌効果も期待できる
- 目を守るルテイン
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- 抗酸化作用により眼精疲労を抑える
- 網膜を守る作用により有害な光をブロックして目を保護し、白内障の予防にも役立つ
- 睡眠を助けるメラトニン
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- 神経ホルモンの一種
- 体内時計を正常に保ち寝つきを良くし、睡眠の質を改善する
- 血や骨の健康を維持する多くの成分
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- 赤血球を作るのに欠かせない葉酸を多く含む
- 骨をつくるカルシウムやカルシウムの働きを助けるビタミンKなども多く含む
- 食物繊維などによるデトックス効果
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- 不溶性食物繊維により便秘や腸内環境の改善が期待できる
- コレステロールの排出などに役立つ
- カリウムにより体内の余分な塩分を排出しむくみや高血圧を予防改善する
ケールの選び方と保存方法は?
ケールの選び方と保存方法のポイントは以下の通りです。
- ケールの選び方と保存方法のポイント
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- 鮮やかな緑色をした表面に斑点のないものを選ぶ
- 青汁に使うなら葉が大きく緑色が濃いものを、調理に使うなら葉が硬過ぎないみずみずしいものを選ぶ
- いくつか品種があるので、用途に合わせて使い分ける
- ケールの選び方と保存方法のポイント
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- 乾燥に弱く傷みやすいので早目に使い切る
- 葉を乾燥させないように湿らせたキッチンペーパーなどで挟みポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存すれば、3日くらい保存可能
- 長期間保存したいなら、調理に使うものは生のままかさっと湯通しし、青汁に使うものはミキサーにかけ、冷凍保存する
ケールを美味しく食べるのにおすすめの方法は?
栄養をしっかり摂るなら生で食べるのが一番ですが、カットすると苦味が出てしまいます。以下を参考にして下さい。
- 生のままサラダや和え物に使うとき
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- 若い柔らかい葉であれば、コールスローにしたりドレッシングで苦みを抑え他の野菜と一緒にサラダにしても良い
- 和え物にするなら、細切りなどにして塩揉みしてから使えば苦味やエグミを抑えられる
- 青汁やジュースに使うとき
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- 青汁やスムージー、ジュースに使うときは、洗ったケールを適当な大きさにちぎり葉と茎をミキサーにかけて絞る
- バナナやリンゴ、豆乳や蜂蜜などと一緒にミキサーにかければ、苦味を抑え飲みやすくなる
- 炒め物や煮物に使うとき
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- 固い軸や白い葉脈を取り除き、お湯をたっぷり沸かした鍋に塩を少々入れ1~2分さっと下茹ですると苦味を抑えることができる
- 炒め物なら、細切りにして塩胡椒とニンニクのきいたオリーブ油で炒めるだけでも美味しい
- 他の野菜や肉類と合わせてもOK
- 煮崩れしにくいので、肉と一緒に煮込み料理にしてもよい
おわりに:食材の組み合わせや簡単な下ごしらえで苦味などを抑えましょう。生食がおすすめです
ケールは、独特の苦味があるスーパーフードで、生活習慣病や老化を予防し、生活の質を高める効果があります。他の食材などとの組み合わせを工夫し生で飲むか食べるのがおすすめですが、ちょっとした下ごしらえをして調理しても美味しく食べられます。
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